小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

冬学期の授業振り返り

冬学期の期末試験終了→NOLS trip(春休み)と怒涛の日々を過ごしていた為遅ればせになりましたが、先学期履修した授業について振り返っていきたいと思います。全体的に秋学期に比べて授業に身が入らなかったというのが正直な感想で、以下辺りが原因に思います。

  1. 最初の学期だった秋学期と比べて、どれぐらいの投入量で最低限の成績(B)が取得できるか分かり、味をしめた
  2. 学期前半はRecruitingに時間をとられ、後半はPythonにドハマりした
  3. Core科目中心のため、授業内容に必ずしも強い関心がない

まあ色々説明しようはあるのですが、結局は言い訳なので、来学期はもう少しタイムマネジメントを上手く出来ればなと思います。特に、来学期以降は選択科目Onlyになるので、基本的には全科目自分の関心領域で揃えることが出来そうなので。

Finance Ⅱ

今学期一番面白かった+力をいれて勉強したのがこちらの科目。NPVとは~という基礎概念から始まったFinance 1と比べて、実際の企業の意思決定を考える上での理論的なフレームワークを提示してくれる授業で、かなり楽しく勉強できました。深さとしても、日本で読んだことのある『道具としてのファイナンス』等平易な書籍と比べると、広く深く学べた感があり、有益だったと思います。今後M&Aや自社株買い等の記事を読む時に、意思決定のポイントについて当たりをつけるぐらいは出来るかな、という印象です。

ヘッドラインのみですが、以下トピックについて勉強しました。

Marketing Management

初回授業で教授が「他のGraduate schoolの学生や大抵の企業のマーケティング担当者よりも詳しくなってもらう」と宣言する等、Kelloggのマーケティングはやはりかなり力が入っている印象。授業に対する学生からのFeedbackが奨励され、実際にそれが取り入れられる(毎週Recapのメールが来る、Breakout roomが高頻度で作られ、ディスカッションの機会が豊富)等、授業運営という点でも感心させられました。

内容は面白かったのですが、正直思った以上に定性的だなという印象で、Marketingの実務担当者の思考プロセス、検討ポイントをケースと共に辿っていくような構成になっていました。必修科目ということで、Analyticalに意思決定をしていく授業は選択科目でカバー、ということのようです。

とはいえ、"I hate lowering price" 「二兎を追わず明確なターゲットを追え」等の基本メッセージは非常に参考になりましたし、顧客のセグメンテーション、ターゲット選定、ポジショニング等を実務の視点から学べたのは貴重だったと思います。

Operation Management

工場での生産工程に留まらず、飲食店や小売店でのプロセス改善を考える科目。Bottleneckへの注力や統計的な生産プロセス管理等内容面では新鮮なものが多くグループワークはかなり楽しめましたが、期末試験では力尽きました。Marketing、Strategy、Finance等と違って日本語で同内容を扱う書籍が見つからず、MBAにユニークな科目という側面が強かった様に見受けられ、その意味ではもっと頑張れば良かったなとやや反省しています。

Negotiation

最後は人気科目のNegotiation。毎週交渉のお題が与えられ、個人/グループで相手方との落とし所を探り、そのDebriefを授業中に行うという形で構成されていました。

Best Alternative Option(BATNA)を必ず持っておく、交渉相手のBATNAや交渉動機、Priorityを質問を通じ明らかにしていく等、何かを交渉するときの基本的な考え方を学びました。授業内で読んだ記事によると、交渉の成功率は多くの人が考えるよりも遥かに高いとのことなので、駄目もとでもとりあえず声を上げてみる、という点も今後意識したいと思いました。

全体を通じて

投下時間は前学期よりも少なくなったものの、英語が上達したことと形式に慣れてきたことで、授業自体にはCatch up出来るようになってきている気がします。グループワークもきちんと準備して、アウトプットを主導できる場面が増えてきているので、今後は答えを披露して満足するだけではなく、チームのFacilitationが出来るようになればいいな、と思います。

Core科目は冬学期で終了。春学期からは興味のあるElectiveだけを履修していくことになるので、もう少し授業に注力していけるかな、と期待しています。