小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

Kellogg留学中に何をするか?

6月まで某総合商社で勤務していたのですが、総合商社という組織には自分自身を説明するためのエピソードに事欠かない人が多かったという印象があります。怪しげな就活メディアでは①帰国子女②体育会で全国レベル③頭脳(海外大や有名大院卒、起業等)のいずれかが無いと総合商社は難しい等とまことしやかに言われていますが、事実①~③のどれかに該当する方が半分以上だったと思います。

自分はどれにも当てはまらないなあと入社後暫く肩身狭い思いで過ごしていましたが、特に辛かったのは社内の飲み会です。若い年次の間は学生時代の経験が定番の話題となりますが、「ラグビーで全国出場」「アプリ開発で稼いだお金で世界一周」の様なエピソードが飛び交う中、私は「自己啓発に勤しんでいた」と回答し上司たちの失笑を買った記憶があります。

自己啓発が高じて究極の自己啓発とも言えるMBA留学までするのだから人生わからないものですが、何かをやりきるという意味で私の大学時代は不完全燃焼に終わった感があり、今でも苦々しい思いが残っています。そんな学生時代の反省も踏まえて、MBA留学はなるべく有意義なものにしようというところで、2年間をどの様に使うかざっくりとした計画をまとめてみます。出会いやセレンディピティは大事にしつつ、大本の計画から大きく脱線しないように、大切な留学期間を使いたいと思います。

1.就職活動

退職して留学に臨む為、何よりもまず仕事を見つけなければなりません。自分がやりたいことを煎じ詰めると、①社運を左右する程の、企業の重要な意思決定に携わりたい②Profit centerで仕事がしたい③(出来れば)金融に関わる仕事がしたいの3点になり、これを実現するキャリアパスとしてマネジメントコンサル、又はPEファンドで仕事をしてみたいと思っております。就活関連では、具体的に以下のような活動に時間を使うことになる想定です。

  • クラブ活動(Consulting Club、PE/VC Club、Investment Management Club)
    特に、KelloggのConsulting ClubではInterview Prep Group(IPG)なる活動があり、就活を終えた2年生がコーチとなり、1年生向けにケース面接の稽古をつけてくれるそうです。
  • 授業
    コンサルにしてもPEにしても企業経営の総合格闘技的側面があると思われ、「良い会社を作るには?」という大きな問いに向き合うことになると想像される為、殆どの授業が活きてくるのでは無いかと思っております。中でも親和性が高そうなStrategyやMarketingはきちんと勉強したいと思います。
  • 面接、就活イベント(ボスキャリや各企業主催の懇親会、説明会等)
  • ネットワーキング
2.勉強

留学中はFinanceとData Analyticsに軸足を置きつつ、StrategyやMarketing等知見がない分野もしっかり学びたいと思っております(結局全部頑張りたいと言っているに等しいですが、、)。あとは、(定義によるという説もありますが)自分自身海外経験が乏しい純ドメであり、折角2年間をアメリカで過ごすのだから、アメリカでネイティブと仕事が出来るぐらいの英語力は身につけて帰りたいと思っています。

  • Finance

    Experiential Learningとして、シカゴエリアのPEファンドで週2で仕事をしつつ単位がもらえてしまうというPE Labや、Kelloggのファンドを実際に運用する経験が得られるAsset Management Practicumを検討中です。

  • Data Analytics
    KelloggにはData Analytics Pathwayというコースがあり、初歩~実践の機会までカバーしてくれております(https://www.kellogg.northwestern.edu/programs/full-time-mba/academics/majors-pathways/data-analytics-pathway.aspx)。
    私自身はこの中でも、MLBNFLのプロチームの売上改善の為にデータ分析を行う機会が得られるAnalytical Consulting Lab(ACL)に魅力を感じており、基礎的なコースを履修した後、是非ACLも参加出来ればと思っております。
  • 英語
    比較的日本人が多いはずのKelloggに於いて唯一の日本人進学者になるという数奇な運命に恵まれたので、留学中はこれを逆手に取って、文字通り英語漬けの生活を送ろうと思っています。では何をするのか?というのが渡航してみないとなんとも言い難いですが、渡航前の段階で発音矯正+英会話+Writingを可能な限り改善した上で、渡航後は授業でのグループワークやソーシャルな活動に怯まずに飛び込んでいければと思います。日本でお会いした、日本語が上手い外国人の方を見るにつけても、現地の生活に可能な限り溶け込むというのが一番の早道かなと考えています。
3. Pay it forward的な活動、コミュニティへの貢献的な活動

