小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

Week3

さて、入社から数えて3週間目が終わりました。この1週間振り返りシリーズは大きなイベント(めっちゃ激務になるとか、子供が出来るとか)が無い限り続けたいと思ってます。今更ながら決意表明として、自分を実態以上に書くのは控えたいと思ってます。大袈裟に書いてる内に自意識が肥大化してしまうのが怖いのと、嘘がバレるのってやっぱり恥ずかしいですしね。海外MBAへの幻想を破壊するような部分もあるかもしれませんが、N=1の実体験ではあるので、一つの参考事例として捉えて頂ければです。と言いつつ、考えが保守的になり過ぎて目標設定まで低くならない様に、うまくバランスとっていきたいと思います。

データ環境への理解が急務

先週から懸案として残っていた、データアクセス等々の権限問題が概ね解決、分析インフラが整ったこともあって実業務に少しずつ入る様になっています。といっても何かAdd value出来た感覚は乏しく、一つは早いところ所属部隊のデータ環境を理解しないとな、と感じています。

仕事の多くの出発点はSQLでデータを引っ張り出すところになるのですが、SQLのコーディング自体は大した差別化ではない印象(データ管理者ならともかく、Queryなんてそんな複雑ではないし、覚えるコードも少ない)です。一方で自社のデータ環境を理解しているか否か、は仕事の質に直結、しかも働いている人によって理解度はまちまちと、明確に差別化要素になると感じています。どこに何のデータが存在しているのか、形式はなにか、データはどの様にして生成されているのか(特定のシステムから流れてきているか、誰かが入力しているのか)、いつ時点でアップデートされるのか、等々。これらを隅々まで理解した上で、ビジネスにImplicationのある形で、スピーディーに引っ張ってきて、ストーリーを語り精度の高い意思決定に繋げていく、というのが出来るBusiness Analystなんだろう、というのが現状理解です。

てことで、来週以降は始業前に各DBを叩き、各DBで使うColumn、どんなCodeで落とすのが良いか等、理解を文字に落としていければなと思っています。また、データを管理している部隊(データエンジニア)と良好な関係を築く等、社内ネットワーキングもCriticalになりそうです。

仕事は未だにJunior

先々週以降書いてきてお気づきの方もいるかも知れませんが、MBAなるマネジメントを想定した学位をとっておきながら、仕事内容は紛れも無いJunior、実務者のそれです。チーム自体も人の動きがあり絶賛増減中ですが、4人程度で回している最小単位の一構成員なので、マネジメントからは大分遠い立場にあります。他社のCorporate Strategyのポジションで採用された人々と会話すると日常的にCXOと仕事が出来て楽しい!との話を聞きますし、Management Consulting/IBD等はクライアントのそれなりに高いポジションの人々と相対することが多いんでしょうから、そういったキャリアの方が所謂MBAっぽい、マネジメントPathっぽいのかなとも感じています。自分は実際にものを売ったり、マーケティングのDMを考えたり、Productを考えてる人の近くで分析、企画立案みたいな仕事の方が合ってる様に思うので後悔は無いですが、恐らくStrategy role以外の事業会社は似たようなところが多いと思います。したがって、意思決定のLayerの高さとか、部下の多さみたいなのを気にする人はキャリア選択上注意が必要です。実際、アメリカのスタートアップでインターンしたものの、People managementの経験が詰めずに40歳とかで日本に帰ることが困難になると思った、として日本に帰るという方を目撃したこともあります。

自分の中長期キャリア

自分の中長期キャリアは模索中なのでもう少し考えが深まってきた段階で掘り下げて書きたいですが、今時点では、5−10年後にフィンテック関連で起業するのに繋がる経験が詰めれば、と思っています。今の会社でBusiness Analystとしてフィンテック周りの新規事業で戦略立案、セールスやPMと連携しながら事業を伸ばしていく様な役割が担えたら、具体的にやりたい事業アイディアとか、一緒に起業し得る仲間とか、見つかるやも、なんて妄想してます。やっぱProduct作る経験もないと、と感じる様ならPMのRoleに転じるのも一つ有り得るんだと思います。

そもそも、日本株の投資で就活してたところからするとかなり遠いところに来た感はあり、日本株投資は面白みを感じていたので後ろ髪惹かれる思いはありますが、全く違うところに落ち着いたのも何かの縁と捉えて、今のキャリアの延長線上で出来る面白いこと、に当面注力するつもりです。日本から全く切り離された世界で仕事できるのは色々面白いですし、ドメイン知識を持った事業家ならばベンチャー投資に転じたりという展開もあると思うので、将来に向けて目の前の仕事を頑張るのみという所存です。

英語でのコミュニケーションが未だに弱い

2年以上アメリカに住んでおいて恥ずかしい限りですが、未だに英語は大きな壁です。理解力について日本語との差は日に日に縮まりつつあるとは思いますが、ちょっと聞き逃したって時に、常にOnにしているテキスト書き下しApp(Group transcribeってアプリ)に何度か救われています。

それより本質的な問題は、「出来るやつのコミュニケーション」が出来ないことなのかな、と思ってます。日本でも「伝え方が9割」みたいな本が何年か前にベストセラーになっていましたが、物事は伝える順序やWording、その時の表情やジェスチャーで受け手の印象が大きく変わる中、仕事が出来る人は巧みに言葉を選び、自分が望む方向に状況を進展させていける、という特徴があると思います。この点、当たり前ですが伝えることに四苦八苦してる次元の人間にはかなり厳しいものがあります。

敢えてポジティブな点を上げると

今日聴いてたHidden BrainというポッドキャストでSelf doubt(自分への疑問)がテーマとして扱われており、小さなことでも成長を感じられたことは振り返る癖をつけておけとあったので、自分も書いておこうと思います。

  • SQLの基礎的なQueryは概ねマスター。Business Analystとして動く上で問題ない次元には恐らく既に到達出来た。また、同時期入社組にも多少サポート提供が出来た。
  • 隣接チームのManagerや、関連部署の人に自分からアプローチして1 on 1を行い、Connectionを作ることが出来た。
  • そうは言っても英語は上手くなっており、アメリカ人だけの中でも9割型は話についていけるし、自分が思ったことも言える。
  • 朝イチと午後イチに温かい紅茶を飲むようにしたところ、新卒以来の悩みだった午後の強烈な眠気が大幅に軽減した。
来週以降のタスク

毎週書いてる、来週に向けたタスクはこちら。月曜日からもまた頑張っていければです。

  • 早めに出社し、就業前にDBを叩いて、DBについての理解を文書化しておく
  • 終業後、1時間は当日の会議のテキストを復習して、業務理解を深める+英語の表現をストックする

Annandaleという、DCエリアの大きめのKorean Townにある韓国パン屋。日本のパン屋と似ていてとても良かった。