小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

日本の英語教育で育った大人が、発音をどうやって改善するか

How I built thisというポッドキャストで、発音矯正に取り組んだアルゼンチン人の起業家の方の話を聞いて、最近発音矯正に取り組んでます。以前発音に取り組んだのはMBA渡航前なのでもう3年以上も前。このトピック、個人的に強い思いがあり、且つ役に立つ情報が日本語であまり出回っていないとも感じており、思うところを書いていきます。

そもそも、なんで英語の発音を良くしたいのか。実際的な理由として日本人発音の英語だと理解してもらえない、TOEFLやIELTSで点数が出ないといった話は勿論あるんですが、個人的には英語が流暢に見えて格好良い、逆に英語が上手いと思ってもらえず悔しい思いをした、というところがあります。「発音が綺麗で流暢なのは幼少期から海外で過ごした帰国子女だけ、大人になってから勉強している人間はどこまでいっても日本人発音」という構図、多くの人は疑問にも思わないのではないでしょうか。そして、どれだけ話せているかで、人はその人の英語のレベルを判定します。TOEIC何点とか英検1級とか知ったことではないのです。

自分自身、チビチビ日本で英単語帳で勉強してきて、「学生時代は英語を勉強していた」という如何にも駄目そうなガクチカで総合商社に入社したのでそれなりの自負もあったのですが、自分が英語で話すところを聞いた商社時代の上司からは全然大したことないな、という反応を受けたことが何度もありました。

こんなこともありました。当時私がいたシンガポールの駐在先では、ことさらに日本人発音を強調しつつゆっくりと現地社員で話す、という謎の風習がありました(全力で頑張って英語できてないと周囲に観られると、恥ずかしいからというのが恐らくの理由)。この現場を知人の帰国子女女性にたまたま目撃され、「あいつは英語がクソ下手だ」と後日飲み会で弄り倒され、袖を濡らしたこともありました。そんな時、「俺はTOEIC…点だぞ!英検…級だぞ!」と反応するほど悲惨なことは無いので、何を言われてもウワァ…と、ちいかわになるしかないのです。

前置きが長くなりました。言いたきは、実利だけでなく、ファッションというか、周囲からの見られ方みたいな部分も、非本質的ではあるんですが、正直あるよね、という話です。日本人は特に発音で人をジャッジする傾向が強いですが、アメリカ人相手でも発音が悪いと格下扱いされやすいのも悲しいですが現実です。そんな点を踏まえて、今日は自分が思う、日本人が発音で意識したほうが良いと思うポイントを書いていきます。

アクセントが無い母音の多くは、力ない「ア」で発音(所謂シュワ音ə)

個人的に思う、カタカナ英語と実際の発音のギャップを生む最大要因がこれです。英語はスペリングと発音が違う言語ということは皆さん知っているとは思いますが、日本人が思っている以上に我々はカタカナに引っ張られています。例えば、Universityという単語。スペルに基づいて、「ユニバーシティ」とカタカナで表記され、多くの人が実際に「ユニバーシティ」と発音しているのではないでしょうか。

が、この単語を発音インフォというサイトで確認すると、jùːnəvə'ːrsətiと書いてあります。このサイトの「発音の目安」というところでは、「ユゥーナァヴァーサァティィ」とあります。私的には、「ユナバーサディ」が直感的につかみやすいと思います。「ユニ」ではなく「ユナ」、「シティ」ではなく「サディ」が近いです。

universityの発音記号と読み方: 英語の発音インフォ

こんなことが発生するのは、この単語のアクセントがverにあり、最後のTiを除くそれ以外の母音はシュワ音となっている為です。Universityに限らず、アクセントが無い母音の多くが、英語ではシュワ音、日本語で説明すると力なく発音した「ア」みたいな音になります。厳密なルールや例外等は後で紹介する本を読んで頂くとして、とりあえず「アクセントが無い場合の母音はアになることが多い」というのを頭の中に入れておくと良いと思います。パッと思いつく、同様にカタカナ英語に引っ張られているシュワ音単語として、Anniversaryとかもそうですね。

anniversaryの発音記号と読み方: 英語の発音インフォ

Rの発音は手前の母音に干渉する

個人的に思う、カタカナ英語と実態が乖離する原因の第2位がRです。子音の中でも、RとTは特殊要因が多いので英語のきちんとした本で学習することをおすすめします。日本の発音本できちんとした本は、残念ながら見たことがありません。

そもそも、Rの存在をカタカナではすっ飛ばすことも多いのでは無いでしょうか。「エクササイズ」はExcercise、「サバイバル」はSurvivalで、手前の母音と引っ付いてきちんとRの音を出さないとおかしいです。

で、この手前の母音とRがくっつく時のルールとして、①アクセントの無いer、ir、ar、ur、orは同じərの発音となることと、②ərとarの区別がつけられるようになれば良いでしょう(Orは流石に区別がつく)。

まず①から。Cooler、Firm、Effort、Calendar、Turnで、全て母音+rの発音は同じです。口を小さめに開けてR音を出します。②のポイントとして、Arにアクセントがある場合、Erとは違って口を大きく開けてR音を出す必要があります。FirmとFarmはどっちも「ファーム」と表記されますが、音の出し方が違うんですね。

最後に、Rが手前の母音に鑑賞しつつ、子音としての発音されるケース。SorryとかFuryとかですね。Sor-Ryといった格好で、Soreと最初に発音、その後Riの音を出す様に、Rが一人二役を負っていることに注意が必要になります。

T、アクセントがない場合はDとして発音されるケースが多い

Rに次ぐ問題児がTで、最もアメリカ英語らしい変化の一つ、T→Dの変化があります。WaterのTerの部分が「ダー」と聞こえるやつですね。アクセントがない場合のTは、Dになるもの、と思っておいて大外れはしないはずです。上でも例に上げた、University等、「‐ity」は名詞の形として超頻出ですが、「アディ」の音となると思っておくと良いです。コンサルが好きな、Capabilityは「ケイパビリティ」ではなく、「ケイパビラディ」の方が近いです。

Tはその他に、発音がスキップされるケースが多いです。単語の最後がTの場合(Cutとか)はスキップされたり、Lately、PortfolioとかもTがあるところは間を置いて、発音しなかったりします。

変則的なスペルの母音を覚えておく

最後、母音に騙されるタイプのスペルを覚えておくと、発音を間違える可能性が減ります。a、æ、əはどれがどれだったか忘れやすいです。Talkは日本語でも「トーク」とされていますが、よく考えるとalなのにaと発音されているのは不思議です。Law等のAwもaで同じ。Knowledgeもナーリッジみたいに、aで発音します。このスペルだとこの母音になることが多いんだな、というのが頭に入っていると覚えやすいです。