こんなところに書くのもお恥ずかしい限りですが、これまでの人生で自分はあまり組織に所属したことが無く、特にグループを運営する立場で人を引っ張る、みたいな経験が圧倒的に乏しい人間です。大学卒業後は総合商社という大組織に属することになりましたが、ほとんどの場合最若手として仕事をしていましたし、組織を率いるというと学生時代のコンパ長ぐらいか、、というのが偽らざる真実というところです。

留学中は仕事から離れ自分でコントロールできる時間が増えることになりますので、周囲のために、という時間を意図的に作っていけたらなと思っています。パッと思いつくのは以下でしょうか。

  • Japan Club(その名の通り日本人会)
  • Asian Management Association(アジアコミュニティ)
  • Kellogg Impact Consulting Club(地元のNPO/NGOにコンサル)
  • Student Admission Comittee(KelloggのAdmissionに携わる)

その他、もちろん受験生の皆様のご相談や、キャンパスビジット対応等は誠心誠意ご対応出来ればと思います。

4.その他

上記以外のところで面白そうな授業(NegotiationやPersonal Leadership等)の履修や、Kelloggらしい諸々の活動Ski Tripや毎週金曜日の飲み会等々、出来る限り顔を出していきたいと思います。

上記だけでも盛り沢山で、2年間でやり切るのは無理では?という気がしないでも無いですが、上手いこと取捨選択しつつ、充実した留学生活に出来ればなあと思います。

SQL理解まとめ(SELECT文)

過去3週間コツコツ勉強していたSQLのSELECT文について、現状理解をまとめておこうと思います。中級者以上の方から見るとBE動詞の種類を羅列している様なもので低レベル極まり無いとは思いますが、生暖かい目で見て頂けますと幸いです。Kellogg1年目の秋~冬学期は必修科目がメインとなり、授業でAnalyticsに触れ始めるのは最速でも一年の春学期となりますが、未来の自分へのタイムカプセルのつもりでここまでの理解を残しておきます。

 【過去記事】

記述の順番

SQLの構文は順番通りに記述しないと動かない為、以下順序で記述する必要がある。

  1. SELECT(列名)
  2. FROM(テーブル名)
  3. WHERE(条件)
  4. GROUP BY(集計キー)/HAVING(集計結果を用いた条件)
  5. ORDER BY(ソートキー)
  6. LIMIT(数)/OFFSET(開始列)
1.SELECT(列名)

何の列を取得するかを指定する。

  • *を指定すると、FROMで指定したテーブルの全てを対象とする
  • 集合関数を指定し、実行結果を出力できる。例:SUM、COUNT、AVG、MIN/MAX
    ※GROUP BYと組み合わせると、GROUP BYで指定する集計キー毎の結果を出力できるのが大変便利。
  • SELECT DISTINCTでユニークな値のみを表示
  • CASE式を使うと、判定結果を出力できる。
    CASE WHEN (条件1) THEN (結果1)
        WHEN (条件2) THEN (結果2)
              ELSE  (結果3)
    END
  • (出力対象)ASで、AS以下で列名を指定できる
2.FROM(テーブル名)

どのテーブルからデータを取得するか指定する。

  • SELECTを使うことも可能
    (SELECT…FROM…)で記述した実行結果をデータの取得元として指定できる。
  • 複数DBからデータを取得する場合はJOINを用いる
    以下例では、JOINで追加するDB、キーとする項目をON以下に記述し、キーがマッチした項目のみを使用(テーブルAを全て残す場合はLEFT JOIN、テーブルBをすべて残す場合はRIGHT JOINを使う)。
    FROM (テーブルA)
    JOIN (テーブルB)ON a =b 
 3.WHERE(条件)

