小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

社内転職活動が芳しくない

タイトルの通りではあるんですが、年初から動いている社内転職活動の進捗が、すこぶる良くない。転職活動と銘打ちつつも、Titleは変わらず(=出世を伴う訳ではない)、Jobも同じものなので然程苦労しないものと思っていました。が、2ヶ月近く動いてみて、甘くみていたことは否めない状況です。アメリカで働いている人、働きたいと思っている人にとっては参考になる部分もあるかと思うので、この記事に反省の弁を残しておきます。

現在の状況
  • ペイメント業界で働きだして1.5年程度
  • 社内のノンコア事業にて、Strategyを担当。当初は特定のプロダクトについて、どうやって売上を伸ばしていくかの施策立案をしていたが、このプロダクトが不調に陥る中、新しいプロダクトについての一部機能面や財務面についての検討をリード
なぜ異動を考えているか

大きくは2つ。まず一点は、次のポジションではペイメントに関わる特定機能に注力するチームに移りたいということ。今の会社ではHorizontalとVerticalという言葉がよく伝われるが、今のチームはHorizontalなチーム。Strategyというと聞こえは良く事実良い面も多いのだが、浅く広く、そのプロダクトの為に出来ることを何でも考えましょう、ということになる。ある時はカスタマーサクセスと次に営業をかける客のリストアップをやったり、ある時はプロダクトと一緒に新しい機能のトライアルを行うプランをしたりと、日々取り組む仕事の重心が頻繁に移る。浅く広く色んなことを学ぶには最適だったが、特に言語面やネットワーキング面でハンデがある移民にとって、「この分野であればこの会社で一番詳しい」と言い放てることが無いのはリスクと感じる。また、転職や起業というルートを考える上でも、特定領域の知見の深さがあった方が望ましく思う。

二点目は現在のチームのJob securityに関わる部分。1.5年働いて思ったが、ノンコア事業での仕事は振れ幅が大きくなりやすい。入社時点では急成長が続いていた(だからこそ自分が採用された)訳だが、景気が減速して成長が落ち着くと、瞬く間に会社の空気が変わった。マネジメントやチームメンバーが頻繁に代わると何も進まなくなってしまうし、誰かの不幸を見ると明日は我が身では?との思考もよぎる。この状況を踏まえ、コアビジネスに動いたほうが安全だろう、とも思う。

どんなところに動こうとしたか

「Verticalな機能で定義されたチーム」ではあまりに曖昧なので、中でもどんな機能が良いかを検討した。自分の強みを考えた時に財務や会計、広い意味でのリサーチといった点は比較優位があることと、また出来ればボトムラインに直接的なインパクトがあるチームが良いと思って探した。コアビジネスかどうかはだいたい分かるが、周囲の人に聞いて社内での位置づけについて見誤らない様にした。

プロセス

ざっくり以下。

  1. 社内のポータルでポジションを検索+Recruiterに連絡
  2. 自分の基準にヒットするポジションについて、話聞きたいとHiring Managerにコンタクト
  3. Hiring Managerが、悪くないと思ってくれれば面接進んで〜と言われるのでApply
  4. 面接
結果

5ポジションについて話聞く→1ポジションApply→面接落ち

反省

ここまでの敗因は、弾数不足と準備不足に集約されると思われる。

まず、弾数不足について。面接まで進んだポジションについて聞いたところ、他に5−6名が面接まで進んでいると聞いた。単純計算でオファーを得るのは20%程度。一般的な就職活動で1社しか面接しない勇者はいないのと同様、社内で動く際もいくつか並行して進めるべきであった。

準備不足について。異動先のポジションの仕事内容。社内の中でどこに位置づけられるか。相手はどんなスキルセットを持った人間を探しているか。それを踏まえて、自分がFitする経験を有していることをきちんとアピール出来ているかが鍵となるが、仕事内容の理解が不十分なところがあった。Horizontalなチームでの経験から、多少関連するところを拾い上げて話していたが、自分以上に関連経験が豊富なCandidateもいると思われる中で、敢えて自分をとる理由を説明するのに根拠が足りていなかった様に思う。

今後どうするか。引き続きポジション探しは継続して、良さそうなポジションはHiring Managerの話を聞きに行く。Hiring Manager→面接のハードルが思いの他高いので、良さそうなチームについては事前にチームメンバーに話を聞いて、志望動機やアピールする経験を練っておく。

最後に

完全に雑感になりますが、ジョブ型の組織で働くの疲れる面もあると感じます。特に自分は飽き性なので今いる場所から遠目のところに動きたがる傾向があるものの、同じポジションを常に社内の(しばしば自分より近い経験を持っている)誰かと競っていかないといけないのは、気苦労です。自分の人事は自分ですると、自ら選んだ道なので文句は言えないですが、向き不向きはあるよな、と思うところでもあります。

今日はこんなところで。

マンハッタンの人気二郎系ラーメン、Tabetomo。グレートでした

英語発音学習の振り返り

このブログで何度か紹介しましたが、Accent Advisorというアメリカ発音の矯正に特化した、オンラインのサービスを最近使っていました。自分の振り返りまでに、指摘があったポイントについてまとめておきます。

子音

RとLの発音

日本人が英語で苦労する一番の定番と分かりつつも、自分もマスターできていない。聴き分け出来ているパターンの方が多いと自分では思いつつ、子音と続く場合は特に難しさを感じる。

CL(CrownとClownとか)、PL(PlayとPray)、FL(FlyとFry)あたり、発音学習で両方比較してくれればなんとか分かるけど、流れの中で出てくると文脈判断になってしまっている。

Ar

とにかく口を大きく開けてRの発音することを意識する。FirmとFarmとかですね。サボると fə́ːrmに音がよってしまう。

W

Vowelとか、Wの発音を忘れることがあるので要注意。

NとNG

鼻の奥を響かせる様なイメージでNGを捉えている。SingとSinとか。意識すれば大体正しい音が出るのと、あんまりこの区別がCriticalになる場面がなさそうなので気にしていない。

Flap T

T→Dの変化。有名なやつ(Waterとか)は概念として把握していたが、思った以上に頻発する自覚が無かった。Authenticity、Capabilityとかまで、D化はしていなかったが、今後は意識したい。以下がルールらしい。

004: T Pronunciations (Flap T, Stop T, True T) - Rachel's English

Flap T Rule 1: a T is a Flap T between two vowels or diphthongs (beautiful, city)