おすすめ改善方法

上記が、パッと思いつく、日本の一般的な英語教育/教材でカバーされておらず、しかしながら伝わる英語を話すために大事だと思われるポイントです。上記は知っているかどうかでかなり雰囲気が変わると思います。勿論知識だけではなく、R・L・THといった音自体が上手く出せるようになるかという、反復的な取り組みが必要になるものもあるんですが、日本人の発音が悪い理由としてはこういったスキル的な面よりも、上で挙げた様な知識不足による方が大きいと思います。

最後に、発音を実際にどう改善していくかを書いていきます。言うまでもなく私も改善中の身ではあるのですが、参考になる方がいれば嬉しく思います。

大きく分けて、改善は①知識の習得、②他人からフィードバックを受ける、の2ステップになると思います。知識の習得は洋書がおすすめです。以下は、自分が読んだ中でも分かりやすく、特にAmerican Accent Trainingはこの領域の定番本と言われています。複数載せましたが、どれか一冊でも全然良いと思います。

②のフィードバックを受けるというポイントは、外部サービスの活用をおすすめします。AI系のツールが出ているのも目にするのですが、個人的にはあまり効果を実感できなかったので、アメリカ人から直接フィードバックを得られるサービスの活用をおすすめします。手軽で安いのがSpeechilingというサービス。アプリに英語を吹き込むと、24時間以内にアメリカ人から「…の音がおかしい」と指摘を受けることが出来ます。もう一つはまさに自分が今やっているものですが、Accent Advisorというサービスで、週39ドルで25分×2回、発音専門で教えているアメリカ人から教えてもらうことが可能です。何度も書きますが、日本で読んだ発音本や、発音矯正サービスはあまり良い思い出が無いです。

本日はこんなところで。

2024年の目標レビュー(1月)

2024年一発目、やっていきます。

1.Core Businessの主要機能に異動する

→90点。会社のPortalから人を雇ってるチームのHiring Manager/Recruiterにコンタクトして、話を聞いている。ここまで5部署と話をして、良い感触と思われるチームもある。今の会社の場合、Hiring Managerがプロセスを進めたいと思う場合、現チームのManagerに連絡して仕事ぶりを聞く、という流れになるらしい。社内の異動については、全プロセスが完了したタイミングで記事にまとめたいと思っている。

”Core Businessの主要機能への異動”と銘打ったものの現時点ではコンセプトが異なる就活を2つ走らせている感覚で、オファーの状況を見て最終的にどこに行くか決めたい。1つの軸は、会社のBest Practiceが蓄積されたCore Businessで、利益に跳ね返る機能の意思決定を握る部門、定量分析多めなら尚良し、というもの。今の会社の競争力の源泉はこうした領域にあり、人も優秀で、自分のスキルセット的にも比較的活躍しやすいんじゃないか、と見ている。もう一軸は全く別で、将来起業するのにつながる経験、スタートアップ的な新規事業開発をやっているところも面白いと思っている。が、こういった部門は知見が蓄積していなかったり、社内でのキャリアの築き方が難しかったり、Job securityが低かったりとマイナス面もあるので、最終的に身の振り方を決める前に、Manager以外のチームメンバーにも話を聞いて正しい期待値を持った上で異動したい。

就活の思わぬ副産物として、英語が少しうまくなった気がする。普段アメリカ人と話す時は自分が聞き手に回る時間が長いことが多い一方、面接の場合は自分が話す時間が長い点、面接官の話を聞き逃さまいと真剣に聞こうとする点、色んな人と初めて話す点、あたりが要因と思われる。

2.Meetingのファシリテーションとプレゼンを卒なく出来るようになる

→60点。プレゼンで意見発表する場が0に終わった一ヶ月であった。所属組織の再編だの偉い人が半ば組織を逃げる様に異動するといった出来事が続く中で、自分に限らず仕事が進みづらい環境が続いている。そんな中、昨日Xのタイムラインに流れてきたNoteがとても良かった。色々メッセージがあるが、自分は「人に振られた仕事をやるのではなく、自分がやるべきと思ったことを、徹底的にやってアウトプットを出すべし」というのがコアメッセージと受け取った。徹底的にというのがポイントで、全力を注いで己が信じるアウトプットを作ることで、周りからの信用を得る。更にそこで得た信用を梃子に新しい仕事を…と、良い循環を回す中で仕事は面白くなっていく。

正直なところ、近々部署動くだろうし、しばらくプロジェクトまともに動いていないし、上司の問題解決力一般に疑問を感じている中で流して仕事をしていた節があったが、来週は久々に仕事を上司以外にシェアする場面があるので、心血を注いで頑張りたい。

3.職場のSocial Eventに毎月1つ以上参加し、社内事情に詳しくなる

→70点。今週はSocial Eventが沢山企画されており、毎日のようにフロアでジェンガをやるなりマフィンを食べるといった時間が設けられていた。クソダサいのを承知で書くと、そもそも気が進まない中で異動も近いだろうといったことを言い訳に、Phone Roomという自習室的なスペースに逃げ込んでいた。

一方で、隣の部署のDirectorが異動するということで催されたFarewell partyには重い腰を上げて参加。自分が声をかけて立ち上げ、ジリジリとメンバーが増えている(現在10人)会社のJapan Communityでは、他の都市に住んでいるメンバーが出張で来ていたので皆で食事したりもした。部署のイベントバックれはあったものの、総論としてはぼちぼちというところだろう。

4.月に1回は家族で観光っぽいことをする

→75点。DCのCapitol Tourに参加。それ以外の週末は大体友人宅にお邪魔していた。2月のPresident Dayの3連休はどこか旅行したいな。

5.奨学金を通じて地元の高校生の留学を支援する

→80点。1月前半に説明会を実施したのと、募集を締め切った。説明会を開催することで、応募の集まり状況が読める様になったので、来年以降も継続したい。

応募の集まりについては、昨年の一次募集よりは良かったが、未だ物足りない感がある。年末という時期がいまいちなのか、より有効な宣伝チャネルを作るべきなのか。高校に説明会に出向いていったりしたら応募は増えるんだろうけど、労働集約的というか、もう少し上手いことできないかな、とも思ってしまう。2月に向け奨学金の選考は実施しつつ、長い目でどうしていくかは教育界隈の人に話を聞いて頂いたりしつつ、考えていきたい。

6.一度限界まで筋肉量を増やした上で、減量する

→75点。1月半ばになって、やっぱり減量した方が良い気がしてきたので方針転換。1/20に78.9キロまで増やしていた体重を、1/27現在76.7キロまで落とした。腹筋が割れていることが分かるぐらいということで、体脂肪率10%近傍まで絞りたい。となると、あと10キロぐらい体重を落とすイメージとして、1ヶ月2キロのペースで落とす。食事はアルコール・お菓子厳禁、朝食と昼食でいつも食べている食事のカロリーを削るとともに、土日に朝Runして様子を見る。