取得する条件を指定して、抽出データを絞り込む。

  • 文字や日付を条件にするときは””で囲む必要がある
  • 条件をつなげる場合はAND/ORが使える
  • 一定レンジの間のみを出力したいときは、BETWEEN a AND bの様に、BETWEEN/ANDで指定可能
  • 複数項目との条件一致を確認する場合はINが使える
    対象値 IN(A, B, …)とすれば、リストアップした値と一致しているかを条件として設定可能。WHERE a IN (SELECT a FROM…)とすると、SELECT以下の実行結果(値は複数)のどれかに一致する項目、という指定が出来る。
  • LIKEは曖昧検索。ワイルドカードである%を伴って、LIKE '%a%'等の条件指定が出来る(こちらの例では、「aを含む」が条件) 
4.GROUP BY(集計キー)/HAVING(集計結果を用いた条件)

SELECT文で記述した集計のキーを、GROUP BYで指定できる(例えば、SELECT SUM() GROUP BY【性別】とすると、性別ごとの合計を表示)。HAVINGでは、集計結果を条件として設定できる(WHEREは集計前の個別項目の制限をかける)。

5.ORDER BY(ソートキー)

出力結果のソートに用いるキーを指定できる。DESCをつけると、降順に出来る(デフォルトは昇順)。

6.LIMIT(数)/OFFSET(開始列)

出力結果の表示列数を指定。OFFSETで開始列を指定可能。

SQLの勉強について

前回記事にも書いた通り、ここ3週間ぐらいSQLの勉強をしています。釈迦に説法の方も多数とは思われますが、SQLはRelational DBなる種類のデータベースからデータを抽出、加工する際に使えるプログラミング言語です。たまたま見つけたChicago Boothのnewspaperには" data scientist that doesn’t know SQL is like a chef that doesn’t know how to use a knife."なんて書いてあるぐらい、データ分析の極めてベーシックな素養となる様です。

データ分析は前職で少し齧ったし、MBAの2年間はoutputの機会も豊富だろうと軽い気持ちで着手したところでしたが、Kelloggの関連授業を調べていたところAnalytics Consulting Labなる授業で以下記載を発見。

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http://www.joelshapiroanalytics.com/aclspring2020

即ち、「ホワイトソックスMLBのチーム)のfood/ticketのプロモーション戦略についての分析」なるプロジェクトがある模様で、野球のにわかファンである私は大変興奮して、プログラミングの基礎を急いで身につけようとしているところです。

どうやって勉強するか

プログラミングは大学1年生頃に一念発起してJavascriptを勉強し始めたことがあるのですが、買ってきた本は結局殆ど手をつけないまま挫折してしました。反省点としてプログラミングに限らず言語の類はoutput→Feedbackのループを回さないと身につかない為、以下サイトでweb上で問題を解きながら学んでいます(素晴らしいことに、基本的なリソースはどちらも無料です)。

SQL Zooの方は全て解くというよりも、データを取り出す時に使うSELECT分に差し当たり集中して、ごくごく基礎のみ理解、というところで一旦切り上げています。このへんでPythonに移行してみて、SQLでデータの抽出する際に対応したほうがベターでは?という場面があったらSQLに戻って来ようかと思います。

今後のto do

差し当たりはPythonのCodecademyに着手してみてみますが、他に良いアウトプット教材が無いかも調べてみようと思います(何か情報お持ちの方がいらっしゃれば、教えて下さい!)。Kellogg留学後のoutputの機会については、学校のData Analytics Clubや、Analytical Consulting Labの教授にコンタクトして、もう少し情報収集しようかなと思います。ではでは。

渡航前の期間に何をするか

多くの留学生にとって渡航前は時間に余裕があります。MBA卒の方の多くは「MBAが人生最高の期間だった」と言いますが、当のMBA真っ只中の在校生と話していると、意外と「留学前の期間は最高だった」と話す人もいたりします。要は、会いたい人に会い、やりたいことをやる自由度の高い期間が人間懐かしくなる、ということなのでしょう。

