前回の続きで、まずは一番の難所、スピーキングから。
ここで最初に取り掛かるべきは、発音と考えます。残念ながら英語の発音教育が施されるのが稀な中、綺麗な発音を日本の学校教育で身につけるのはほぼ不可能というのが実態だと思います。発音がスピーキング、リスニングのボトルネックになるので、まずはここから取り掛かるべきと考えます。
では具体的にどうするか。「英語の発音を学ぶ」を2ステップに分けて取り組みましょう。
① American Accent Trainingで英語の各発音記号がどんな音か理解する
日本語で書かれた発音本も10冊ぐらいは読んだと思いますが、American Accent Trainingに優る説明の明快さ、詳細さを持つ本はありませんでした。もっと言うと、日本語の書籍で効果があった！というものを、私は発見できませんでした。
American Accent Traiingは洋書ですが、難解な説明は無いので、そんなにストレスなく読めると思います。正直最初の方のイントネーションが退屈+Repetitiveな感はあるので、拘り過ぎずにサッと読むのを繰り返すのをおすすめします。Rの発音、cat/caught/cut、Tの発音あたりはかなり参考になりました。
② Speechling/ELSAで英語のSpellingに対応する発音を理解する
各発音記号の音を大体理解したところで、実際の単語を正しい発音で発声できるようにしていく必要があります。正しく発声できないのは大きく、①正しい発音記号でその単語を認識していない ②発音記号を正しく読むことが出来ないの2つなので、原因を特定した上でアプローチしていくことになります。
手っ取り早く確実なのは、以下Speechlingというアプリです。こちらの「フリースタイルモード」を選択すると好きな文章を吹き込むことができ、その後24時間以内に、ネイティブからどの発音が間違っているかフィードバックを得ることが出来ます。①の場合は良いですが、発音記号が正しく読めていないことが分かった場合は、American Accent Trainingを参照しながら、何度も練習を繰り返すと良いと思います。
私はALL IN ONEの例文（https://quizlet.com/jp/256668422/all-in-one-%E4%BE%8B%E6%96%87-flash-cards/）をひたすら読み上げ、指摘が入った単語の発音記号を確認、再録音という形で矯正していきました。
実際にネイティブと話す
発音が多少綺麗になったところで、場数を踏まないと一向に話せる表現は増えないので、とにかく英語を話す場面を増やす必要があります。そんな時によく使われるオンライン英会話も悪くないとは思うのですが、①必ずしも講師がネイティブではない（ネイティブだと高い） ②講師が日本人との英会話に慣れきっており、日本人発音を聞き取ってくれる+ゆっくり話してくれる等、手心がかなり加わるケースがあり、これだけで実際に海外生活をするのには心もとないように思います。
私のおすすめは、Reddit経由で外国人と繋がる、というものです。無料ですし、読みたくもない謎記事を読んでしたくもないディスカッションをしなくて良いですし、何よりリアルな英語なので力が付きます。
Redditは日本の5ch + Yahoo知恵袋みたいな巨大掲示板で、アメリカ人だけでなく世界中の人が主に英語で情報交換しています。その中で、「Language_exchange」というコミュニティでLanguage partnerを募集できますので、日本語教える代わりに英語教えて！とポストすると、凄い勢いで外国人から連絡が来ます（日本語需要に対して日本語話者が少なく、需給が歪んでいる印象です）。良さそうな人を選んで、Whatsappで定期的にチャットする約束を取り付けましょう。
私はGive & Takeがあったほうが関係が長続きするかと思い上記方法をとりましたが、日本語教えてる暇が無い、外国人とも盛り上がれる趣味があるという方は、他のコミュニティで友達を探すのでも良いと思います。
他にも似たような手段はあるかと思いますので、ご存じの方がいればコメントやTwitter経由で教えてください。2021年に一瞬流行ったClubhouseもネイティブと友達になるツールとして注目してましたが、現状どうなってるかは知りません。
