小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

2023年の振り返り

毎月やっているのと同じ形式ですが、2023年を振り返っていきたいと思います。

1.ペイメント業界のBusiness Analystとしてトップ1%の仕事をする

→中央値:73点、標準偏差:10点。アメリカで働き始めて最初の一年としては、まずまずというところ。部門ヘッドやチームメンバーが退職を余儀なくされたり、職種まるごと消滅という事態を間近で目撃することになったが、慣れない環境でベンチマークレベルのパフォーマンスを上げた。この1年で学んだことは以下。

  • ペイメント業界のビジネスモデルの大枠理解
    Issuer、Acquirer、Networkとは誰で、どの様なビジネスモデルなのか。収益のドライバーは何で、どのドライバーを誰がコントロールしているのか。
  • SQLの扱い
    ビジネスサイドでRDBからSelect文でデータを引っこ抜いてくることについては、大きく不自由なく出来る様になった。時間が空くと未だにググりながらになるが、基礎的なQueryは一通り学べた(Group By、Order By、Row_Number() Over Partition By、Limit、Temp table作って複数のScript繋げていったり、サブクエリ等々)。データインフラ自体の知識や、そもそも社内のデータ環境(どこに何があり、元データは何か)の理解に今後は軸足を置く。
  • 同僚とのコミュニケーション
    多分これが一番大事。日本人が一人しかいない、手加減抜きのアメリカン環境でプレゼン+QAしたり、会議でファシリテーションしたり、社内の知らない人に時間もらって情報をとってくる等々、日本語でやっていた「仕事」という単語で括られるあれこれを、英語、それもアメリカドメ環境(自分が思うにグローバルよりこっちの方がキツい)で一応こなせる様になった。
  • 社内でのネットワーク
    これも大事。2024年にもっと頑張りたいところだが、2023年も成果はあった。会社の愚痴を陰で言い合える中国人やアメリカ人の同僚や、キャリアについて相談できる同僚、また年末に思い立って立ち上げた日本人・日系人のコミュニティの人達等、大切にしたいネットワークが少しずつ出来つつある。その背後には無数の悔しい瞬間(会議で使えない奴と思われてほぼ無視される、とか)もあるのだが、気にしすぎずに自分のペースで頑張りたい。毎回自分に言い聞かせているが、生まれ育ちがアメリカ、白人で新卒はコンサルや大手Tech/金融、みたいな人とは出発点が違う。寧ろ自分が一番大きなチャレンジをして頑張っているんだ、そっちと違って自分は移民して一人で全く慣れない環境で頑張っているんだ、と自分を慰め発奮させている。2024年は引き続き同世代のネットワークを広げると共に、上の世代で出来ればメンター・(更に難しいが)スポンサーと呼べる人を見つけたい。
  • 社内のキャリアについての理解
    社内でどんな仕事が出世コースで優秀な人が集まるとされているのか、そのコースにどんなルートがあり得るのか、ざっくりした理解が持てた。LayoffやFireを目の当たりにしたり、人事考課を経験したことは、資本主義社会について考える機会にもなった(雇われる立場はやっぱり弱い、とか)。
2.DCで家族で生活する基盤を築く

→中央値:80点、標準偏差:16点。10月に妻がDCに渡航してきてくれて、人生が凄くカラフルになった。日々の生活の小さなことではあるが、家に帰ったら電気がついていて、寝るまで話し相手がいて、出勤前には声をかけてくれて、土日は遊び相手が常にいる、という環境は本当に素晴らしい。アメリカでの暮らしはそんなに好きではない、と妻はよく話していたので心配もあったが、今のところ機嫌よく日々を送ってくれている様で安心している。車も買ったことなので、2024年は一緒に色々出かけたい。

3.地元の高校生を対象とした奨学金を設立する

→中央値:80点、標準偏差:16点。初めての取り組みだったが、無事高校生から応募が集まり、選考、支援、結果の報告会等、思っていたことを実現出来た年だった。毎年お金を出すだけの余力を持っておくことが前提になるので今後は一層気が抜けないが、毎年の恒例行事として取り組んでいきたい。
ブラックストーン創業者が著書の中で「大きなことをするのも小さなことをするのも労力は変わらないので、大きなことに挑戦すべし」と話していた。サムアルトマンも、近い趣旨のことを話していた様に思う。本件は小さなことの部類に属すると思うが、こういった取り組みをフックにして、より大きな取り組みに繋げていけたら良いと思う。思いつきをそこで終わりにせず、きちんと計画立てて周囲に働きかけることの重要性を取り組みを本件で学べたので、やりたいことを躊躇せず実行に移す人間でありたい。