7.移民や起業家の人生に焦点を当てたコンテンツを作る

→60点。特に進展は無し。よく遊んでいる日系アメリカ人の友人の家に行った際に、彼の友達のヨルダン系アメリカ人の女性と知り合った。彼女のお父さんはヨルダンから移民してきた後、ワシントン・ダレス空港で清掃員としてしばらく働いてお金を食べた後にバッファローウィング店を開店し、現在バージニア州で4店舗を展開しているらしい。今度店を訪問したい。

移民・起業家に限らず、ブログ記事を1月は全然書けなかった。1月初は時差ボケで体調不良だったのもあるが、漸く土日に良いリズムで過ごせるようになってきたので、2月はもう少し記事を書きたい。

8.日米以外の国1カ国、新しい州3つ、新しい国立公園1つ訪問

→0点。今月は実績なし。

9. 過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ

→70点。Kelloggの後輩がDC駐在開始ということで、飲み会が催された。日本時代からの友人とキャッチアップする機会は1月は無しだけど、12月に会ったばかりだからそんなものと整理。

10.月に5冊以上本を読む

→80点。1月は4冊でペースはまずまず。ジムの休憩時間、ランチタイム、寝る前等の時間に読書する習慣が定着していて良い感じ。毎週末電車で出かけるルーティーンが出来れば、電車内で読書する時間も増えると思う。ネットサーフィン・SNSに時間が取られすぎていると感じて、iPhoneのScreen Timeの設定で、すべてのアプリの利用時間を1分/1日とすることで、起動の度に1分使う/15分使う/その日1日使うの三択を迫られるようにした。その結果、Chrome等は調べ物があるときのみ15分使うだけとなり、読書に振り向ける時間が増えたと思う。

1月はこんな本を読んだ。こういう本は、読みながら自分を顧みて、何かその場でとれるアクションに移すとメリット大きいですね。実験で毎日テトリスをプレーすることを強制すると人間周りの物体をテトリスのように積み上げることを想起する様になるらしく、会計監査の仕事をしていたら揚げ足をとりやすくなったり、日々の仕事での考え方の癖は日常生活にも及ぶことが分かっているらしい。

11.英語力改善

→90点。社内就活と読書、発音矯正が奏功して、改善幅が大きい月だったと思う。Accent Advisorで自分が間違えやすい音、母音を勘違いしている単語等の指摘を受けることで、少しずつ改善が進んでいると思う。指摘されたことはたまに振り返って、こんな感じで言語化して自分に意識させるようにしている。

ついでにこれを機に発音本を久々に読もうと思って以下を購入。まだ出だししか読んでいないが、きちんとした方が書いている雰囲気がある。大学受験や英検を経てアメリカで現在働いている身として日本の英語教育について思うことは死ぬほど沢山あるのだが、発音はその最たるものなので、きちんとした本も読んで自分の考えを整理したい。いつか、日本のクソみたいな英語教育の改革に携わる様な仕事が出来れば、という野望を密かに持っている。

12.英単語帳を出版する

→65点。亀の如き進捗だが、重い腰を上げて10例文作った。あと50例文ぐらい作れば例文セットの第一項は完了するので、2月は毎週10例文をノルマとして頑張る。

13.アメリカでの不動産投資について勉強する

→50点。ほぼNo Actionだったが、流し聴きしたこちらは入門編として良さそうだった。今だと知識が無さすぎて内容についていけなくなるので、勉強し始めたら再度聴きたい。

14.アメリカの定番コンテンツに触れる

→80点。同僚と話して、アメリカで定番の映画とドラマのリストを作成。Back to the futureを観たのと、Successionを観始めた。毎週金曜日の夜を基本として、妻と鑑賞したい。

15.自動車運転

→70点。日本の免許は持っているのだが恥ずかしながら免許取得時以外に公道運転経験のないペーパードライバーなので、自動車運転を目標に追加。運転をいつもしてもらっている妻からのプレッシャーも日に日に強くなっている。彼女の圧力に負けて自動車を買ったのだが、今度はそれが運転しろという圧力に転じている。辛すぎる。

自動運転の普及まで逃げ切るという魂胆だと時間軸がやはり合わないようなので、遺憾ながら今年の目標に追加して月一回振り返る機会を作ることとする。今月は、居住地での運転免許取得に向けて手続きを開始した。

1月の寒波ではDCもすっかり雪景色に

2024年の目標

前回記事の対になる記事として、2024年の目標を書いていきます。今更ですが、このシリーズは誰が読んでいるのか(そもそも読んでいる人がいるのか)すら定かではないですが、自分にプレッシャーをかける為に今後も続けていきます。

1.Core Businessの主要機能に異動する

仕事系の目標はいずれも、2025年に高評価を獲得するための地ならし、という位置付けになる。まずは、layoffリスクが相対的に低いと思われ、会社のBest practiceが蓄積しているCore businessの主要機能で定義されるチームに異動したい。足元の環境ではポジションが限られるので、社内で多くの人にアプローチして情報収集から始めたい。カジュアルに動き始めていることは、今の上司にも共有しておく(他の人から漏れ聞こえる方が印象悪そうだし)

2.Meetingのファシリテーションとプレゼンを卒なく出来るようになる

1対1で仕事を進めていくことや少数でのミーティングには慣れつつあるものの、会議の仕切りは未だにぎこちなく、言葉が出てこなくて助け舟を出してもらう場面がある。プレゼンのQAはマシではあるが、日本語と同じパフォーマンスとは言い難い。用意したプレゼンや自分が回した分析の共有等、準備で9割カバーできるものは問題ないが、より動的な、その場で情報処理して適切に返すことにはまだ課題がある。
場数を踏むのがベスト且つ不可避の改善方法と考えるので、機会を自分で作ること、また獲得した機会を大切に取り組みたい。

3.職場のSocial Eventに毎月1つ以上参加し、社内事情に詳しくなる

Kellogg時代や入社当初よりは、英語も改善し多少知り合いも出来て状況はよくなってはいるが、Social Skillはアメリカ人とは比べるまでもなく、比較劣位となっている。社内事情に精通したり、疑問を誰に聞けば良いか把握しておくことのパワーは万国共通なので、目標の1つとして設定しておく。この項目に少し関連して、メンター/スポンサーを見つけたいと思っており、良き出会いがあると良いな、と思う。