Flap T Rule 2: a T is a Flap T after an R before a vowel or diphthong (party, dirty). Applies to linked phrase: (a lot of, about it)

Stop T

PortfolioとかShort TermとかFitnessのTが消える、みたいな。Tの次に子音が続いたり、Tで文章が終わる時は、Tで息を止めることを意識。

DzとZ

こちらは指摘されて初めて気づいた、今まで混同していた音。CarsとCardsみたいな。上手く書けないけど、Dを発音するノリでウ行に切り替えると、それっぽいDzの音が出るようになった。

母音

Short i 

日本語のイとエの中間で覚えていたけど、自分の場合それだとE音に寄りすぎてしまう模様。また、Long iに聞こえてしまうパターン(LiveがLeaveになる)も指摘された。普通にイの気持ちで、心なしかエのFlavorあり、ぐらいで発声したほうが良さそう。

Short O

TalkとかBondとかですね。Longとか、「ロング」みたいにカタカナで覚えてしまっているパターンで、Short Oの音ではなく普通にロングって言ってしまっていた。これでも場所によっては間違いにはならないっぽいが、アメリカ英語ではShort Oが基本なので、意識。

その他

Fluencyは未だに課題

多分これが一番根深い。頭の中でSentenceが出来たら、それを一気に話す癖がある。敢えてスピードを落とし、英語のリズムで話すことを意識。

リエゾン忘れない

これはそのままだけど、子音・母音が続く時のリエゾンを意識。

まとめ

自分が発音を気にする様になってから、アメリカ人が話す母音、子音にも意識が向くようになってリスニング能力も多少改善した気がする。

即興で慣れてない場面だとしどろもどろになるケースはあるものの、内容が頭の中で明瞭になっていれば、発音起因で伝わらない、ということは流石にかなり少なくなった気がする。発音良いに越したことはないので、また気になったら受講しようと思う。

2024年の目標レビュー(2月)

2月分もやっていきます。

1.Core Businessの主要機能に異動する

→85点。結局面接まで進んだのは1チームのみだが、Core Business・主要機能という当初のテーマに沿ったチームと話を進められている。社内で同じRoleでの異動なのでもっとハードルが低いと思いきや、結構ヒットレシオが低いんだなと感じる。景気があんまり良くない為、ポジションの需給的に動くのが難しいのかもしれない。

ただ、結局異動すべきかは未だに悩んでいる。今のチームの構造的な問題(成長が止まったNon core故にJob securityが低い、加えて上司の問題解決力に難あり話が進まない)は変化なしだが、仕事自体は目に見える範囲で最も面白いものを今年は担当できている。とりあえず新しいチームからOffer貰えたら、もう少し考えたい。貰えずとも、ダウンサイドは特に無いので引き続きポジションを探す。

2.Meetingのファシリテーションとプレゼンを卒なく出来るようになる

→90点。昨年後半から担当していた業務を大ボスにプレゼンしたところ、大変に好評を博するということがあった。その後チーム全体に対して講師的な立場で呼ばれて内容共有したが、これもスマッシュヒットだった。入社以来、最も上手くいったプレゼンの様に思う。自分なりのコツを箇条書きにして残しておく。Scriptをどれだけ作るかは英語力に依存するところもあるので、各々のステージに応じて最適点が変わるのだと思う。

  • Scriptは作らない。Scriptを思い出そうとして自然さが失われ、即興での対応力が落ちる。その代わり、本番前に一人でリハーサルを声を出して何度かやる。ただし、出だしの掴みだけは何を話すか練り込んでおく。
  • Q&Aを入念に準備する。スライドが出来てから時間を空けた後にReviewして、「自分だったらどんな質問を投げるか?」「説明が不十分な点はどこか?」と自問自答。スライド足すレベルの話なら本編に入れたり、マイナーな話ならAppendixにスライド追加。スライドにするまでもない話でも、回答イメージを持っておく。
3.職場のSocial Eventに毎月1つ以上参加し、社内事情に詳しくなる

→70 点。社内イベントには参加せず。必須度が高いイベント0回だったので、已む無し。

一方、Japan Community経由で仲良くなった同世代の日系アメリカ人女子が、結婚するということで自宅に招いて寿司パーティを開催したりした。Japan Communityの他の青年ともランチしたりと、友達寄りっぽいSocialは何度かあった。Japan Communityの人々、皆人当たり良く優しい人が多く、かつ声を掛けると集まりも驚く程良い。企画する度に皆に感謝してもらえるし、今の会社でやった最もポジティブな実績は、Japan Communityの立ち上げなのかもしれない。。

4.月に1回は家族で観光っぽいことをする

→100点。President Dayの3連休で、妻と一緒にNYCを訪問。完全に自分の趣味に寄せてしまったが、バーニャ訪問したり、大学時代の友達の家を訪問したり、楽しい時間だった。Midtownで一緒に買い物しスニーカーをプレゼントして、喜んでくれていた様に思う。

 

次は車で行ける範囲で出かけようという話になったが、そろそろ周辺都市で良さそうなところを網羅してしまった感がある(アナポリスボルチモアフィラデルフィアリッチモンド・シェナンドー国立公園訪問済)。Virginia Beachに訪問するかという説も出たが、Youtubeで見た感じではそそられなかった。東京に住んでいた時、2人で都内各所のビジネスホテルに泊まって小旅行感を出す、という活動をしていたが、同じノリでDC観光するのが一番、というのが当座の結論。

5.奨学金を通じて地元の高校生の留学を支援する

→85点。奨学金の選考をスタート。今年から、妻も面接の時に同席してくれて、協力してくれる様になった(このまま募集を増やすための取り組み等、ズルズル協力してもらう方向に引きずり込みたい)。

6.一度限界まで筋肉量を増やした上で、減量する

→40点。2/24現在で76.4kgと、300g減に留まった。平日の食生活は安定しているので、旅行含めて土日に食べすぎた結果、平日減量→土日に戻す、というループに陥った。土日の朝散歩、昼の外食で食べすぎない(多い時は残す)+カロリー低めの食事にする、というのを意識したい。

7.移民や起業家の人生に焦点を当てたコンテンツを作る

→80点。個人的な興味として、日本人移民の歴史について調べてブログにまとめてみた。日系一世の歴史についてまとめた本も購入したので、今読んでいる本が片付いたら読み進めたい。

