小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

MBA受験はどのくらいお金が必要なのか

私費でMBA受験をしようと考えた時に、まず心配になるのがお金。

巷に溢れる合格体験記を読むと時間軸(スケジュール)で分解してMBA受験を説明していることは多い一方で、コスト軸で詳しく受験体験を説明したものがあまり無い様に思います。

 

と言うと、MBAの関する費用の内圧倒的に一番高いのは授業料なんだから、受験時の費用をキリキリ心配しても仕方がない、と言う声が聞こえてきそうです。

授業料+現地の生活費だけで20万ドルにもなるのがMBA。その指摘はごもっともなのですが、受験に費やすお金は授業料とは違って人によって全く違うのが実態。コストを事前に見通しにくいという特徴があります。

ということで、今日は自分の実体験を踏まえ、MBA受験に使ったお金をブレークダウンして説明していこうと思います。

 

(ご参考まで、こちらに米トップスクールの授業料がまとまっていました。実際はこれに生活費等々が加わるので、もっと高いです。)

まずは、私自身が使ったお金を、なるべく正確に集計した結果が以下です。

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144万円!! これだけでもギョッとなる様な金額です。

私はなるべく外部のリソース(特に高額になりやすいスクールやカウンセラー)に頼らずに低コストで抑えよう、というテーマで進めていましたが、それでもこのぐらいは使ってしまうのがMBA受験です。周囲も、100-200万円ぐらいは使っている人が多いように思います。要素ごとに見ていくと、以下の通りです。

  1. 大学院受験料(変動幅…小)
    こちらは受験するのであれば問答無用で必要になるコストなので、あまり増減しようがない部分です。米トップスクールの場合大体250ドル前後、自分の場合は5校に出願して1,290ドルでした。
    私費受験の方は滑り止めを受けない、という方も多いと思うので、5,6校を受ける方が多いような気がします。また、1ラウンドあたり5校を超えてくるとエッセイ作成作業がかなり大変になってくるので、多くても1R、2R合わせて10校程度が限界、と言う人が多いのでは無いでしょうか。
  2. TOEFL(変動幅…中)
    純ドメ受験生の最初の鬼門です。私は9回受験(内3回は色んなミスで受験できず)して、教材や添削サービスと合わせて26万円あまりを使いました。

    米トップスクールが求める最低限の点数が105点と言われますが、日本で英語が出来る基準とされるTOEIC900点が体感TOEFL85点ぐらいなので、必要スコアの獲得には長い道のりが必要になります。特に、純ドメの場合speakingが23点程度で頭打ちになるケースが多いので、これを前提に105点以上を目指そうと思うと、他のパートで満点近くを揃える必要があり、相当タフな戦いです。即ち、85点時代は7-8割だったリーディング・リスニング・ライティングの正答率を、一つも逃さずに満点近くをとる必要がある訳です。
    中には余裕綽々で満点を取れる人もいるのですが、大抵の場合は各パート「調子が良ければ満点が狙える」ぐらいの実力でTOEFLを受けることになる為、スロットの出目が揃うのを待つがごとく、数を重ねることになります。

    この様な背景から、ネイティブレベルの英語力の人は一発クリアする一方、TOEICで600点台のビジネスマンの場合は30回受験+スクール通いとなるケースもあり、負担金額に100万円程度の幅が出てきます。
  3. GMAT(変動幅…中)
    MBA受験の苦労として最も語られることの多いGMAT。自分の場合は幸いにも独学+1回受験で必要スコアをクリアすることが出来たので、ほぼ最小コストで撃破することが出来ました。
    よく言われる様に大学受験やTOEFL等と比べて努力とスコアの相関が弱いこともあり、解法を学ぶためにスクールに通う方も沢山いらっしゃります。
    このスクールが最大100万円程度かかるイメージのため、GMATでも最大100万円程度の負担の差が出てきます。

  4. Essay/Interview(変動幅…大)
    最大の変動要因がこちらです。
    TOEFL/GMATが足切りだとして、MBA受験の合否を分けるのがまさにこのパートであること、またTOEFL/GMATと違い自分向けにテイラーメイドされたアドバイスが必要な為個人でカウンセラーを起用するケースが多いことから、費用が高額になりがちです。自分の場合は、メインカウンセラーにEd、サブでJessicaとインタビュー練習にNishを起用し、合計70万円弱を費やしました。

    カウンセラーなんて本当に必要なのか?という意見もあります。事実、アメリカ人はカウンセラーを起用するの人の方が少数派と聞いたこともあります(Redditで1万ドルでカウンセラーを起用しようとする人にcrazyとコメントがついていたのを見たこともあります)。

    一方で、日本で普通に大学受験⇒会社勤めという人にとって、カウンセラーはほとんどの場合必須と言わざるを得ません。それは、日本と全くカルチャーが異なるアメリカのadmissionにどんなストーリーが受け入れられやすいか、同じことを伝えるにしてもどの様に書く/話すべきか(日本人は概してアピールが弱い)という点について、プロのアドバイスが無いと太刀打ち出来ないのが実態だからです。

    逆に言えば、海外経験が豊富でアピール上手、且つ外国人をあっと言わせるような素晴らしいストーリーの持ち主がカウンセラーを起用せずにトップスクールに合格するケースも数例見たことありますが、基本的にはスーパーマンのみに許される例外と考えて良いと思います。

    カウンセラーを起用するとして、メインカウンセラーを1名起用する場合は50万円から、高額カウンセラーやメインで2名起用する場合は200万円程度が必要となる為、人によって金額が大きく変わってきます。

  5. Campus Visit(変動幅…小)
    人によっては旅行としてコスト計算に含めない方もいると思いますのでおまけになりますが、私はアメリカの数校ビジットする為に25万円程度を使いました。
    航空券や宿泊代にもよりますが、20万円程度はかかると思います。
以上を踏まえて、最低限必要になる金額と、最大必要になる金額が以下のイメージです。最小ケースでは20万円弱、最大の場合は500万円近くが必要になると考えて良いと思います。とはいえ300万円や400万円使う人が沢山いるわけでは無く、自分の様に100万円~200万円のレンジに収まる人が多数派、という印象です。

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因みに、Minでトップスクールに合格する人のイメージをご参考まで。こういった人たちは幼少から海外で過ごし大学はIvy league、卒業後はNYのBCG勤務。テストは東大の学部生程度には出来てコミュニケーションも◎、という日本を背負う逸材です。
逆に、MaxのケースはTOEIC600点で日本の難関大学を卒業後、日系大企業に勤務。一念発起して米MBA取得を目指すが、時間的余裕が無いのでお金を惜しまずに受験を進めたい、というようなイメージでしょうか。スクールやカウンセラー等、時間でお金を買うことになると金額が膨らんできます。

それでは今日はこの辺で。