4.月に1回は家族で観光っぽいことをする

DCでの生活基盤と家庭円満に代わる項目として、定量的に結果が見えて、家庭の状況を世界に公開し過ぎない項目に変更。日常を過ごすだけではなく、月に一度以上は少しイレギュラーな外出を入れて、DCエリアでの生活を妻と楽しみたい。

5.奨学金を通じて地元の高校生の留学を支援する

これは去年に引き続き。アメリカ人の友達が、Facebookの投稿を見て、何か出来ることない?と言ってくれたので、彼女にお願いして高校生に対してアメリカのカルチャーについて話してもらおうかな、と思っている。去年に引き続き、自分と同世代の社会で活躍している人とのZoomも企画したい。奨学生対象の支援を増やす。
今後、人からお金を募って拡大するとか、取り組みをより外に発信するとか、より大きくしていく為にどんなアクションがあり得るかも検討したい。奨学金関係者の方等、周りと壁打ちしたい。

6.一度限界まで筋肉量を増やした上で、減量する

2023年のTakeawayとして、筋肉を増やすには沢山食べて沢山トレーニングするしかないというシンプルな気づきを得たので、同じ方向で2024もトレーニングを進める。一度しっかりトレーニングすると、あとは維持するだけになる印象(というかそれ以上トレーニングしても筋肉量がなかなか増えない)なので、そのレベルまで到達したい。
次回増量期には、背筋、二頭筋、肩、下半身について重点的にメニューを組む。 

7.移民や起業家の人生に焦点を当てたコンテンツを作る

これは最近振り返る中で、自分は移民や起業家といった、波乱万丈な人生を過ごした人の話を聞くのが特に好きだと気づいた。SFやサスペンス、アニメも嫌いじゃないけど、実際の人間が下敷きになっている方が、自分の琴線に触れることが多い。アメリカはこういったコンテンツがおそらく恐らく世界一充実しており、日本に向けて、自分が何か作れたら面白いな、と思っている。
そんな背景で、身の回りやX(Twitter)経由でアメリカで働く日本人にインタビューして、話をブログ記事にしたいと思っている。2024年中にはやりたい。

8.日米以外の国1カ国、新しい州3つ、新しい国立公園1つ訪問

昨年から継続。

9. 過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ

昨年から継続

10.月に5冊以上本を読む

2023年は年間で50冊程度だったので、60冊を目指して、毎月5冊をターゲットにする。軽めの本を入れたり、休暇に合わせて一気に読まないと厳しそうだけど、とりあえず目標として設定。

11.英語力改善

昨年に続き、英語力だけを定点観測する目的で設定。

12.英単語帳を出版する

何度かブログで扱っている企画。2024年前半を目処に取り組みたい。

13.アメリカでの不動産投資について勉強する

これも昨年から継続。しばらくあんまり時間使えなさそうではあるが、とりあえず設定。

2023年の振り返り

毎月やっているのと同じ形式ですが、2023年を振り返っていきたいと思います。

1.ペイメント業界のBusiness Analystとしてトップ1%の仕事をする

→中央値:73点、標準偏差:10点。アメリカで働き始めて最初の一年としては、まずまずというところ。部門ヘッドやチームメンバーが退職を余儀なくされたり、職種まるごと消滅という事態を間近で目撃することになったが、慣れない環境でベンチマークレベルのパフォーマンスを上げた。この1年で学んだことは以下。

  • ペイメント業界のビジネスモデルの大枠理解
    Issuer、Acquirer、Networkとは誰で、どの様なビジネスモデルなのか。収益のドライバーは何で、どのドライバーを誰がコントロールしているのか。
  • SQLの扱い
    ビジネスサイドでRDBからSelect文でデータを引っこ抜いてくることについては、大きく不自由なく出来る様になった。時間が空くと未だにググりながらになるが、基礎的なQueryは一通り学べた(Group By、Order By、Row_Number() Over Partition By、Limit、Temp table作って複数のScript繋げていったり、サブクエリ等々)。データインフラ自体の知識や、そもそも社内のデータ環境(どこに何があり、元データは何か)の理解に今後は軸足を置く。
  • 同僚とのコミュニケーション
    多分これが一番大事。日本人が一人しかいない、手加減抜きのアメリカン環境でプレゼン+QAしたり、会議でファシリテーションしたり、社内の知らない人に時間もらって情報をとってくる等々、日本語でやっていた「仕事」という単語で括られるあれこれを、英語、それもアメリカドメ環境(自分が思うにグローバルよりこっちの方がキツい)で一応こなせる様になった。
  • 社内でのネットワーク
    これも大事。2024年にもっと頑張りたいところだが、2023年も成果はあった。会社の愚痴を陰で言い合える中国人やアメリカ人の同僚や、キャリアについて相談できる同僚、また年末に思い立って立ち上げた日本人・日系人のコミュニティの人達等、大切にしたいネットワークが少しずつ出来つつある。その背後には無数の悔しい瞬間(会議で使えない奴と思われてほぼ無視される、とか)もあるのだが、気にしすぎずに自分のペースで頑張りたい。毎回自分に言い聞かせているが、生まれ育ちがアメリカ、白人で新卒はコンサルや大手Tech/金融、みたいな人とは出発点が違う。寧ろ自分が一番大きなチャレンジをして頑張っているんだ、そっちと違って自分は移民して一人で全く慣れない環境で頑張っているんだ、と自分を慰め発奮させている。2024年は引き続き同世代のネットワークを広げると共に、上の世代で出来ればメンター・(更に難しいが)スポンサーと呼べる人を見つけたい。
  • 社内のキャリアについての理解
    社内でどんな仕事が出世コースで優秀な人が集まるとされているのか、そのコースにどんなルートがあり得るのか、ざっくりした理解が持てた。LayoffやFireを目の当たりにしたり、人事考課を経験したことは、資本主義社会について考える機会にもなった(雇われる立場はやっぱり弱い、とか)。
2.DCで家族で生活する基盤を築く

→中央値:80点、標準偏差:16点。10月に妻がDCに渡航してきてくれて、人生が凄くカラフルになった。日々の生活の小さなことではあるが、家に帰ったら電気がついていて、寝るまで話し相手がいて、出勤前には声をかけてくれて、土日は遊び相手が常にいる、という環境は本当に素晴らしい。アメリカでの暮らしはそんなに好きではない、と妻はよく話していたので心配もあったが、今のところ機嫌よく日々を送ってくれている様で安心している。車も買ったことなので、2024年は一緒に色々出かけたい。