私自身、MBA受験~退職という怒涛の毎日が一段落し自由な毎日を満喫していますが、留学前の2-3ヶ月の期間を有意義に過ごす為、決意表明の意味も込めつつこの期間を何に使うつもりか、書いていきたいと思います。

渡航準備

日本を離れ海外に生活の拠点を移す、しかも人事部の様な組織が対応してくれるわけではなく基本的にはすべて自分一人でやるので、渡航準備は結構細々とやることが多いです。主だったところで言うと、ビザや航空券の確保、住居の確保、送金手段の確立等でしょうか。このあたりはTepperのウェブサイトに詳しく説明があります。

今年固有のところで言うと、コロナウイルス拡大の影響でビザの取得が極めて不透明な状況です。ビザ取得の前には米国大使館での面接が必須となりますが、面接予約の枠が極めて少なく、且つ奇跡的に枠が取れたとしても日にちが近づくとキャンセルとなる状況です。私自身、7月上旬に確保していた面接枠がキャンセルされ、本当に渡航できるのか未だ不安が拭えません。一応、「緊急面接予約」という最終手段が存在(多くのMBA生のビザの場合30日前から利用OK)しており、こちらで渡航成功した事例も数例聞いているので、なんとかなるのでは?という楽観的な見通しを持っていますが、予断を許さない状況です。

就職活動

戦略コンサル/IBD/PE/VC等、MBA生を積極採用している企業は5月~6月に壮行会と称した説明会(一部選考の側面もあり)を開催します。日本におけるトップマネジメントが出席されるケースも多く、各社相応に力を入れていることが窺えます。同時期に複数のファームが開催することから横比較がしやすいですし、MBA留学経験者の方も多いので留学全般の時間の使い方についても示唆が得られる貴重な機会となります。今年特有の点で言うと、各社Zoom等のビデオコミュニケーションツールで開催する為、場所の成約がない、出席人数から現時点での人気度が推し量れる等メリットがある一方、横の繋がりは対面開催より作り辛いというデメリットもあります。

勉強

ボケっとしていても頭が鈍る一方なので、短期・中期のキャリア目標を踏まえて以下のようなリストを作り、毎日勉強しています。実は、本来であればこの期間は志望業界でインターンしたかったのですが、数社コンタクトしたところは全て(コロナ禍もあり)受け入れ難しいとの回答を頂きました。インターンが無く、また飲み明かすことも無い環境にあるからこそまとまった勉強時間が取れていると前向きに解釈し、比較的習得に時間が必要となるプログラミング、英語、ファイナンスを勉強しています。Job Huntingの項はPE一色になってしまっていますが、もう一つの志望業界であるコンサルティングは入学後インテンシブに練習する機会があるということで、リストには入れませんでした。

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  1. 英語
    純ドメで留学された方の話を聞いていると、「最初の半年は授業に着いていくのに必死で十分に睡眠が取れない…」「ネイティブだけで構成されるグループワークで議論に入れない…」といった悲痛の声を多々耳にします。私自身も同じ展開はある程度避けられないと思いつつも、授業や就活でのOpportunity Lossが勿体ない(現地企業でのインターンの機会やクラブ活動等、英語で日和って二の足を踏みたくない)と思い、毎日4-5時間は英語に触れるようにしています。以下記事で書いたSpeechlingやAmerican Accent Trainingでの発音矯正、DMM英会話、あとはBusiness Writingの本を読んだりして過ごしています。

  2. プログラミング(SQLPython
    前職でAnalyticsの仕事を齧ったこと、大量のデータ分析を自動化しながらゴリゴリ出来たら便利だろうなと前々から思っていたこともあり、SQLPythonを勉強しています。この辺りのスキルは出来ると武器になる一方で、仕事で使えそうな場面に遭遇してから着手するのでは遅すぎる為、留学前に基礎習得→留学中のプロジェクトで実務に近い経験を積み、武器の一つとして卒業したいなと思っています。
  3. その他、レジュメ作ったり業界研究したり

結局、雑務+就活+勉強というなんとも低刺激の日々を送ってしまっておりますが、留学開始後はやったことない経験に身を投じていければなと思います。やることが無いと勉強に逃げる傾向があり、それ以外に何か無いものかと思うばかりです(インターンやボランティア、飲み会等の機会等ありましたら何でもご案内ください!!!)。今日は以上です。

