小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

2024年の目標レビュー(7月)

7月分もやっていきます。

1.Core Businessの主要機能に異動する

→85点。2ポジション面接が入り、1つは結果待ち。もう1つは来週面接の続きがある。社内異動の準備や英語面接全般について学びがあったので、結果が出揃ったらTakeawayの整理したい。

7月は、入社以来では最も仕事のIntensityが高い月だった。日本の激務界隈の方からすると鼻で笑われるかもしれないが、重要なプレゼンの前日は22時半頃まで仕事し、翌日は7時半ぐらいから勤務と、9-17時が基本の会社としては異例の忙しさだった。契機は上司とプロジェクトが同時に変わったことだが、今まで自分が仕事を披露することのなかったLayerとの打ち合わせが毎週入り、ここまで仕事が変わるものか、と驚いている。

自分は、外銀で深夜3時まで毎日働いている人の話を聞くと、自分は体力的に絶対無理と思って今の道を選んだクチではあるが、結局一定程度仕事が忙しくないと幸せを感じられないんだな、と気付かされている。結局成果を出す人たちは他人より頑張って働いている訳で、WLBが全体として良い現在の会社にあっても、緩く働いて成果を出していない人達は、どんどん担当業務がショボくなったり、もっと酷いとクビになっている。イーロン・マスクTwitter社を買収した際に、成果を出していない人が一掃された、みたいな噂があったが、結局パフォーマンスが悪いと遅かれ早かれ、苦しい人生が待っている。

とはいえ、一介のジュニアはチームのScope以上のことは出来ず、上層部に響く様な仕事ができるかも、大部分は自分の上司やそのまた上司次第。社内でポジションを移ろうと思っても、胸を張れる様な実績なしには、エース部署には動きづらい。そう考えると、落下傘的にやって来た、今の上司の様に優秀な人の下で働けるのは、僥倖とも言える。何度も考えが行ったり来たりしているが、今のチームなら、もう暫く働いても良いかもな、と思い始めている。

2.Meetingのファシリテーションとプレゼンを卒なく出来るようになる

→90点。社内の比較的高いLayerに向けてプレゼンする機会が多く、良い経験が出来ている。Takeawayを言語化すると以下。

  • Audienceが意識している論点は何かを事前の会話から読み取る。どのスライドが意思決定してもらう為の最重要スライドか事前に意識した上で、意思決定者の考えを会議の中で求める

  • AudienceのLayerと好みに合わせて、説明の粒度は考える。正しさと簡潔さは時にトレードオフになるが、簡潔さを優先+詳細はAppendix、という折衷案もある

  • 箇条書きでストーリーを作った上で、裏付けとなる分析を作る

  • 分析的な仕事の場合、データセットの構築が一番の山場。クリーンなデータセットさえ出来れば、時間を然程かけずに色んな分析を見せることが出来る

  • 時間がないことを言い訳にせず、大抵の重要な依頼はYesと応えるスタンスで臨む

3.職場のSocial Eventに毎月1つ以上参加し、社内事情に詳しくなる

→0点。色々見てると、Socialって意外とそんな重要ではないんじゃないか、って最近思い始めている。特にジュニアは。良いチーム・Manager見つけて異動できるぐらいになれば良いけど。結局、①良いチームで良い上司の下で働くこと ②目の前の仕事に真摯に取り組んで成果を出すこと、の2点が圧倒的に重要。ジュニアの視点ではそんなもん。

4.月に1回は家族で観光っぽいことをする

→90点。July 4thの連休は妻とNYに旅行してきた。毎年新しい州に3つ以上訪問すると掲げつつも、コスト面(DCから200ドルぐらいのAmtrakで往復できる)+アクセスの良さ(3−4時間程度)+コンテンツの多さ(言うまでもない)から、NYで良いよね、と落ち着くことが定番化している。特に今回長い時間を過ごしたQueensとBrooklynはAstria等、開拓しがいがありそうな街が多いので、また連休のタイミングで訪問したい。

5.奨学金を通じて地元の高校生の留学を支援する 

→60点。7月は特に動きなし。そろそろ高校生が渡航なので、留学の発表に向けてどんな取り組みをしてもらうか、会話をしていきたい。

6.一度限界まで筋肉量を増やした上で、減量する

→ 60点。73.5kgで微減。妻と毎週末外食することが趣味となっており、平日体重減る→休日戻す、を数ヶ月繰り返して、完全にプラトー化している。筋肉云々も正直プライオリティがやや落ちてるので、筋トレは継続しつつも、現状維持ぐらいで良いかなあ、と足元では思っている。

7.移民や起業家の人生に焦点を当てたコンテンツを作る

→80点。7月は世銀で働く大先輩のインタビューをして、日頃聞くことのない、仕事や経歴の深いところまで聞けて凄く楽しい時間だった。

自分はやっぱり、リスクを取って挑戦する人の物語が好きなんだな、とインタビューをする度に実感する。城山三郎さんや新庄耕さん、黒木亮さんといった、ビジネスの実話を元にした小説や、How I built thisといった起業家のPodcastは、一生楽しめると思う。自分もいつか物語を紡ぐ側になれたら、と漠然と思い始めたので、しばらく自分が好きな上記の作家の本を読んだり、小説家になるプロセス等を調べてみようと思う。検索したら以下が出てきたので、目を通したい。