3.地元の高校生を対象とした奨学金を設立する

→中央値:80点、標準偏差:16点。初めての取り組みだったが、無事高校生から応募が集まり、選考、支援、結果の報告会等、思っていたことを実現出来た年だった。毎年お金を出すだけの余力を持っておくことが前提になるので今後は一層気が抜けないが、毎年の恒例行事として取り組んでいきたい。
ブラックストーン創業者が著書の中で「大きなことをするのも小さなことをするのも労力は変わらないので、大きなことに挑戦すべし」と話していた。サムアルトマンも、近い趣旨のことを話していた様に思う。本件は小さなことの部類に属すると思うが、こういった取り組みをフックにして、より大きな取り組みに繋げていけたら良いと思う。思いつきをそこで終わりにせず、きちんと計画立てて周囲に働きかけることの重要性を取り組みを本件で学べたので、やりたいことを躊躇せず実行に移す人間でありたい。

4.筋トレを継続し、体重72kg、体脂肪率12%を達成する

→中央値:68点、標準偏差16点。思ったより点数が低いが、体感では肉体改造に成功した、良い一年だった。ベンチプレスが最大100kg超え、ラットプルダウンも95kgぐらいまでいけるようになり、上半身は去年と比較して見違えるようになった。部位別では、胸筋、背筋、三頭筋あたりは成長が大きかった様に思う。来年は一旦75kgまで落としてから、一気に増量して背筋、二頭筋、下半身中心に取り組みたい。

5.主要メディアに記事掲載

→中央値:60点、標準偏差:37点。目標の性質上、何かあった月とそうでない月が明確に分かれるので、標準偏差が大きい。メディアに記事を出したいという目標が妥当か最近考えるところでもあるが、この目標に対してはまだまだ先が長いのが現状。ツテを辿ってアメリカ就活ネタを必死に売り込んだら何か出てくるかもしれないが、それって意味あったっけ、と思い始めた。それよりは、人が自分の話を聞きたくなる様な、面白い人間になる方が本質的に大事だと思う。
今年はサウナ関連でインタビューを受けたり、就活メディアにインタビュー受けたり、地元の教育委員会に意見を出す機会をもらったこと等が新しい経験だった。来年は人に話を聞いてもらうというより、自分から発信したい。英単語帳の出版企画、(上手くいくかは別として)形になるところまでやり切りたい。How I built thisを聞いていて、自分は他人の人生、特に移民や起業といった大きなチャレンジをした人の話を聞くことが好きだと感じており、またそういったコンテンツは圧倒的にアメリカが充実していると思う。日本でもビジネス関連は黒木亮先生の著作やプロジェクトXガイアの夜明け等あるが、中長期的に、何か自分も関われないかな、とぼんやり思っている。まずは身近なところで、アメリカに現地就職やら起業で残っている人のインタビューをして、ブログの記事にしたい。

6.ワシントンDCでコミュニティを広げる

→中央値:78点、標準偏差32点。土日遊ぶ友達は少しずつ増えてきた。今後は無闇に広げることに意味を感じないが、現地在住系が多いイベントやKellogg/Northwestern系のイベントは普段と違う刺激がありそうなので、意識して参加を増やす。

7.新しい国1カ国+新しい州3州訪問+国立公園1箇所訪問

→中央値:35点、標準偏差:43点。韓国に10数年ぶりに訪問。州はモンタナ、ワイオミング、デラウェア、アイダホは今年が初めて。国立公園はYellowstone, Shenandoah, Grand Tetonを訪問。性質上点も標準偏差も低いけど、思ったより達成出来てた。韓国訪問、10数年ぶりに2回目の訪問だったけど大変良い刺激だったので、目標は「新しい1カ国」ではなく、「日本とアメリカ以外の第三国」なら良いかなと思う。

8.過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ

→中央値:75点、標準偏差:18点。2回長期で日本に帰国したこともあり、高校以来の近しい友達と定期的に会えている。

9.姿勢改善

→中央値:0点、標準偏差:19点。改善は一旦諦めた方が良さそう。

10.毎週1冊以上本を読む

→中央値:73点、標準偏差:11点。

11.家庭円満

→中央値:80点、標準偏差:10点。今年も妻とは引き続き仲が良く、とても良かった。重要項目ではあるものの、月次レビューに入れ込むのは微妙に思えてきたので、2024年からは外す。

12.英語

→中央値83点、標準偏差7点。この項目が中央値で最高だった。仕事がうまくいってもいかなくても、英語で働いている限り英語は確実に上達するのはアメリカ現地就職の良いところ。勤務を始めた頃は会議を聴き漏らすのが心配でGroup Transcribeを使って書き起こした内容を振り返ったり、逐一知らない単語をメモしたり、プレゼン後のQAでアワアワしていたことを思うと、大きく成長出来た気がする。リスニングは知っている分野の話なら大体聴けていて、いわゆるBarでの会話等はまだ制約あり、という感じ。
今年前半は、Twitterで呼びかけて集まった人と週1-2ぐらい英語で雑談するという取り組みを通じ、良き友達が増えた(夏休みを挟んで結局尻切れトンボとなったけど)。妻とも英語で話し、アメリカ人の友達とのSocialも増えたこともプラス。今年終盤には、洋書の多読が大事と改めて認識し、あとはAccent Advisorという発音矯正のオンラインコーチのサービスを開始した。取り組みの方向感は正しいと思うので、来年末はもっと流暢に話せるようになっていることを期待したい。

13.起業関連

→中央値33点、標準偏差:42点。英単語帳出版や不動産投資等のアイディア自体は良いと思うが、形にするまでに至らなかった。英単語帳は2024年前半、不動産投資は市況も良くなさそうなので2025年以降に手を出すイメージを持っている。

 

こうやって振り返ってみると、殆どの項目で進捗が見られた。月1ペースで振り返ることのパワーを感じる。来年以降も継続したい。

次はこちらの内容も踏まえて、2024年の目標を書いていきます。

先日訪問した、明洞の町並み



十数年ぶりに韓国を訪問した感想

メリークリスマス。世間は12月24日、一年の内最も浮ついた雰囲気になるこの日ですが、私は韓国ソウルを旅行しています。年末恒例の日本一時帰国中だったのですが、諸事情により今回は一人帰国となり存外に時間に余裕があったことから、お隣韓国に足を伸ばしてきた、という次第です。色々気づくことがあったので、以下に感想をまとめていきます(結構長くなる予感がします)。旅行に先立って、以下本を読んでいったところ大変参考になったのでおすすめしておきます。

街に若い人が多く、活気がある

日本以上の超少子高齢化社会、というイメージで訪問したが、ソウル中心部は10代、20代の若者で溢れており、活気があった。旅行者として渋谷や六本木みたいな場所のみを訪問しているので東京とのフェアな比較は土台無理ではあるものの、東京より(イコール日本の平均より遥かに)社会の重心が若い世代にあると感じた。