このブログも記事が増えてきて、且つ自分の関心領域(留学、移民、他人の人生、英語)等をカバーするサイトとして、このブログも作り変えようかなあ、と最近思っている。アメリカ移民ドットコム、みたいな感じで、留学や就職ルートでアメリカに渡る人に役立つ日本語情報がまとまっているサイトがあれば、今の時勢にもあっていると思う。毎回時間を言い訳にしているが、ちょっと他にも色々進捗が出ていないので、余裕が出来たら取り組みたい。

8.日米以外の国1カ国、新しい州3つ、新しい国立公園1つ訪問

→75点。新しい州では全くないけど、久々に旅行目的でNYCを訪問。3月は特に予定なしだけど、DCの観光地をめぐりたい。こちらの動画、良くまとまっているし、日本人Youtuberとは違う切り口でDCの旅行案内をしていて、とても参考になった。Agriculture department(政府機関)の建物内の食堂がヘルシーで美味しい、Native american museumの食堂はNative Americanの人々が食べていた食事を体験できる等、この動画で知った。

9. 過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ

→90点。NYCで大学時代からの友人とキャッチアップした。大人になってからも会える昔からの友人は本当に貴重だと、最近しばしば思う。

来月はKelloggの後輩と、St. Patrick Dayのイベントに行く予定。Cherry Blossom Festivalにて森山直太朗の無料コンサートあり、日本人の知人と再会する予感がする。あと、こちらで知り合った医師の方が日本に帰国されるらしく、何か送別を企画したい。

10.月に5冊以上本を読む

→60点。読了できたのは先月の英語発音本と日系人の歴史本のみ。ランチタイムやジムの間もネットサーフィンしたりと、ペースが落ちてしまった。週2で入れていた発音レッスンを解約し夜の時間が増えるので、21−22時あたりは読書に充てたい。今月読みたい本は以下。Searching for my PB & J Sandwichは、幼少期に親に見捨てられたプエルトリコ人の著者が、いじめや英語にまつわる苦労を乗り越え、養子に迎えてくれる家庭を見つけ起業家として成功するまで、という話。Podcastで本人が話しているのを聞いて、あまりの迫力に感銘を受けて本を買ってしまった。こういう人生気合入りまくっている人の話に触れられるのは、アメリカで暮らす醍醐味だと思う。

11.英語力改善

→80点。2月も発音レッスンは全て受講し、開始から2ヶ月程度週2受けてきたところで、解約した。受講を続けていくにつれてすぐ改善するポイントは良くなる+すぐ改善出来ないところは引き続き指摘が来る、というのが続き、受講自体に依るメリットが逓減してきていると感じて解約。ただ、Tutorの方は非常に熱心で、且つ自覚していなかった自分の発音の問題点に気づけて、本当にやって良かったと思う。発音専門のアメリカ人から直接指導を受けたいという方には、こちらのサービスはかなりおすすめ。完全自己満記事となるが、発音矯正の振り返りは別記事でまとめて、今後の取組み方針も考えたいと思う。

発音矯正が一旦終了したので英語改善に向けて特別な取り組みは足元なくなるが、隙間時間は洋書を読む、Podcastを聴く、週1ペースで英語でのSocial Event企画する、仕事でアウトプットのペースを上げて人に説明する機会を増やす等、地道な改善を続けたい。

12.英単語帳を出版する

→50点。2月に終了しようと思っていたが、、NYC旅行を満喫してしまい、企画含めて時間を使った結果ペースを乱してしまった。あと30例文ぐらいなので、週10例文ペースで例文作成を続け、3月には完了したい。

13.アメリカでの不動産投資について勉強する

→0点。特にアクション無し。アメリカ人の友達が不動産を買うらしく、彼から話を聞きたい。

14.アメリカの定番コンテンツに触れる

→60点。Succession、自分は面白いと思ったが妻にはあまり刺さらず終了。趣旨からズレるが、Kelloggの同級生から勧められたBlue Giantを見たところどハマりしてしまい、何度もライブシーンを見返すことになった。毎週金曜日の夜=土曜日日本時間午前は暫く奨学金面接に使う為進捗を出せないが、金土日の夜で空いているところ、毎週1つぐらいは消化していきたい。次はOfficeかなあ。

15.自動車運転

→0点。日本の免許をアメリカ免許に切り替える為の手続きで、事務的なところで足踏み状態となっている。

3月の楽しみなイベント

上述の、St. Patrick Dayのイベントと、森山直太朗のライブが楽しみである。仕事面では、新しいチームの面接結果が出ていると思われる。異動するか否か、3月前半は悩むことになりそう。

NYの有名店、Los Tacos No.1は人生で一番美味しいタコスだった。カリフォルニア経験がある妻は、まあこんなもん、と話していたけど

アメリカのサウナ文化:ニューヨーク(NY)のサウナ

President Dayの3連休を使いNY旅行という名のサウナ旅行に出てきたので、マンハッタン周辺にあるサウナについて感想を書いていきます。この記事を読んでいるサウナーの方は既にアメリカでのサウナ検索方法について熟知頂いているものと想像しますが、不案内な方は以下記事のご一読をおすすめします。

さて、いつもの要領でNYでRussian Saunaと検索すると、マンハッタンで2件、ブルックリンで3件、クイーンズで1件のサウナがヒットします(更に、ニュージャージーにも数件あるみたいです)。他都市では考えられない充実具合。。。流石、アメリカの最大都市です。Wikipediaによると、北米・南米で、ロシア系の数が最も多い都市でもあるそうです。

Russian Americans in New York City - Wikipedia

この内、ブルックリンのBrooklyn BanyaとマンハッタンのSpa 88とRussian & Turkish Baths(後者は以前訪問)を訪れたので、感想をメモしていきます。