Speechlingは英語発音の自習を可能にするツール(1カ月の学習振り返り)

留学前の期間で何をするかというテーマは結構考えたのですが、自分の場合は英語の発音改善に一定の時間を使っています。ビジネススクールと一口に言っても授業スタイルは様々で、HBSやIESEの様にケーススタディーに重きを置く学校、Chicago Boothの様に講義スタイルが相対的に多い学校等ありますが、Kelloggの場合はグループワークを重要な学びとして位置付けていることが特徴とされています。在校生や卒業生からも年がら年中グループワークをして学生同士でひたすら議論をしているとの話をよく聞くのですが、今の自分の発音では言いたいことが通じずに議論から取り残されるのでは?という危機感を持っています。また、英語力を前提とした魅力的なインターンの機会、学生同士のイベント、etcがある中で、英語力が心理的な障壁となって踏み出せないとなると勿体ないなと思い、しばらく発音改善の方策を探していました。

そんな時に、Speechlingなる発音改善のツールを発見し、使ってみるとこれが予想以上に良いサービスでした。一方、調べてみても日本語で紹介しているブログや記事は見当たらなかったので、サービスの内容、メリットデメリット、自分の学習の振り返りみたいなテーマで、今日は書いていきたいと思います。読み返してみてかなり宣伝チックになりましたが、Speechlingからお金をもらっている訳では無いのでご安心くださいませ。

Speechlingとはどんなサービスか?

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 Speechlingはこの上なくシンプルなサービスで、基本的な流れとしては 

① 英語の例文を録音

② ネイティブが各例文に対して24時間以内にフィードバックを録音してくる

③ 問題があった例文については再録音

という①~③をひたすら繰り返すだけです。自分の場合はマイアミ在住の女性が担当になった様で、発音を録音しておくとフィードバックを返してくれます。

一カ月35例文までのフィードバックが無料、例文数の制限なく使いたい場合は有料になりますが、料金は英語学習のサービスとしては破格の安さです。2020年5月現在、1カ月契約で29.99ドル/月、3か月で23.99ドル/月、1年で19.99ドル/月となっています。

要はお金を払ってネイティブが自分の発音の問題を指摘してくれる、というだけのサービスですが、オンライン×発音というありそうでなかったユニークなサービスだと思います。DMM英会話等のオンライン英会話でも発音練習は出来ますが、特に非ネイティブ講師の場合質のバラつきが大きいですし、全般的に発音についての指摘は甘い印象です(大きく間違えない限り、Your pronunciation is excellentと言ってくれる講師がほとんどだと感じます)。一方、対面での発音矯正のスクールはありますが、10万円単位で料金が発生するので軽い気持ちでは手を出せないですし、日本で受ける場合は(pros/consあるとは思いますが)基本的には日本人講師に教えてもらうことになります。

自分の場合、私費で留学する身として金銭的な余裕はあまり無いですし、折角ならアメリカ人からフィードバックが貰いたいという気持ちもあり、利用を開始した次第です。

Speechlingのメリット/デメリット

◆メリット

  • 自分の発音の問題を特定出来る
  • 24時間以内にレスポンスが来るので毎日のルーティーンに組み込みやすい
  • 価格が安い

◆デメリット

  • どこを間違えたか(結果)は指摘してくれる一方で、その理由、やるべき練習等の解説は無い

Speechlingではフィードバックと言っても「Rが聞こえない」「materialの発音が違う」といった5-10秒の録音が吹き込まれてくるだけです。即ち、「自分の発音のどこが間違っているか分からない」という問題は解決してくれる一方で、原因の特定とアクションプランは自分で考える必要があります。その為には、① 発音記号を読める ② 英語のスペルと発音の主なルールを理解している、という2点をクリアしていないとかなり非効率になる為、Speechlingをやる前、若しくは並行して発音に関する本を読む必要が発生します。自分の場合は、2か月ほど前に以下2冊を読み、習熟度をSpeechlingで確認する様な使い方になっていますが、正しい順序だった様に思います。