ググってみたところ上記はデータと整合的で、65歳以上の人口比率が日本は28.7%に対し韓国は15.8%と大きな開きがあった。韓国の出生率が日本を下回り始めたのは2000年代前半ということなので、今の20代までは日本よりも厚みがある。人口動態の違いが街の雰囲気、ひいては新しいものを受け入れたり、創っていく社会としての勢いの様なものに繋がっているのかも、と感じた(ただ、今後10、20年で韓国も急速に老いていくので、雰囲気は大きく変わるのだとも思う)。

図録▽韓国の人口ピラミッド

韓国の出生率、22年は過去最低の0.78 OECDで最下位 - 日本経済新聞

東京より外国人労働者、旅行者が少ないと感じた

上記の通り前提が少し違っていたのだが、当初自分は韓国は日本同様の超少子高齢化社会と思っていたので、その上で経済成長が続いているのであれば、当然移民も日本より多かろう、と想定していた。実際は、Uberの運転手やコンビニ店員、ホテルの清掃員といった、アメリカどころか日本でも外国人に置き換わり始めている仕事も韓国人が従事しており、思ったより移民が少ないと感じた。また、外国人旅行者も目にしないということは無いが、東京や大阪と比較するとそんなに多くないように思われた。

まず外国人労働者から見ていくと、韓国は92.3万人、日本は182.3万人で、人口比で直すと大体同じぐらい。日本も多くは無いので大きく違和感は無いものの、体感では韓国の方が少ない背景は不明。工場等、一般の人の目に触れないところに多いのかも知れない。

Statistics Korea’s Survey Shows 1 in 3 Foreign Workers Earns 3 Million Won per Month - Businesskorea

「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在)|厚生労働省

旅行者についても体感は間違っておらず、2023年10月は韓国は123万人、日本は252万人と、2倍以上の開きがあった。ソウル以外訪問したことすらない自分にはフェアな比較は出来ないものの、確かに観光の見どころ自体は日本の方が多い気がする。

Foreign visitors to S.Korea on course to top 10 mn milestone - KED Global

https://www.reuters.com/world/asia-pacific/japan-sees-252-mln-visitors-oct-exceeding-pre-covid-levels-2023-11-15/

物価、明らかにソウルの方が高い

東京・ソウル共に4つ星ホテル(のなるべく安いところ)を探して予約したところ、東京では1.5万円程度のところが見つかった一方、ソウルでは3万円弱の出費となった。ケンタッキーでセットを頼むとソウルでは1,100円もした。「円安だから一時的」という指摘も(妥当性は置いておいて)有り得るが、そんなレベルでは無い差といって良い。以下、Cost of living comparisonなるサイトで比較しても、東京よりソウルのほうが大分高く、体感にも合う。

Cost of Living Comparison Between Seoul, South Korea And Tokyo, Japan

テクノロジーを活用した省人化が進んでいる

ソウル中心部でフラっと入ったカフェ、50−60人ぐらい入るキャパがありそうな大きなカフェだったのだが、2人で回していた。注文とレジの手間を、店内のクソデカ端末で客に入力させることで省力化している様だった(表示が韓国語だけで難儀したが)。適当に入ったキンパの店やKFCも同様だった。こういったテクノロジーの活用が生産性向上に繋がっているのだろう。

看板や音声案内が英・日・中併記となっていて便利

街中で見かける看板や駅の音声案内が、英語だけなく中国語・日本語表記されているパターンが多かった。日本で韓国語・中国語の看板を見るよりも遥かに多い。旅行者数で行くと中国・日本・台湾がTop3らしいので合理的ではあるものの、日本にしたって中国・韓国・台湾が上位3カ国になるのだから、同様の配慮をしても良いように思う。観光立国を目指すらしいし。

訪日外国人動向2023 - 観光統計 - JTB総合研究所

クソ寒い

夏の東京がベストシーズンではないのと同様、冬のソウルも観光に最適とは言い難い寒さであった。仙台ぐらいの寒さを想像していったところ、この数日はマイナス13−14度を記録するとんでもない寒さだった(自分の経験上、マイナス10度を下回ると冷気がヒートテックや手袋を貫通する)。

日本車を全然見ない

それなりに多くの国を訪れている方だと思うが、日本車を目撃した数で行くと韓国ほど少ない国はなかったように思う。日本でベンツを見るぐらいの頻度でトヨタ・ホンダを稀に見ることがあるが他の日本車は無し。大半はHyundai、Kiaの2社で、少し驚いた(日本だって韓国車見ないといえばそれまでだが)。

2023年10月でいくと、Hyundaiが64,000台、Kiaが43,000台売ったところ、トヨタとホンダはそれぞれ700台と200台程度と、2桁も違っていた。

Korea - Flash report, Automotive sales volume, 2023 - MarkLines Automotive Industry Portal

2000年頃は10%弱のシェアがあったみたいだが、そもそも関税が重い中、日韓関係の悪化や韓国車のクオリティ改善が相まってシェアが落ちてきた模様。

Japanese Cars Losing South Korean Market - Businesskorea

サムスンの携帯をたくさん見る

Iphone以外の携帯をよく見るなと思い調べたところ、大半はサムスンである模様。足元70%弱。Kpop等エンタメだけでなく、自動車や家電、半導体や携帯の会社も韓国は強いと気付かされる。自動車は未だ日本車の方が強いと言えると思うけど、他の3つは韓国企業に大いに水を開けられたんだなと感じる。

Mobile Vendor Market Share Republic Of Korea | Statcounter Global Stats

Google Map使えない

正確には使えはするものの、国内系のKakao Map、Naver mapの方が精度が高くコメント等も多い模様。ホテルまでの行き先を検索しても、あるはずの地下鉄のルートや徒歩ルートがGoogle mapでは出てこなかった。ざっと調べたところ、Googleに対して韓国政府が地図情報を使わせない、等の記事が出てきた。

S. Korea to not allow Google to use maps unless sensitive areas blurred out | Yonhap News Agency

今ググったところ、Eコマースも国内系のシェアが高い模様。日本との差分がどのあたりにあったのか、興味がそそられる(が、すぐには結論でなさそうなので棚上げ)。

https://www.nowak-partner.com/upload/document/2023_np_e-commerce-market_korea.pdf

一人飯しづらい

日本だと吉野家やラーメン屋、大戸屋や王将等々、一人で食事することに抵抗が無い場所が無数にあるが、ソウルで一人飯の場所を見つけるのには苦労した。酒のんで複数で楽しむ場所、といったテイストの食事場所が多い。そもそもチェーン店自体が日本より少ない様な気がした(ハングル読めていないので、気づいていない可能性もあるけど)。韓国在住経験長い人の記事も見つけた。本件に限らず、日本に比べると韓国の方がグループを作る傾向があり、所謂「陽キャ」寄りのカルチャーだと思う。