Brooklyn Banya
公式HPより
  • サウナはDry Sauna、Wet Saunaとスチームルームの3つ。Dry saunaは15人ぐらい、Wetは10人ぐらいのキャパ?
  • 昼の12時ぐらいに訪問したのもあるが、マンハッタンの2件に比べて圧倒的に空いていたのが良かった。施設内公用語は完全にロシア語。地元の銭湯を訪れた外国人観光客のような気分になった。妻がロッカールームから出てくるのを待っている間、妻は「あなたのBoy friendが下で待っているわよ」とロシア系のおばさまから絡まれまくったらしい。
  • 家族経営の様なテイストで、マンハッタンの2つほど施設は充実していない。が、Dry SaunaもWet Saunaも出力あり、体感90度を超える。水風呂もしっかりしているので、必要十分ではある。唯一、レストランが空いていなかったのは少し残念だった(雇っていたシェフが1ヶ月前に辞めちゃったのよと、受付のおばさまが教えてくれた)。
  • ロッカーを間違えやすいので要注意。間違えて女性ロッカーに突入してしまった(誰もいなくて良かった)。妻によると、他にも男性がロッカールームに入ってきたらしい。
  • 時間が無かったので開拓しなかったが、屋上が整いスポットとなっているらしい。
  • ブルックリンにやけにRussian Saunaが多いので調べたところ、ブルックリンの海沿い、 Brighton BeachとSheepshead Bayはロシア系の人々が集中しているらしく、特にBrighton BeachはLittle Odessaと称されるほど。Brooklynの後2つのサウナはロシア系が多い地区にある為、一層ローカル感が強いのかもしれない。
  • Google Mapで評価が微妙だったので心配したが、総論、めちゃくちゃ良かった。サウナは2つともサウナー仕様。水風呂は体感17℃ぐらい?ラクーアの水風呂ぐらい。価格が60ドルと、日本人的にはひっくり返る様な値段であるが、NYCのサウナのインフレ率は凄まじく、2024年現在ではこれぐらいが普通な模様。
  • 現金しか受け付けていないので注意。店内にATMはある。
Spa 88

  • ウォールストリートにあるスパ。アクセスがすこぶる良い。それ故Brooklyn Banyaとは客層が大きく異なっており、施設内の世界地図に客が出身地にピンを置いていっていたが、日本含め、世界中から人が訪れていた。
  • 入口は狭いが、施設内は意外と広い地下空間が展開している。中二階?には食事スペースやプールがあったりする。
  • サウナは4つ?メインのStone Heated Saunaの他、温度低め湿度高めのShvitz、遠赤外線サウナ、スチームルームがある。Stone Heated Saunaの最上段は相当に熱く、ロウリュウを開始する人がいると、草加健康センターを彷彿とさせる熱気となる。
  • 水風呂は公式に依ると11℃程度。水深140−150センチぐらいと、ハードコアな温冷交代浴が楽しめる。
  • 価格は平日59.75ドル、土日64.75ドル。
  • こちらも、総論すこぶる良いサウナです。場所柄混雑するのと、サウナ自体はStone Heated Sauna1強の感が無きにしもあらずだけど。

公式HPより

公式HPより

Russian & Turkish Baths
公式HPより
  • 1892年創業の歴史あるサウナ。
  • こちらもアクセスが良い。皆大好き、米国屈指の二郎系ラーメンのTabetomo始め、日本飯が集中するEast Villegeにあるので、Spa 88と並んで多くのサウナ好き日本人の、NYでの有力な選択肢となるはず。
  • 水風呂が公式で8℃。キンキンに冷えていた。
  • Men Onlyのタイミングがあるので、女性は要注意。
  • DavidとBoris、2人のオーナーが代わる代わる運営しており、どちらの日であるかに依って、客層が異なるらしい。"David weeks’ have digital swipe passes for admission and tend to attract the younger, Dimes Square set, while ‘Boris weeks’ are distinctly more old-school with paper or plastic punch cards and a larger proportion of the Russian and Jewish loyalists that have been visiting the baths for decades." 

    We visit the Russian & Turkish Baths in New York City | Wallpaper

  • 価格は60ドル。NYのバーニャはカルテルでも結んでるのかと思う。

  • こちらも混雑してたけど、とても良いサウナでした。NYのサウナ、レベル高い。

日本人のアメリカ移民の歴史

アメリカで生活しているとつくづく感じることとして、日本のバックグラウンドを持つ人がとても少ないということがあります。中国人やインド人の方が圧倒的に数が大きいのは人口比を考えると已む無しとしても、日本人より人口が少ないはずの、韓国人の方が遥かに大きなコミュニティを形成していることに気付きます。

それはそういうものとして流しても良いんですが、日本人の在米の移民はなんで少ないのか、過去を遡っても少なかったのか、日本人の移民はどこに渡ったのか、といった薄っすら興味を持っていたことを、サクッと調べてみたので学んだことを書き残しておきます。

元ネタは以下2つです。

第1章 前史 ブラジル移民がはじまるまで(1) | ブラジル移民の100年

日本人の移民の大きな流れ

日本人の移民は明治維新と共に始まります。鎖国と言うと海外からの影響を制限する方向でイメージしてましたが、日本の物品や人の輸出を制限する方向にも作用しており、江戸時代には日本の一般人が海外に移住することは無かった様です。明治元年、最初の移民の行き先は、アメリカに組み入れる前のハワイとグアム。その後ハワイ王国とは協定も交わされ、日本人の移民が19世紀後半に海を渡りました。移民の動機は、お金。

移民たちは移民募集人の宣伝を信じて、誰も彼も皆大きな夢に酔っていた。そのあるものは五年稼いで五万円持って戻るといえば、他の一人は、いや俺は十年おって十万円儲けるまでは帰らないと頑張った。もうそうした大金を握ったような風である

日系人の歴史を知ろう』より

明治期の農村は困窮を極め、子供も多い。都市化が進展する中でも、農村の余剰となった労働力を吸収するほどの仕事は無い。そんな中で、貧しい農村部の子弟が、一攫千金を夢見て、海外に渡った様です。行き先の人気は給料と比例しており、北米→ブラジル→ペルー、という順だったそう。

20世紀初頭、増加する日本人移民に対する懸念が広がり、日露戦争後は黄禍論も唱えられる様に。そして、アメリカ・カナダ・オーストラリアといった国々が移民を制限する方向に動く中で、代わりの行き先として目されたのがブラジルとボリビア。19世紀後半に奴隷制が廃止となったブラジルでは、プランテーションのOwner達が代わりの労働力を求めていました。移民して一攫千金を臨む日本人と安い労働力を求めるブラジル人のニーズが一致し、日本人の移民が20世紀初頭から増え始めました。Easy moneyを想像して日本の津々浦々から来たものの、実態は奴隷の置き換え。それに気づいた移民達は、次第に自分たち自身が農場を経営しないと豊かにはなれないと悟り、ジャングルを開墾。川に近いと米が取れると選んだ土地で、マラリアが蔓延して死者が続出する等、当初は大変な困難に見舞われるも、農場経営に成功する者も現れ始め、次第に経済力を伸ばしていった様です。