 

 

 実際に1か月利用してみた振り返り

私の場合は、毎朝、前日指摘があった例文の再録音+30例文をルーティーンとして行っております。指摘があった単語は即座に「(単語)+発音」でgoogle検索し、ヒットしたサイトで正しい読み方を確認した上で再録音、としております(以下サイトがよくヒットします)。

指摘内容はExcelに記録を付けて、以下の様に項目別に指摘内容を分類しています(Rは母音的要素があり、誤り回数も多いので項目を分けました)。

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誤りの傾向を踏まえた発音改善のパターンは以下2通りあると思われます。

  1.  誤りを認知したことで直ぐ改善するパターン
    上記「認識誤り」は、今まで誤って発音を認識していた単語を示しています。例えば、material(mətíəriəl 「マティアリアル」に近い)、sugar(ˈʃʊɡər arではない)、evening(íːvniŋ 「イーヴニング」に近い)等が含まれます。多くはカタカナ英語に引っ張られて勘違いしている単語ですが、これらは正しい読み方が分かればすぐに直せます。
    また、「認識誤り」以外に含まれるミスでも、子音の連続が上手く言えていない(drinkやtree)、Pの破裂音が弱い(popcornやplay)、文中のrを発音できていない(yesterdayやsurvive)等については、改めて指摘を受け、少し練習すればすぐに改善しました。
  2.  正しい音が出せる様に練習が必要となるパターン
    自分が指摘を受けた音をグラフにしたところ、発音のミスは日本人がしばしば苦労している、RとL、NGに集中していることが分かりました。これらは相当気を付けながら発音していても指摘を受けてしまっているので、そもそもの発声から改善する必要があるものと思われます。上記のAmerican Accent Trainingやyoutube上の発音解説動画を見ながら、根気強く発音を直していくつもりです。f:id:shoshimin:20200516190211p:plain
終わりに

自分は大学時代から英語の発音に関する書籍を何冊も読んで来ており、「喉で発音する」「舌の位置は前歯の後ろ」という記述を見て挑戦するものの、正しい音が出せているか分からない暗中模索状態での勉強が続いてきました。speechlingはこの点をクリアしてくれるので、かつてより手ごたえを感じながら発音の改善に取り組めています。同じような悩みを抱えている方は、是非参考にして頂ければと思います。

コロナ禍の最中、米MBAに進学すべきか?

改めて言うまでもないことですが、昨年末に発生した新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。MBA生にとってもコロナウイルスは極めて重要な問題で、TOEFL/IELTSに始まる辛く大変なMBA受験を数年がかりでやっと突破したと思ったら、授業のオンライン化?インターンシップの中止?そもそもビザが止まっていて渡航できない?等心穏やかではないニュースの連続で、合格者同士で会うと話題の90%ぐらいがコロナ関連になります。

私費合格者の悩みは一層深く、多くの場合は既に100万円単位の私財を投じ、これから2,000万円以上の授業料・生活費を払う訳ですが、オンライン授業とキャリアチャンスがその対価として見合ったものであるか、改めて考えなおす必要に迫られています。

まだまだ不確実性が残る中ですが、足許の現状理解と、MBA進学についての自分の考えを整理しておこうと思います。尚、各国状況が異なると思いますので本記事で触れるのは飽くまで米MBAに留め、また受験生では無く合格者が直面している状況にフォーカスして書いていきます(即ち、GMATの受験可否や各スクールのadmission上のrequirement変更についてはこちらでは触れません)。

学校側の対応

まず、4月に話題になったのがこちらの記事。Harvard Business Schoolが合格者に対し、1年又は2年の入学延期を希望することを認めるというものです(但し、希望を出しても入学延期が確約されるわけではない)。

世界のビジネススクールのリーダーであるHBSが、international生のみならず全合格者に対して入学延期の希望の意思表示を認めるということで、他のビジネススクールへの波及についての推測も含め、MBA界隈ではかなり話題になりました。但し、希望を認めるかについての最終的な判断は学校側が握っており、実際問題どの程度延期が認められるかは未知数です。