小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。|好書好日

小説家を目指すのに必要なものは、きっとほんの少しの勇気だけ!|ひなたしょう先生|歴代受賞者インタビュー|JUMP j BOOKS|集英社

プロの小説家の人|無名人インタビュー

恩田陸|特別インタビュー|自費出版の幻冬舎ルネッサンス

集英社学芸部 - 学芸・ノンフィクション

直木賞候補 麻布競馬場さん「令和元年の人生ゲーム」 “タワマン文学”の旗手が描くZ世代の本音とは? | NHK | WEB特集 | 文芸

海外移民ドットコム自体、立ち上がったは良いものの今後どうしていこうか悩み、先日海外MBAドットコムを運営されていた方に相談に乗ってもらい、凄く良いフィードバックがもらえた。MBA受験のTipsを得るという明確なゴールがある訳ではないので、今のままインタビューを続けていても、関心を持ってくれる人は正直少ないだろうな、と思われる。結局、人は「インタビュー」ではなくて、現世利益、目の前の疑問や問題を解決してくれたり、もしくは心を熱くしてくれる様な物語に惹かれるものだという悟りに至った。今後は、インタビューは継続しつつも、「日本人がアメリカで直面する苦労」「アメリカに渡航する際のルートとメリット・デメリット」みたいな、分析記事を出したい。インタビュー自体が、凄く豊かで魅力的なデータソースなので、自分の主観に寄らない、良い記事が書けるのでは、と期待している。

8.日米以外の国1カ国、新しい州3つ、新しい国立公園1つ訪問

→80点。NYはもう何度も行ってるけど、QueensとBrooklynの未開拓のエリアを訪問できて、とても楽しかった。

9. 過去からの大切な友人と最低1度はキャッチアップ(これを書きつつ最低1人にコンタクトする)

→ 80点。丁度今晩、昨年から半年ぐらいやっていた、Twitterで募集して英会話していた人達とのCatchupのCallがある。複数人がハーバード大に進学したり、世界有数のヘッジファンドに就職したりと、自分の思いつきで声をかけたにしては厳つすぎる進路に各々進んでいるみたいで、近況を聞けるのが楽しみである。

(これを書きつつ最低1人にコンタクトする)の文言を見て、高校の友人にメッセージしてみた。

10.月に5冊以上本を読む

→70点。読書をサボっていた訳では無いが、そこそこ文量のある洋書を読んでおり、冊数ベースでの進捗が滞っている。Million Dollar Weekendの後読み始めた、Whartonの教授が書いたこちらの移民本、自分的には過去一番かも、という傑作である。移民がもたらす、経済成長、雇用、イノベーション、治安、文化といった様々な要素を、膨大な学術研究の集積をまとめて書いている。元から自分は自身の境遇もあって移民推進派ではあるが、本書を読んで、特にその思いを強めた。多くの日本の人とは意見がかなり離れているだろうな、と思うと妙な寂しさはあるが、中国や韓国へのヘイトスピーチやヨーロッパの移民政策失敗、等が喜々としてネットで発信されているのは現状であるので、もう少し地に足のついた議論が増えてくると良いな、と願っている。

8月は、城山三郎さんや新庄耕さんの作品を読みたいと思う。新庄耕さんといえば、地面師たちが話題なので、久々にNetflixサブスク再開しようかな。

11.英語力改善

→90点。人の話す機会の多い、重要な仕事をするほど、きちんと準備して英語を話すので成長しやすい、というシンプルな悟りがあった。並行して異動に向けた面接も進めているので、自分語りをする時間が長く、英語力改善につながったと思う。先月からやっている、良いなと思ったフレーズをOne Noteにメモする取り組み、メモ→月末に復習というルーティーンに載せることで、語彙を増やしていけそうな感覚がある。継続したい。

12.アメリカでの投資について勉強する

→60点。特に何もやっていない。投資といえば、四季報写経、という記事が回ってきて、興味を惹かれた。BCGから転じてドリームインキュベータが社長も務めていた方が広めている投資・ビジネス学習法で、確かに効果がありそうだな、と思った。一瞬真面目に自分もやるか検討して、一旦見送ることにしたが、少し前の自分だったら手を出していたと思う。

Goalから逆算して、日々のルーティーンに落とし込んで成長する、みたいなのは、自分が比較的慣れ親しんでいるアプローチなので、他の分野で何か見つかればやってみたい。ルーティーンが出来ると、生活に一本芯が通る様な感覚で、目標に向かって進んでいる感覚が得やすくなるので。昔は英語とか、MBA受験とか、仕事とかでもう少しゴールに落とし込みやすいものがあったのだけど、最近そういうものを見失っている。

13.アメリカの定番コンテンツに触れる

→60点。特に何かをやった記憶はなし。

14.自動車運転

→90点。毎週、妻の監督の下、近所をトコトコ運転していた。まだ高速は怖いので避けているけど。

15.Public speaking改善

→90点。とりあえず、カメラに向かって毎週エピソードトークをする、という取り組みを始めてみた。アメリカに住んだことある人は頷いて頂けると思うが、毎週必ず、How was your weekend?と聞かれて何か話す必要が発生するので、とりあえずそこでシェアするネタを練習している。

その他の出来事(新しい経験等)

ここに書いた以外だと、最近このPodcastに嵌っている。レイオフや性暴力等のトラウマ経験がある人が、(当人ではない)加害者側の人を代理=Proxyとして会話に臨む、というProxy ConversationをテーマにしたPodcast。ホスト自身がNYTでレイオフにあってこのPodcastを始めたみたいだけど、こんな面白いコンテンツ作れる人がクビになるの?とそっちの方に驚かされる。

Proxy with Yowei Shaw

Proxy with Yowei Shaw

  • Y3 Productions
  • Social Sciences
  • USD 0
8月の楽しみなイベント

プライベートでは旅行の予定はないけど、妻の誕生日に向けて、何するか考えないといけない。奨学生が2人共渡航するので、二人のサポートや、話を聞くのが楽しみである。

当然ながら、仕事も頑張りたい。