日本人のブラジル向け移民が急増したのは、1920年代。関東大震災後の救貧対策で政府が補助金を出し移民を奨励したこともあり、移民が激増。1925年から1941年までの間に、12万人ほどがブラジルに渡りました。1933年に満州事変が発生した多くの日本人の行き先は満州国となったことから、南米への移民は一服。戦後にブラジル向け移民は再開されるも、日本の経済発展とともに60年代以降は数も少なくなり、逆に80年代からはブラジルの不況を逃れ、ブラジルの日系人が日本に移民してくる流れが出来ました。

雑感

概ね経済状況で移民ニーズの大きさが決まり、受入国の政治状況で移民の数が決まる

冒頭に書いた問い、「日本人の移民は過去に遡っても少なかったのか」に対する回答は、明治維新〜戦前までは移民は行われており、特に1920年代は多くの移民が南米に渡ったことが分かりました。移民の動機はシンプルに経済的な事情であり、戦前の貧しい農村に対して、相対的に所得が高かった(少なくともその様に思われた)北米や南米への移住が行われました。一方、戦後の日本からの移民が増えなかったことは、日本の高度経済成長の帰結と言えそうです。

令和の現代に目を向けると、自分自身も給与水準がより高いアメリカに渡っていますし、日本でも「海外出稼ぎ」がテレビやネットで取り上げられることが増えている様です。給与格差が開いたので移民の機運は久方ぶりに日本社会で高まっているとも言えそうですが、戦前とは出生率が全然違うので、海外で大きな日本コミュニティを形成するようなことにはならなさそうです(日本は寧ろ人手不足)。

移民が労働力を供給し税金を払うのは概ね受入国にもポジティブという考えがアメリカやカナダ、シンガポールといった移民が多い国では強いと思われますが、受け入れにも限度はあり、時の政治によって排他的な政策が取られると、一気に激減するということも分かりました。

ハワイを除くと、アメリカにまとまった移民があった時期はそんなに長くない

明治維新後に日本人の移民がスタートし、アメリカ本土行きの移民が増えたのは1900年頃。その後すぐに移民を制限する方向にアメリカは動き、且つ1930年代は前述の通り満州国への移住が増えたことから、戦前の日本人が、アメリカ本土に大挙して移民した時期は然程長くない様です。日本人の移民が歴史的にピークを迎えた1920年代、北米行きのルートが断たれていた日本人は南米に流れました。他の国の移民の歴史は調べられていませんが、戦後、政治的・経済的な理由で大勢の移民が押し寄せた/押し寄せている中国やインド、ベトナム中南米とは、かなり様相が異なると想像されます。勿論、仕事や結婚等でアメリカに移る人は一定程度はいつの時代もいたのでしょうが、国内の状況に起因して一斉に人が流れていく移民とは、コミュニティの形成され方も違いそうです。絶対数もそうですが、在米の日本人の連帯感が弱い背景には、個々人特有の事情でアメリカに移ってきているケースが多いから、という仮説も立ちます。

情報ソースを分散していないと、プロパガンダに人は簡単に流される

ブラジルの日本人移民の歴史を追っていると、根拠の乏しい情報に踊らされる人々が多数現れます。太平洋戦争開戦後、蚕をアメリカに売っている人間はアメリカの軍服の素材で金儲けする「国賊」として、「天誅組」というグループの襲撃にあったそうです。特に印象深かった事件は、日本語の「勝ち組」「負け組」という言葉の語源となった、第二次世界大戦後の混乱に関わるものです。日本の敗北を告げる玉音放送はブラジルでも聞かれたそうですが、そういった情報を都合よく解釈し、日本は本当は敗戦していないと信じたグループを「勝ち組」、敗戦を受け入れたグループを「負け組」と読んだそうです。戦争下、邦字新聞が廃刊となり、唯一の情報源が日本語で華々しい戦果を発信するラジオ放送。ブラジルでも敵国人として扱われ差別に遭う中、多くの「勝ち組」は日本語情報を信じ続け、逆にその他の情報を受け付けなかった言います。一方、「負け組」の多くは現地の情報にも触れる知識人が多かった様です。驚くべきは、「勝ち組」が日系人全体の9割にも上ったと指摘されていることです。

インターネットの世の中とはなりましたが、同様のリスクは現代にも潜んでいる様に思います。過去、留学していた時に中国でテレビをつけると日本軍を打倒する中国軍もので溢れてましたし、日本のニュースにおける中国の扱いも好意的とは言えないものが多いでしょう。アメリカでも、右寄り、左寄りで扱うニュース違えど、反中国、反露といった点では一致している様に思います。

移民家庭のアイデンティティは世代によって大きく異なる

ブラジル移民の親世代はゴリゴリの日本人。子供も日本人として育てられるも、「日本人でありブラジル人」といったアイデンティティを形成し、更に世代を下ると、日本という部分がどんどん小さくなっていく様が読み取れます。「日本」という国としてのアイデンティティが薄まる一方、人種は個人についてくるので、人種としてのアイデンティティが残っていくのかな、とも思います。アメリカにいる白人の多くは、アイルランド系とかドイツ系というより、白人のアメリカ人と自認している様に、アジア人も徐々にアジア系アメリカ人、という枠組みで自己を捉える人が多くなるのかな、と思いました。

(追記)アジア各国からのアメリカへの移民の数

上記を書いてから、興味を持ってアジア各国からの移民の数と、各種データソースから集めてグラフにしてみました。手打ち部分もあるのでデータの質は保証できませんが、トレンドを抑える上で結構面白いデータだと思います。ソースは全部は載せませんが、以下の様な、ネットで見つけたUSのCensusから数字を拾っています。

https://digitalcommons.kennesaw.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1090&context=jgi

まずは戦前から。ゴールドラッシュの最中、カリフォルニアでの鉱山での労働に従事した、中国人の移民が19世紀後半に増えます。が、1882年のChinese Exclusion Act成立以降、中国人移民の数は頭打ち。その後、1900年頃から日本人の移民が増え始め、1910年には中国人移民の数を上回る。1924年にImmigration Actが成立し、日本からの移民の頭打ちに。戦前は、韓国系、インド系の移民はかなり限定的なものだった様です。