他のビジネススクールも対応を打ち出していますが、全員に希望を聴取すると収拾がつかなくなるリスクと背中合わせの中、入学延期の論点はinternational生のみに絞っている学校がほとんどという印象です(HBSについては受験者数が多く合格した場合の歩留まりも良い為、他のスクールに比べ質・量ともに厚みのあるwaitlistが存在することが上記対応の前提になっているようにも思います)。一例として、Whartonはinternational生でビザが取得できない場合のみ入学延期を認めるとの記載がwebsiteにありました。逆に言うとビザが取れるのであれば入学が前提と読める為、(そもそもそんなことが出来るのかは置いておいて)今年入学のMBA生が全員結託してビザが取れなかったことにしない限りは、今年入学が必要となる模様です。その他、Chicago Boothの合格者の方と会話したところでは、学期が始まるのが他行より比較的遅いこともあり、未だ通常通り対面で授業をするとしかアナウンスが無いとのことでした。

この様に見ていくと学校によって対応はかなりまちまちですが、基本的には入学延期は認めたくない、但しビザの問題がある場合は考慮する、というのが共通するメッセージの様に思います。

Kelloggの対応はどうなるのか?

私が入学予定のKelloggについては、WhartonとBoothの中間地点にいる様な印象です。international生に対し入学延期はコミットできないものの、個別の事情を勘案して検討するとのコメントは出しており、ビザの問題があることを伝えれば入学延期のオプションが得られる可能性はあると思われます。授業については学校に来れる場合は対面、仮に現地に行けない場合はオンラインでの受講を認めるとしていますが、9/21の授業開始までにアメリカに来れない場合は、winter quarter(1月頭始まり)から対面の授業に参加する形になるとのことです。この学期途中でオンライン⇒対面への切り替えが出来ないうポイントはfederal visa guidelineに従った結果とのことで、quarter制を導入しているKelloggは他のスクールよりダメージが軽減されているものと理解しています(Kelloggでは6 quarterの内の1つがオンラインとなるが、他の学校は4 semesterの内1つがオンラインとなる)。

fall quarterについてはビザの取得状況に応じ対面/オンライン授業に分岐してしまうのですが、足許、米国大使館は世界的にビザ発給を停止している為、今後の展開が読み切れない状況です。

コロナ禍により懸念される影響

 合格者同士の会話やMBA関連の記事を見ていて、以下の影響が懸念されている様です。感覚として、日本人合格者は社費が多いこともあり、就職活動への影響以上に学びの質を懸念点として挙げている方が多い印象です。

  1. オンライン化による学習の質の低下
  2. インターン含め企業が採用に消極的になり、就職活動に悪影響が出る
  3. クラブやイベントが中止となり、ネットワーキングの機会が失われる
  4. Class sizeの縮小や学生の質の低下

上に挙げた懸念事項に対する自分の考えについては、以下項で自分の意思決定の理由を説明する中で触れていきたいと思います。

なぜ、それでもMBAに進学するのか?

 コロナの状況は刻々と変化し、日々学校側から新たな発表が出る中、自分も不安で堪らない時期もありましたが、基本に立ち返ってそもそも何でMBAに行きたいのか?そしてその理由にコロナ禍はどの様に影響するのか?と考え直し、今現在は進学しようと思っています。