韓国は「ひとり飯」ほぼタブー! おひとり様=みじめな人認定で苦労した実体験 - Yahoo! JAPAN

電車が便利

東京の電車は世界一と信じてやまなかったが、ソウルも大変便利であった。Redditを見ていると、東京以上にソウルの公共交通を評価する意見も幾つか目にする。村上ファンド村上世彰氏が阪急・阪神の統合を提案していた際、私鉄が複数乱立していることから乗り換えの手間等複雑化するとの指摘をしていたことが思い出された。ソウル地下鉄の運営形態は把握していないが、数字(1から6ぐらい?)が路線ごとに振り分けられ、駅内で乗り換えが完結するので、たしかに外国人にとって分かりやすいと感じた。あと、全部東京メトロ南北線みたいに飛び込み禁止のドアがついていた。

https://www.reddit.com/r/travel/comments/18ioq7z/travel_tips_no_one_asked_for_seoul_vs_tokyo/

阪急・阪神経営統合 - Wikipedia

山が近い

ソウル中心部からすぐ裏手には山が見えるのは東京には無い風景と感じた。ソウル最大のランドマーク、朝鮮王朝の王宮、景福宮の写真を撮ったが、すぐ裏には北岳が控えている。東京23区ぐらいのサイズの街の周囲が山に囲まれた盆地構造、そして中心を漢江が横切る、というのがソウルの地形。ソウルの地形については、以下記事が分かりやすかった。

【まちのすがた】地形もスケールもまちづくりもダイナミック!―ソウルの感覚をつかむ:第1回

街中に美女が多い

人様の容姿にあれこれ言うべきものではないが、目を引くような美女に珍しくない頻度で遭遇した。更に言うのが憚られるが、男性は日本と比較して(体格はやや良い気がするが)大きな差を感じなかったので、整形によるところが大きいと思われた。ざっと調べたところ、2020年時点で19−29歳の韓国女性は25%、30−39歳は31%が整形経験があるらしい。コロナ禍で整形が増えたと想像されること、また所得が高いソウルではより整形率が高いと思われることを踏まえると、ソウルの街中の若い女性のかなりの割合が整形経験済みと言って良さそう。

Why South Korea’s cosmetic surgery empire is both a source of pride and pain

本記事冒頭にリンクを貼った書籍内でも、韓国では男性は男性らしく、女性は女性らしくという社会のプレッシャーが強いとの旨指摘があったが、そういったことも背景にあるのかもしれない。東アジア人は得てして「正解」みたいなものを定義してそれに向けて過度に最適化する傾向があると思うが、韓国は一層日本よりその傾向が強いのかも。上の記事ではこのように書かれていた。

"Meanwhile, Korea’s plastic and cosmetic surgeons argue their profession helps to level the playing field in a society where education and the job market is already fiercely competitive and people are often judged on appearance.  "

国史に影を落とす日本

上記の韓国本とSeoul Museum of Historyを訪ねてみた感想として、自分が思っていた以上に韓国の歴史に日本という国は影を落としていたんだなと思った(率直に、自分はあまりに不勉強だったと思う)。1910年の韓国併合や太平洋戦争ぐらいは当然知識はあったが、豊臣秀吉による文禄の役慶長の役は日本史の片隅で知識として頭の片隅にあったぐらいで、韓国側の視点では歴史上の大事件、との位置づけがされたいた。朝鮮出兵を通じて多数の命が失われたことや、ソウル最大のランドマーク、日本で言う皇居みたいな位置づけといって過言ではない景福宮が焼失されたこと等、今回の旅行はきちんと学ぶ良い機会であった。韓国併合から独立まで、朝鮮半島が過酷な状況に置かれたことも言うまでもない。

SEOUL MUSEUM OF HISTORY

 

気づけばとんでも無い長さになっていた。。もうクリスマス当日になってますね。この辺で筆を置きます。韓国また行きたいな。

2023年の目標レビュー(12月)

少し気が早いタイミングですが、2023年の仕事が終了+この後年間の振り返りと2024年の目標設定も年内に書きたいので、今書いていきます。

1.ペイメント業界のBusiness Analystとしてトップ1%の仕事をする

→70点。職場はThanksgiving以降ホリデーモードに移っており、仕事は然程進捗せず。新規プロダクトの財務モデルを作るというお題は、形になるところまで終え、Next Stepも固まってまずまずというところ。今年は社内の組織再編が何度も実施されたこともあり、Year end party、Townhall等々、組織内の様々なレイヤーで交流を促すイベントが続いて多少Social疲れ気味である。(正直多少サボりもしたが)この手のイベントに参加するのは、仕事がしやすくなるので本当に大事。

2.DCで家族で生活する基盤を築く

→85点。今月人生で初めて車を買った。全く疎いので近所のディーラーに在庫があった日本車だが、妻が大変嬉しそうにしていて良かった。普通の日本車でありしかも彼女にもある程度金額負担してもらってはいる中ではあるが、買い物でこんなに喜ばせたのは初めてかもしれない。

3.地元の高校生を対象とした奨学金を設立する

→80点。高校宛の通知を先月末頃に実施。説明会への応募や問い合わせが来始めている。一番地元県民が多いSNSはなんだろうなと考えた後、結局Facebookで宣伝したところ、高校時代の先生や、教師となった高校の同級生、文科省のトビタテで働く方等、沢山の方に力を貸して頂けた。月並みだけど、人の縁はいつどんな形で恩恵を受けるのかわからないので、大事にしないとなと思わされた。

4.筋トレを継続し、体重72kg、体脂肪率12%を達成する

→55点。イベント多く身が入ってないが、時間を見つけて継続しつつ、新年からまた本格的に頑張りたい。日本にいる間、筋トレ趣味の友達と遊ぶので、教えを請うつもり。

5.主要メディアに記事掲載

→75点。人から頼まれて文章を書く案件として、奨学金関連で協力している県の教育委員会から、高校生向けパンフレットに載せるメッセージ、なるものを書く依頼を頂いた。

6.ワシントンDCでコミュニティを広げる

→90点。今の職場のJapan Communityを立ち上げようと確か11月?に何人かにSlackでコンタクトしLINEグループを作ったところ、これが思った以上にActiveに機能している(現状7人)。ランチやZoomを開催したが、皆食い気味に「次回を設定しよう」「ランチに行こう」と言ってくる。同じオフィス、職種のJapanese American女性とは何度か会い、妻とも友達になってもらったりした。