続いて戦後。1970年までは日本人が最大グループだった様ですが、1980年に中国人に抜かれ、2019年時点では中国系、インド系、韓国系よりも日系の数はかなり少なくなっています。アメリカの移民政策が大転換を迎えたのが1965年のImmigration and Nationality Act。この法律の成立前はアジア系の移民は制限されていましたが、その制限が廃止となり、以降、中華系、インド系の移民が激増します。

日系移民の数が戦後然程増えなかったことは私自身の想像が入りますが、1965年といえば日本は高度経済成長の真っ只中。2000年代に至るまでアメリカとの所得の差は然程大きくなく、移民するインセンティブが相対的に弱かったことが想像されます。2024年となりアメリカとの所得格差は足元大きくなってきていますが、少子化・言語面でのハードル・治安含めた生活面を考えると、今後も日本人の移民が劇的に増える可能性は小さそうです。韓国も同じ道を辿ると思われ、続いて中国の移民も頭打ちになるのかもしれません。

日本の英語教育で育った大人が、発音をどうやって改善するか

How I built thisというポッドキャストで、発音矯正に取り組んだアルゼンチン人の起業家の方の話を聞いて、最近発音矯正に取り組んでます。以前発音に取り組んだのはMBA渡航前なのでもう3年以上も前。このトピック、個人的に強い思いがあり、且つ役に立つ情報が日本語であまり出回っていないとも感じており、思うところを書いていきます。

そもそも、なんで英語の発音を良くしたいのか。実際的な理由として日本人発音の英語だと理解してもらえない、TOEFLやIELTSで点数が出ないといった話は勿論あるんですが、個人的には英語が流暢に見えて格好良い、逆に英語が上手いと思ってもらえず悔しい思いをした、というところがあります。「発音が綺麗で流暢なのは幼少期から海外で過ごした帰国子女だけ、大人になってから勉強している人間はどこまでいっても日本人発音」という構図、多くの人は疑問にも思わないのではないでしょうか。そして、どれだけ話せているかで、人はその人の英語のレベルを判定します。TOEIC何点とか英検1級とか知ったことではないのです。

自分自身、チビチビ日本で英単語帳で勉強してきて、「学生時代は英語を勉強していた」という如何にも駄目そうなガクチカで総合商社に入社したのでそれなりの自負もあったのですが、自分が英語で話すところを聞いた商社時代の上司からは全然大したことないな、という反応を受けたことが何度もありました。

こんなこともありました。当時私がいたシンガポールの駐在先では、ことさらに日本人発音を強調しつつゆっくりと現地社員で話す、という謎の風習がありました(全力で頑張って英語できてないと周囲に観られると、恥ずかしいからというのが恐らくの理由)。この現場を知人の帰国子女女性にたまたま目撃され、「あいつは英語がクソ下手だ」と後日飲み会で弄り倒され、袖を濡らしたこともありました。そんな時、「俺はTOEIC…点だぞ!英検…級だぞ!」と反応するほど悲惨なことは無いので、何を言われてもウワァ…と、ちいかわになるしかないのです。

前置きが長くなりました。言いたきは、実利だけでなく、ファッションというか、周囲からの見られ方みたいな部分も、非本質的ではあるんですが、正直あるよね、という話です。日本人は特に発音で人をジャッジする傾向が強いですが、アメリカ人相手でも発音が悪いと格下扱いされやすいのも悲しいですが現実です。そんな点を踏まえて、今日は自分が思う、日本人が発音で意識したほうが良いと思うポイントを書いていきます。

アクセントが無い母音の多くは、力ない「ア」で発音(所謂シュワ音ə)

個人的に思う、カタカナ英語と実際の発音のギャップを生む最大要因がこれです。英語はスペリングと発音が違う言語ということは皆さん知っているとは思いますが、日本人が思っている以上に我々はカタカナに引っ張られています。例えば、Universityという単語。スペルに基づいて、「ユニバーシティ」とカタカナで表記され、多くの人が実際に「ユニバーシティ」と発音しているのではないでしょうか。

が、この単語を発音インフォというサイトで確認すると、jùːnəvə'ːrsətiと書いてあります。このサイトの「発音の目安」というところでは、「ユゥーナァヴァーサァティィ」とあります。私的には、「ユナバーサディ」が直感的につかみやすいと思います。「ユニ」ではなく「ユナ」、「シティ」ではなく「サディ」が近いです。

universityの発音記号と読み方: 英語の発音インフォ

こんなことが発生するのは、この単語のアクセントがverにあり、最後のTiを除くそれ以外の母音はシュワ音となっている為です。Universityに限らず、アクセントが無い母音の多くが、英語ではシュワ音、日本語で説明すると力なく発音した「ア」みたいな音になります。厳密なルールや例外等は後で紹介する本を読んで頂くとして、とりあえず「アクセントが無い場合の母音はアになることが多い」というのを頭の中に入れておくと良いと思います。パッと思いつく、同様にカタカナ英語に引っ張られているシュワ音単語として、Anniversaryとかもそうですね。

anniversaryの発音記号と読み方: 英語の発音インフォ

Rの発音は手前の母音に干渉する

個人的に思う、カタカナ英語と実態が乖離する原因の第2位がRです。子音の中でも、RとTは特殊要因が多いので英語のきちんとした本で学習することをおすすめします。日本の発音本できちんとした本は、残念ながら見たことがありません。

そもそも、Rの存在をカタカナではすっ飛ばすことも多いのでは無いでしょうか。「エクササイズ」はExcercise、「サバイバル」はSurvivalで、手前の母音と引っ付いてきちんとRの音を出さないとおかしいです。

で、この手前の母音とRがくっつく時のルールとして、①アクセントの無いer、ir、ar、ur、orは同じərの発音となることと、②ərとarの区別がつけられるようになれば良いでしょう(Orは流石に区別がつく)。

まず①から。Cooler、Firm、Effort、Calendar、Turnで、全て母音+rの発音は同じです。口を小さめに開けてR音を出します。②のポイントとして、Arにアクセントがある場合、Erとは違って口を大きく開けてR音を出す必要があります。FirmとFarmはどっちも「ファーム」と表記されますが、音の出し方が違うんですね。