  1. 勉強
    MBAではFinanceとData Analyticsに重点を置きながら、幅広い分野を勉強していきたいと思っていますが、それはZoom越しでも十分学習可能だと思っています。Zoom授業について複数の在校生にヒアリングしましたが概ね「意外と悪くない」といった回答で、少なくとも極端に学習が妨げられているとの声は聞こえてきていないです。私自身Zoom等のツールを活用しながら仕事を進めていますが、対面に比べて極端に学習効率が落ちる様なイメージは無いです。唯一懸念されるのが授業に向けたグループでの準備ですが、それとて言語が英語にはなりますが、オンラインでも大きく変わる訳では無いように思います。
  2. 就活
    Post MBAではPEファンドや戦略コンサルを考えていますが、現時点ではこれらの会社も通常通りインターン・採用を行っていると聞いております。アメリカでのMBA就活はPE/VC/IBDを中心に大打撃を受けているとの話を聞きますが、そもそもMBA就活市場の規模感もコロナの影響も日本とは全く異なる為、同じレベルで影響を受ける可能性はそれ程大きくないと理解しています。
    そもそも、米トップスクールに留学する日本人は50-60名程度、中でも私費生は20名強でその中に起業やNPO等のキャリアを選ぶ人も含まれることを考えると、そうはいってもどこかに就職できるだろうという見立てがあります。企業側の一定の採用意欲が継続することを前提にすると、ボストンキャリアフォーラムや面接が仮にオンラインになったとしても、採用プロセス自体は進めることが出来るのではないかと考えています。
    (参考)
    MBA留学生数の推移 
    https://www.axiom.co.jp/mba/table
    MBAと就職活動 
    http://negotogatari.blogspot.com/2016/09/mba_17.html
  3. クラブ活動、イベント
    組織を率いる経験をしたいという点もMBA留学の理由の一つにあった為、クラブ活動やその他のイベントへの影響はかなり痛いところです。間違いなく活動の幅は減ると思いますし、既に幾つかのイベントが中止されている状況で、これに加えてビザが間に合わずオンラインでの受講となった場合、クラブ活動等で主導的な役割を果たすのは難しいのではないか?と思います。この点については残念に思う部分もありますが、寧ろ今の環境でしか得られない経験にもなり得ると前向きに捉えて、積極的に関わっていくしか無いと思っています。
  4. Class sizeの縮小や学生の質の低下
    Kelloggに進学した背景に卒業生のネットワークを含めた「学生の質」があるのは事実ですが、コロナ禍がそこにどの程度、どの様な影響を及ぼすかを予見するのは土台無理な話です。仮に入学辞退した人の代わりにwaitlistの方が繰り上がっていたとしても、その方と大切な友人になる可能性も勿論ある中で、この「学生の質」議論が決め手にはなり得ないと思います。そもそも自分は純ドメとしてクラスの底辺付近に君臨することが半ば約束された人間の為、他人のことをとやかく言うより自分の心配をした方が良いと考えています。

以上から、少なくとも卒業後は路頭に迷うことなく自分が目指すキャリアに向かい前進出来るのではないかという感覚があること、また勉強・クラブについては自分次第で実りある経験にしていくことも出来ると思われることから、今時点では予定通り進学するつもりでおります。

最後に、精神論になりますが、そもそもマクロ経済の不確実性に応じて自分の意思決定をなるべく歪めたくない、という思いもあったりします。仮に1年延期を自分が選択できたとしても、1年後の転職市場の状況や授業・クラブの活動状況が見通せる訳ではなく、またそこからどんな経験が得られるかは最後は自分に帰着するものだと思います。本質的に不確実な事柄について、不確実さが増したからと先延ばしにして自分が「理想」と思えるタイミングを待っている内に、大事な機会を逸してしまう様にも思います。

色々な偶然とご縁があってKelloggに留学できる機会を得た訳なので、今このタイミングで留学できることに感謝しながら、先ずは出来ることをしていきたいと思います。まずはビザの取得と、渡米までに日本でできる面白いインターン探しに専念します。

【MBA受験】インタビューについて

インタビューについては、あまり上手くいった手ごたえも無いので何とも言い難いですが、エッセイで確固たるストーリーを作れているのならあとは練習あるのみと思っています。私自身は以下を織り交ぜながら練習を積みました。Nishは本業は英語の先生ですが、Niceな人柄とMBA受験生への安価且つ高クオリティの指導が評判を呼び、インタビューレッスンをしてくれるという人物です。大変お勧めです。

  1. MBA受験仲間(Edが定期開催する説明会等で知り合う)
  2. DMM英会話
  3. Nish(https://www.subasinghe.tokyo/
  4. カウンセラー

上記の他、河川敷で1時間散歩しながらインタビューで話す内容をぶつぶつ話すという不審者感のある練習もしていました。家で座って練習していると直ぐに飽きが来るので、人気のないところで散歩しながら練習するのは結構お勧めです。