4.筋トレを継続し、体重72kg、体脂肪率12%を達成する

→中央値:68点、標準偏差16点。思ったより点数が低いが、体感では肉体改造に成功した、良い一年だった。ベンチプレスが最大100kg超え、ラットプルダウンも95kgぐらいまでいけるようになり、上半身は去年と比較して見違えるようになった。部位別では、胸筋、背筋、三頭筋あたりは成長が大きかった様に思う。来年は一旦75kgまで落としてから、一気に増量して背筋、二頭筋、下半身中心に取り組みたい。

5.主要メディアに記事掲載

→中央値:60点、標準偏差:37点。目標の性質上、何かあった月とそうでない月が明確に分かれるので、標準偏差が大きい。メディアに記事を出したいという目標が妥当か最近考えるところでもあるが、この目標に対してはまだまだ先が長いのが現状。ツテを辿ってアメリカ就活ネタを必死に売り込んだら何か出てくるかもしれないが、それって意味あったっけ、と思い始めた。それよりは、人が自分の話を聞きたくなる様な、面白い人間になる方が本質的に大事だと思う。
今年はサウナ関連でインタビューを受けたり、就活メディアにインタビュー受けたり、地元の教育委員会に意見を出す機会をもらったこと等が新しい経験だった。来年は人に話を聞いてもらうというより、自分から発信したい。英単語帳の出版企画、(上手くいくかは別として)形になるところまでやり切りたい。How I built thisを聞いていて、自分は他人の人生、特に移民や起業といった大きなチャレンジをした人の話を聞くことが好きだと感じており、またそういったコンテンツは圧倒的にアメリカが充実していると思う。日本でもビジネス関連は黒木亮先生の著作やプロジェクトXガイアの夜明け等あるが、中長期的に、何か自分も関われないかな、とぼんやり思っている。まずは身近なところで、アメリカに現地就職やら起業で残っている人のインタビューをして、ブログの記事にしたい。

6.ワシントンDCでコミュニティを広げる

→中央値:78点、標準偏差32点。土日遊ぶ友達は少しずつ増えてきた。今後は無闇に広げることに意味を感じないが、現地在住系が多いイベントやKellogg/Northwestern系のイベントは普段と違う刺激がありそうなので、意識して参加を増やす。

7.新しい国1カ国+新しい州3州訪問+国立公園1箇所訪問

→中央値:35点、標準偏差:43点。韓国に10数年ぶりに訪問。州はモンタナ、ワイオミング、デラウェア、アイダホは今年が初めて。国立公園はYellowstone, Shenandoah, Grand Tetonを訪問。性質上点も標準偏差も低いけど、思ったより達成出来てた。韓国訪問、10数年ぶりに2回目の訪問だったけど大変良い刺激だったので、目標は「新しい1カ国」ではなく、「日本とアメリカ以外の第三国」なら良いかなと思う。

8.過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ

→中央値:75点、標準偏差:18点。2回長期で日本に帰国したこともあり、高校以来の近しい友達と定期的に会えている。

9.姿勢改善

→中央値:0点、標準偏差:19点。改善は一旦諦めた方が良さそう。

10.毎週1冊以上本を読む

→中央値:73点、標準偏差:11点。

11.家庭円満

→中央値:80点、標準偏差:10点。今年も妻とは引き続き仲が良く、とても良かった。重要項目ではあるものの、月次レビューに入れ込むのは微妙に思えてきたので、2024年からは外す。

12.英語

→中央値83点、標準偏差7点。この項目が中央値で最高だった。仕事がうまくいってもいかなくても、英語で働いている限り英語は確実に上達するのはアメリカ現地就職の良いところ。勤務を始めた頃は会議を聴き漏らすのが心配でGroup Transcribeを使って書き起こした内容を振り返ったり、逐一知らない単語をメモしたり、プレゼン後のQAでアワアワしていたことを思うと、大きく成長出来た気がする。リスニングは知っている分野の話なら大体聴けていて、いわゆるBarでの会話等はまだ制約あり、という感じ。
今年前半は、Twitterで呼びかけて集まった人と週1-2ぐらい英語で雑談するという取り組みを通じ、良き友達が増えた(夏休みを挟んで結局尻切れトンボとなったけど)。妻とも英語で話し、アメリカ人の友達とのSocialも増えたこともプラス。今年終盤には、洋書の多読が大事と改めて認識し、あとはAccent Advisorという発音矯正のオンラインコーチのサービスを開始した。取り組みの方向感は正しいと思うので、来年末はもっと流暢に話せるようになっていることを期待したい。

13.起業関連

→中央値33点、標準偏差:42点。英単語帳出版や不動産投資等のアイディア自体は良いと思うが、形にするまでに至らなかった。英単語帳は2024年前半、不動産投資は市況も良くなさそうなので2025年以降に手を出すイメージを持っている。

 

こうやって振り返ってみると、殆どの項目で進捗が見られた。月1ペースで振り返ることのパワーを感じる。来年以降も継続したい。

次はこちらの内容も踏まえて、2024年の目標を書いていきます。

先日訪問した、明洞の町並み