小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

ビジネス英語に特化した、英単語帳の出版

先日タイムラインを眺めていたところ、こんなツイートが流れてきました。

自分自身、日々オフィスで遭遇する英語と日本で学んできた英語のギャップに翻弄される日々を送っているので、この話には大変納得感がありました。手始めに市場調査をしようと思いAmazonの英単語帳トップ50を分類してみましたが、受験英語TOEICに占められており確かにビジネス英語表現にFocusしたものが見当たらない。唯一近いのはATSUさんが出しているDistinctionと思われるが、ビジネスに特化、という感じではなさそう。

日本人がビジネスで使う英語をレベルアップする必要があるのは明らかだと思いますし、今後内需が益々萎む中で外貨を稼ぐ必要は一層大きくなるのも明らか。市場のギャップがあるように思われたので、実際に自分で英単語帳を作って、出版までやってみよう、というのが今回の企画です。

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なんで自分がやるのか

上記が市場のニーズと供給にギャップがありそう、という話ですが、続いて「なんで自分がやるのが妥当か」という点です。Short answerとしては、自分自身、身を以て日本の英語教育と、ビジネスで外国人と使う英語のギャップを経験してきたから、です。

ここまでの人生で、日本で義務教育を受けて大学入試を突破。TOEICと英検を受けて日系企業に就職して外国人と英語でやり取りをすることもあり、と多くのビジネスマンに当てはまりそうな英語学習経験は一通りやっています。大学生の時にTOEICは満点、英検1級も大学生受験者で1位をとって表彰を受けたりしたので、各プロセスでそれなりの結果を出したとも思います。

一方で、アメリカに留学している内は周囲との会話もままならないところからスタートとなりました。また、中国、韓国、ブラジルの出身者で、自分同様ほぼ国内経験しかなくとも自分以上にコミュニケーションをとれている同級生を目にすることもあり、日本の英語教育については強い疑問と、憤りがあります(「あんなに時間投じたのに、もっと良い勉強法絶対あるでしょ」、的な)。

日本の英語学習とのギャップはアメリカで就職して以降強まる一方ですが、その反面どんな語彙をインプットすればもっとコミュニケーションが上手く出来るか、という点の経験値も増えてきたので、この機会に自分の理解を一通り整理して、出版するのは自分の為にも良いと感じています。

本のコンセプト

1) ビジネスで使われる英語表現に特化する

TOEIC・英検・大学受験でカバーされないけど、ビジネスではネイティブが頻繁に使っている表現を扱います。Reinvent the wheel、Triangulate、Sink my teeth into、Double clickといった、アメリカで働き始めるまで聞いたことなかった表現をカバーします。

2) 短文暗誦の形式にする

元ツイートにもありますが、DuoやAll In Oneといった既存教材が採用している、短文に重要表現を出来る限り詰め込んで、効率よくインプットできる形式にします。自分自身、TOEICや英検に向けて学習していた時にAll In Oneの例文を全暗記するという方法をとって効果も実感できたので、短文暗誦形式を採用します。

3) ネイティブの友人に手加減なしで読んでもらう

英語学習で耳にする英語はプロのナレーターが読んでいるものばかりでニュース英語以上にクリアですが、現実のアメリカ人があんなに綺麗に発声してくれず、理解出来ない、という事象が発声します。そこで、リスニング音源は友達のアメリカ人に頼んで普通に読んでもらったものをベースに作ろうと思っています。

出版に向けたプロセス

1) 例文の作成

  1. 英語表現の選定
    入社以降、知らない表現に出くわすために作ってきたメモと、留学時に残していたメモをベースとして、洋書の英語表現本や友人からのFeedbackを踏まえて選定する。
  2. リストアップした英語表現を、なるべく重複なく例文に盛り込む
  3. ネイティブのReviewを2回以上行って、例文を完成させる

2) 単語帳のデータを作成

  1. レイアウトを既存の単語帳を見て研究
  2. どんなソフトウェアで作るか検討
  3. 実際に作業する

3) 音声データ作成

4) Review

5) 出版方法の検討

  1. 電子書籍 vs 紙
  2. 出版社経由 vs 自費出版

例文作成部分以外は現状解像度が低いですが、調べつつ進めていきたいと思います。今時点では飽きて止める、他に優先度高いことが出てきて止める、その他仕方ない事情で止めるといったリスクもありますが、出版の意義は自分の中では腹落ちしているので、ぼちぼち進めていきたいと思います。こういうIdeaを形にして、少額でも収入を得るという経験は、とても大事な気もするので。

現状、例文40個ぐらいドラフトするところまで進捗してきたので、時間ある時に少しずつ進めていきます。