来年は、同じオフィス人達を家に招いて、ホームパーティー出来たりしたら良いかも、と考え始めている。最近買ってみて美味すぎて悶絶した、宮木さんの魚屋から刺身を仕入れて手巻き寿司やったりとか。

7.新しい国1カ国+新しい州3州訪問+国立公園1箇所訪問

→80点。新しい国ではないけど、12月は久々に韓国訪問予定。

8.過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ

→90点(予定)。帰国中に色々予定入れた。

9.姿勢改善

→0点。

10.毎週1冊以上本を読む

→90点。就寝前とランチ時間に洋書を読む習慣が定着。なんでか知らんが、メンタルの安定にも繋がっている気がする。

11.家庭円満

→90点。

12.英語

→85点。以下Podcastを聞いていたところ、Podcast配信大手のWonderlyの創業者(アルゼンチン人)がAccent Reductionを強く薦めていたのを聞いて、今週から始める予定。彼は英語も不十分な中でメディア大手のFoxで出世したのち、Wonderlyを数億ドル規模のビジネスに育てた凄い人だった。

How I Built This with Guy Raz:Apple Podcast内のWondery: Hernan Lopez

https://accentadvisor.com/

当面の英語学習について幾つか打ち手を考えたので、以下に羅列しておく。

  • 隙間時間(移動時間、ランチ)に洋書を読む
  • 英単語本出版の中で語彙復習
  • Accent Advisorで発音矯正
  • YouTubeスタンドアップコメディを観る
  • WritingはDeepL Writeに打ち込んででてきた修正案を、敢えて原文を手打ちして直し、間違えやすい箇所を自分に意識させる
  • Japan Community等、頻繁にアメリカ人を招いてホームパーティーを開催
13.起業関連

→0点。特に進捗はなし。。

1月の楽しみなイベント

妻とUS Capitolのツアーに参加予定。車を買ったので、休日はDC周辺色々巡りたい。

DCの治安が怪しいエリアの歩道橋、物物しいテイストだった

2023年の目標レビュー(11月)

11月分もやっていきます。2023年もあと僅か。

1.ペイメント業界のBusiness Analystとしてトップ1%の仕事をする

→65点。以下記事に書いた通り2023年の評価が言い渡され、平々凡々の評価に終わった。これを上回ると出世チャンス増、下回るとクビのリスク増となるので、ベンチマーク通りというのが今年の最終結果。レイオフや解雇が吹き荒れる中、アメリカ1年目でクビにならないというのが最重要のテーマだったことからすると一安心な一方、本項目に掲げたトップ1%には程遠い結果となって悔しくもある。今回の評価は妥当だったと思うが存外に悲しくて、自分の中に思った以上の競争心が宿っていたことに驚いている。アメリカ人と競争しても仕方ないと頭で理解しつつも、腹の底では納得し切っていなかったらしい。

とはいえ、今のチーム環境と自分の能力からして早期に栄達していけるとは考え辛いので、2024年に向けてプランを立てていきたい。ざっくり、来年前半に良いチームに異動、ソフトスキル中心に取り組みつつ、24年、25年で良い評価獲得、26年で出世。というのがかなり楽観的だけど上手くいった場合でのタイムライン。アメリカ企業で5年ぐらい働いたら起業したいと夢見ているところではあるが、この国でパフォーマンスを評価されて出世を経験し、小さくともチームをマネージする経験を積むのは、エキサイティングと思うし長期で糧になるはずなので、目標として掲げておく。

2.DCで家族で生活する基盤を築く

→90点。11月はホームパーティーしたり、フィラデルフィアリッチモンドに旅行したりと楽しいイベントが多かった。

3.地元の高校生を対象とした奨学金を設立する

→70点。対応遅れつつも、県庁/県教委宛に2024年の奨学金の要項や募集関連の文書を送付完了。12月頭には高校生宛に通知出来るはず。1月に募集完了したら、2月、3月に選考するイメージでいる。

去年応募数が思ったより少なかったことへの反省を踏まえて、今回は通知が出たら学習塾/予備校経由でのアプローチも行う。あと、同様の取り組みをしてくれる人の登場を期待して、Twitter/Linkedinでの宣伝もする。来年からは人からお金募ろうと思ってたけどやはり色々面倒そう、人のお金扱うのはトラブルになりそうと躊躇われるので、まだ悩んでいる。取り組み紹介して同じことをしてくれる人増やす、希望あれば自分と同じスキームに載って(自身の責任で)高校生支援してもらう、ぐらいかなと思い始めている。来年に向けての動き方は、奨学金やってる方何人かに相談して決めたい。

4.筋トレを継続し、体重72kg、体脂肪率12%を達成する

→40点。測ってないけど、フィラデルフィア帰りで確実に増量している気配を感じている。来月も日本帰国で美味しいものを食べ続けるのが必至なので、減量のスケジュールは2月末までに75キロとする。一方で、可能な限り毎日ジムには行く。

5.主要メディアに記事掲載

→0点。特に動きなし。

6.ワシントンDCでコミュニティを広げる

→85点。ホームパーティーを企画した+東大の同窓会で知り合いを増やした。ジョージタウンに留学している弁護士夫妻と新しく友達になった。Socialスキルの観点で、来年は非日本人の友達との付き合いも増やしたい。

7.新しい国1カ国+新しい州3州訪問+国立公園1箇所訪問

→90点。シェナンドー国立公園を訪問。新しい州でも都市でもないけど、リッチモンドフィラデルフィアボルチモア等を散策して、少し詳しくなった。

8.過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ

→70点。Kelloggの後輩と何度か遊びに行った。12月に帰国時に色々セッティングしたので、楽しみである。

9.姿勢改善

→0点。

10.毎週1冊以上本を読む

→75点。ソフトスキル系の本を読み始めた。先日日系アメリカ人の人と話している時に、「アメリカ育ちの日系人コミュニティで、日英両方堪能な人は皆よく、(両方の言語で)本を読む」と話していてとても感銘を受けた。吸収効率が落ちることに抵抗があったけど、やはり英語でガンガン本を読もうと決めた。

11.家庭円満

→90点。問題なし。家庭関連だと、ついに車を買った。自分の人生では初めての経験。

12.英語

→70点。以下本に、Small talkする用のネタ集用意しろとあったので、作ろうと思う。

13.起業関連

→0点。英語本出版は殆どノータッチになってしまった。。12月は、平日の帰宅〜就寝準備までの時間で取り組みたい。あと、飛行機や新幹線での移動中とか。不動産関連は一旦優先順位を下げて、来年取り組み再開したい。

12月の楽しみなイベント

日本一時帰国!とても楽しみである。ついでに韓国も旅行する予定。

フィラデルフィアにて。この辺りでアメリカ独立が宣言されたらしい