最後に、Rが手前の母音に鑑賞しつつ、子音としての発音されるケース。SorryとかFuryとかですね。Sor-Ryといった格好で、Soreと最初に発音、その後Riの音を出す様に、Rが一人二役を負っていることに注意が必要になります。

T、アクセントがない場合はDとして発音されるケースが多い

Rに次ぐ問題児がTで、最もアメリカ英語らしい変化の一つ、T→Dの変化があります。WaterのTerの部分が「ダー」と聞こえるやつですね。アクセントがない場合のTは、Dになるもの、と思っておいて大外れはしないはずです。上でも例に上げた、University等、「‐ity」は名詞の形として超頻出ですが、「アディ」の音となると思っておくと良いです。コンサルが好きな、Capabilityは「ケイパビリティ」ではなく、「ケイパビラディ」の方が近いです。

Tはその他に、発音がスキップされるケースが多いです。単語の最後がTの場合(Cutとか)はスキップされたり、Lately、PortfolioとかもTがあるところは間を置いて、発音しなかったりします。

変則的なスペルの母音を覚えておく

最後、母音に騙されるタイプのスペルを覚えておくと、発音を間違える可能性が減ります。a、æ、əはどれがどれだったか忘れやすいです。Talkは日本語でも「トーク」とされていますが、よく考えるとalなのにaと発音されているのは不思議です。Law等のAwもaで同じ。Knowledgeもナーリッジみたいに、aで発音します。このスペルだとこの母音になることが多いんだな、というのが頭に入っていると覚えやすいです。

おすすめ改善方法

上記が、パッと思いつく、日本の一般的な英語教育/教材でカバーされておらず、しかしながら伝わる英語を話すために大事だと思われるポイントです。上記は知っているかどうかでかなり雰囲気が変わると思います。勿論知識だけではなく、R・L・THといった音自体が上手く出せるようになるかという、反復的な取り組みが必要になるものもあるんですが、日本人の発音が悪い理由としてはこういったスキル的な面よりも、上で挙げた様な知識不足による方が大きいと思います。

最後に、発音を実際にどう改善していくかを書いていきます。言うまでもなく私も改善中の身ではあるのですが、参考になる方がいれば嬉しく思います。

大きく分けて、改善は①知識の習得、②他人からフィードバックを受ける、の2ステップになると思います。知識の習得は洋書がおすすめです。以下は、自分が読んだ中でも分かりやすく、特にAmerican Accent Trainingはこの領域の定番本と言われています。複数載せましたが、どれか一冊でも全然良いと思います。

②のフィードバックを受けるというポイントは、外部サービスの活用をおすすめします。AI系のツールが出ているのも目にするのですが、個人的にはあまり効果を実感できなかったので、アメリカ人から直接フィードバックを得られるサービスの活用をおすすめします。手軽で安いのがSpeechilingというサービス。アプリに英語を吹き込むと、24時間以内にアメリカ人から「…の音がおかしい」と指摘を受けることが出来ます。もう一つはまさに自分が今やっているものですが、Accent Advisorというサービスで、週39ドルで25分×2回、発音専門で教えているアメリカ人から教えてもらうことが可能です。何度も書きますが、日本で読んだ発音本や、発音矯正サービスはあまり良い思い出が無いです。

本日はこんなところで。

2024年の目標レビュー(1月)

2024年一発目、やっていきます。

1.Core Businessの主要機能に異動する

→90点。会社のPortalから人を雇ってるチームのHiring Manager/Recruiterにコンタクトして、話を聞いている。ここまで5部署と話をして、良い感触と思われるチームもある。今の会社の場合、Hiring Managerがプロセスを進めたいと思う場合、現チームのManagerに連絡して仕事ぶりを聞く、という流れになるらしい。社内の異動については、全プロセスが完了したタイミングで記事にまとめたいと思っている。

”Core Businessの主要機能への異動”と銘打ったものの現時点ではコンセプトが異なる就活を2つ走らせている感覚で、オファーの状況を見て最終的にどこに行くか決めたい。1つの軸は、会社のBest Practiceが蓄積されたCore Businessで、利益に跳ね返る機能の意思決定を握る部門、定量分析多めなら尚良し、というもの。今の会社の競争力の源泉はこうした領域にあり、人も優秀で、自分のスキルセット的にも比較的活躍しやすいんじゃないか、と見ている。もう一軸は全く別で、将来起業するのにつながる経験、スタートアップ的な新規事業開発をやっているところも面白いと思っている。が、こういった部門は知見が蓄積していなかったり、社内でのキャリアの築き方が難しかったり、Job securityが低かったりとマイナス面もあるので、最終的に身の振り方を決める前に、Manager以外のチームメンバーにも話を聞いて正しい期待値を持った上で異動したい。

就活の思わぬ副産物として、英語が少しうまくなった気がする。普段アメリカ人と話す時は自分が聞き手に回る時間が長いことが多い一方、面接の場合は自分が話す時間が長い点、面接官の話を聞き逃さまいと真剣に聞こうとする点、色んな人と初めて話す点、あたりが要因と思われる。

2.Meetingのファシリテーションとプレゼンを卒なく出来るようになる

→60点。プレゼンで意見発表する場が0に終わった一ヶ月であった。所属組織の再編だの偉い人が半ば組織を逃げる様に異動するといった出来事が続く中で、自分に限らず仕事が進みづらい環境が続いている。そんな中、昨日Xのタイムラインに流れてきたNoteがとても良かった。色々メッセージがあるが、自分は「人に振られた仕事をやるのではなく、自分がやるべきと思ったことを、徹底的にやってアウトプットを出すべし」というのがコアメッセージと受け取った。徹底的にというのがポイントで、全力を注いで己が信じるアウトプットを作ることで、周りからの信用を得る。更にそこで得た信用を梃子に新しい仕事を…と、良い循環を回す中で仕事は面白くなっていく。

正直なところ、近々部署動くだろうし、しばらくプロジェクトまともに動いていないし、上司の問題解決力一般に疑問を感じている中で流して仕事をしていた節があったが、来週は久々に仕事を上司以外にシェアする場面があるので、心血を注いで頑張りたい。

3.職場のSocial Eventに毎月1つ以上参加し、社内事情に詳しくなる

→70点。今週はSocial Eventが沢山企画されており、毎日のようにフロアでジェンガをやるなりマフィンを食べるといった時間が設けられていた。クソダサいのを承知で書くと、そもそも気が進まない中で異動も近いだろうといったことを言い訳に、Phone Roomという自習室的なスペースに逃げ込んでいた。

