小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

Kellogg留学中に何をするか?

6月まで某総合商社で勤務していたのですが、総合商社という組織には自分自身を説明するためのエピソードに事欠かない人が多かったという印象があります。怪しげな就活メディアでは①帰国子女②体育会で全国レベル③頭脳(海外大や有名大院卒、起業等)のいずれかが無いと総合商社は難しい等とまことしやかに言われていますが、事実①~③のどれかに該当する方が半分以上だったと思います。

自分はどれにも当てはまらないなあと入社後暫く肩身狭い思いで過ごしていましたが、特に辛かったのは社内の飲み会です。若い年次の間は学生時代の経験が定番の話題となりますが、「ラグビーで全国出場」「アプリ開発で稼いだお金で世界一周」の様なエピソードが飛び交う中、私は「自己啓発に勤しんでいた」と回答し上司たちの失笑を買った記憶があります。

自己啓発が高じて究極の自己啓発とも言えるMBA留学までするのだから人生わからないものですが、何かをやりきるという意味で私の大学時代は不完全燃焼に終わった感があり、今でも苦々しい思いが残っています。そんな学生時代の反省も踏まえて、MBA留学はなるべく有意義なものにしようというところで、2年間をどの様に使うかざっくりとした計画をまとめてみます。出会いやセレンディピティは大事にしつつ、大本の計画から大きく脱線しないように、大切な留学期間を使いたいと思います。

1.就職活動

退職して留学に臨む為、何よりもまず仕事を見つけなければなりません。自分がやりたいことを煎じ詰めると、①社運を左右する程の、企業の重要な意思決定に携わりたい②Profit centerで仕事がしたい③(出来れば)金融に関わる仕事がしたいの3点になり、これを実現するキャリアパスとしてマネジメントコンサル、又はPEファンドで仕事をしてみたいと思っております。就活関連では、具体的に以下のような活動に時間を使うことになる想定です。

  • クラブ活動(Consulting Club、PE/VC Club、Investment Management Club)
    特に、KelloggのConsulting ClubではInterview Prep Group(IPG)なる活動があり、就活を終えた2年生がコーチとなり、1年生向けにケース面接の稽古をつけてくれるそうです。
  • 授業
    コンサルにしてもPEにしても企業経営の総合格闘技的側面があると思われ、「良い会社を作るには?」という大きな問いに向き合うことになると想像される為、殆どの授業が活きてくるのでは無いかと思っております。中でも親和性が高そうなStrategyやMarketingはきちんと勉強したいと思います。
  • 面接、就活イベント(ボスキャリや各企業主催の懇親会、説明会等)
  • ネットワーキング
2.勉強

留学中はFinanceとData Analyticsに軸足を置きつつ、StrategyやMarketing等知見がない分野もしっかり学びたいと思っております(結局全部頑張りたいと言っているに等しいですが、、)。あとは、(定義によるという説もありますが)自分自身海外経験が乏しい純ドメであり、折角2年間をアメリカで過ごすのだから、アメリカでネイティブと仕事が出来るぐらいの英語力は身につけて帰りたいと思っています。

  • Finance

    Experiential Learningとして、シカゴエリアのPEファンドで週2で仕事をしつつ単位がもらえてしまうというPE Labや、Kelloggのファンドを実際に運用する経験が得られるAsset Management Practicumを検討中です。

  • Data Analytics
    KelloggにはData Analytics Pathwayというコースがあり、初歩~実践の機会までカバーしてくれております(https://www.kellogg.northwestern.edu/programs/full-time-mba/academics/majors-pathways/data-analytics-pathway.aspx)。
    私自身はこの中でも、MLBNFLのプロチームの売上改善の為にデータ分析を行う機会が得られるAnalytical Consulting Lab(ACL)に魅力を感じており、基礎的なコースを履修した後、是非ACLも参加出来ればと思っております。
  • 英語
    比較的日本人が多いはずのKelloggに於いて唯一の日本人進学者になるという数奇な運命に恵まれたので、留学中はこれを逆手に取って、文字通り英語漬けの生活を送ろうと思っています。では何をするのか?というのが渡航してみないとなんとも言い難いですが、渡航前の段階で発音矯正+英会話+Writingを可能な限り改善した上で、渡航後は授業でのグループワークやソーシャルな活動に怯まずに飛び込んでいければと思います。日本でお会いした、日本語が上手い外国人の方を見るにつけても、現地の生活に可能な限り溶け込むというのが一番の早道かなと考えています。
3. Pay it forward的な活動、コミュニティへの貢献的な活動

こんなところに書くのもお恥ずかしい限りですが、これまでの人生で自分はあまり組織に所属したことが無く、特にグループを運営する立場で人を引っ張る、みたいな経験が圧倒的に乏しい人間です。大学卒業後は総合商社という大組織に属することになりましたが、ほとんどの場合最若手として仕事をしていましたし、組織を率いるというと学生時代のコンパ長ぐらいか、、というのが偽らざる真実というところです。

留学中は仕事から離れ自分でコントロールできる時間が増えることになりますので、周囲のために、という時間を意図的に作っていけたらなと思っています。パッと思いつくのは以下でしょうか。

  • Japan Club(その名の通り日本人会)
  • Asian Management Association(アジアコミュニティ)
  • Kellogg Impact Consulting Club(地元のNPO/NGOにコンサル)
  • Student Admission Comittee(KelloggのAdmissionに携わる)

その他、もちろん受験生の皆様のご相談や、キャンパスビジット対応等は誠心誠意ご対応出来ればと思います。

4.その他

上記以外のところで面白そうな授業(NegotiationやPersonal Leadership等)の履修や、Kelloggらしい諸々の活動Ski Tripや毎週金曜日の飲み会等々、出来る限り顔を出していきたいと思います。

上記だけでも盛り沢山で、2年間でやり切るのは無理では?という気がしないでも無いですが、上手いこと取捨選択しつつ、充実した留学生活に出来ればなあと思います。