一方で、隣の部署のDirectorが異動するということで催されたFarewell partyには重い腰を上げて参加。自分が声をかけて立ち上げ、ジリジリとメンバーが増えている(現在10人)会社のJapan Communityでは、他の都市に住んでいるメンバーが出張で来ていたので皆で食事したりもした。部署のイベントバックれはあったものの、総論としてはぼちぼちというところだろう。

4.月に1回は家族で観光っぽいことをする

→75点。DCのCapitol Tourに参加。それ以外の週末は大体友人宅にお邪魔していた。2月のPresident Dayの3連休はどこか旅行したいな。

5.奨学金を通じて地元の高校生の留学を支援する

→80点。1月前半に説明会を実施したのと、募集を締め切った。説明会を開催することで、応募の集まり状況が読める様になったので、来年以降も継続したい。

応募の集まりについては、昨年の一次募集よりは良かったが、未だ物足りない感がある。年末という時期がいまいちなのか、より有効な宣伝チャネルを作るべきなのか。高校に説明会に出向いていったりしたら応募は増えるんだろうけど、労働集約的というか、もう少し上手いことできないかな、とも思ってしまう。2月に向け奨学金の選考は実施しつつ、長い目でどうしていくかは教育界隈の人に話を聞いて頂いたりしつつ、考えていきたい。

6.一度限界まで筋肉量を増やした上で、減量する

→75点。1月半ばになって、やっぱり減量した方が良い気がしてきたので方針転換。1/20に78.9キロまで増やしていた体重を、1/27現在76.7キロまで落とした。腹筋が割れていることが分かるぐらいということで、体脂肪率10%近傍まで絞りたい。となると、あと10キロぐらい体重を落とすイメージとして、1ヶ月2キロのペースで落とす。食事はアルコール・お菓子厳禁、朝食と昼食でいつも食べている食事のカロリーを削るとともに、土日に朝Runして様子を見る。

7.移民や起業家の人生に焦点を当てたコンテンツを作る

→60点。特に進展は無し。よく遊んでいる日系アメリカ人の友人の家に行った際に、彼の友達のヨルダン系アメリカ人の女性と知り合った。彼女のお父さんはヨルダンから移民してきた後、ワシントン・ダレス空港で清掃員としてしばらく働いてお金を食べた後にバッファローウィング店を開店し、現在バージニア州で4店舗を展開しているらしい。今度店を訪問したい。

移民・起業家に限らず、ブログ記事を1月は全然書けなかった。1月初は時差ボケで体調不良だったのもあるが、漸く土日に良いリズムで過ごせるようになってきたので、2月はもう少し記事を書きたい。

8.日米以外の国1カ国、新しい州3つ、新しい国立公園1つ訪問

→0点。今月は実績なし。

9. 過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ

→70点。Kelloggの後輩がDC駐在開始ということで、飲み会が催された。日本時代からの友人とキャッチアップする機会は1月は無しだけど、12月に会ったばかりだからそんなものと整理。

10.月に5冊以上本を読む

→80点。1月は4冊でペースはまずまず。ジムの休憩時間、ランチタイム、寝る前等の時間に読書する習慣が定着していて良い感じ。毎週末電車で出かけるルーティーンが出来れば、電車内で読書する時間も増えると思う。ネットサーフィン・SNSに時間が取られすぎていると感じて、iPhoneのScreen Timeの設定で、すべてのアプリの利用時間を1分/1日とすることで、起動の度に1分使う/15分使う/その日1日使うの三択を迫られるようにした。その結果、Chrome等は調べ物があるときのみ15分使うだけとなり、読書に振り向ける時間が増えたと思う。

1月はこんな本を読んだ。こういう本は、読みながら自分を顧みて、何かその場でとれるアクションに移すとメリット大きいですね。実験で毎日テトリスをプレーすることを強制すると人間周りの物体をテトリスのように積み上げることを想起する様になるらしく、会計監査の仕事をしていたら揚げ足をとりやすくなったり、日々の仕事での考え方の癖は日常生活にも及ぶことが分かっているらしい。

11.英語力改善

→90点。社内就活と読書、発音矯正が奏功して、改善幅が大きい月だったと思う。Accent Advisorで自分が間違えやすい音、母音を勘違いしている単語等の指摘を受けることで、少しずつ改善が進んでいると思う。指摘されたことはたまに振り返って、こんな感じで言語化して自分に意識させるようにしている。

ついでにこれを機に発音本を久々に読もうと思って以下を購入。まだ出だししか読んでいないが、きちんとした方が書いている雰囲気がある。大学受験や英検を経てアメリカで現在働いている身として日本の英語教育について思うことは死ぬほど沢山あるのだが、発音はその最たるものなので、きちんとした本も読んで自分の考えを整理したい。いつか、日本のクソみたいな英語教育の改革に携わる様な仕事が出来れば、という野望を密かに持っている。

12.英単語帳を出版する

→65点。亀の如き進捗だが、重い腰を上げて10例文作った。あと50例文ぐらい作れば例文セットの第一項は完了するので、2月は毎週10例文をノルマとして頑張る。

13.アメリカでの不動産投資について勉強する

→50点。ほぼNo Actionだったが、流し聴きしたこちらは入門編として良さそうだった。今だと知識が無さすぎて内容についていけなくなるので、勉強し始めたら再度聴きたい。

14.アメリカの定番コンテンツに触れる

→80点。同僚と話して、アメリカで定番の映画とドラマのリストを作成。Back to the futureを観たのと、Successionを観始めた。毎週金曜日の夜を基本として、妻と鑑賞したい。

15.自動車運転

→70点。日本の免許は持っているのだが恥ずかしながら免許取得時以外に公道運転経験のないペーパードライバーなので、自動車運転を目標に追加。運転をいつもしてもらっている妻からのプレッシャーも日に日に強くなっている。彼女の圧力に負けて自動車を買ったのだが、今度はそれが運転しろという圧力に転じている。辛すぎる。

自動運転の普及まで逃げ切るという魂胆だと時間軸がやはり合わないようなので、遺憾ながら今年の目標に追加して月一回振り返る機会を作ることとする。今月は、居住地での運転免許取得に向けて手続きを開始した。

1月の寒波ではDCもすっかり雪景色に