小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

バークシャー・ハサウェイの株主総会に出てきた

タイトルの通りですが、大変良い経験になったのでまとめておきます。コロナで2年空いてしまったので、3年ぶりの株主総会、しかもバフェット91歳、チャーリー・マンガー98歳と高齢なので、一生に一度かもしれない貴重な機会に恵まれました。

バークシャー・ハサウェイって何ですか?って方はWikipediaを見て頂ければと思いますが、世界最高の投資家のウォーレン・バフェットと、その右腕のチャーリー・マンガーが経営する投資会社です。足元の時価総額は7,117億ドルで、2,371億ドルのトヨタを3つ買ってもおつりが出る規模となってます。

バークシャー・ハサウェイ - Wikipedia

投資先として有名なところでは、AppleやAMEX、バンク・オブ・アメリカといったところでしょうか。日本の総合商社5社にも近年投資して話題になりました。本業も、保険・エネルギー・鉄道・不動産等多岐に渡ります。

何が特殊なのか?
  • 構成が凄い
    通常の総会といえば30分程度の業績説明+30分程度株主とQ&Aをして終わりですが、バークシャー・ハサウェイは違います。業績をサクッと説明すると、レジェンド二人への質問タイムが設けられ、これが4、5時間と延々と続きます。質問内容は「インフレ環境ですがどの株を買えばいいですか?」「株の売買のタイミングを適切に判断するコツは?」「ビットコインってどう思いますか?」等々、最早業績は関係ないものばかりですが、世界的な偉人が10分・20分と丁寧に時間を割いて答えてくれるまたと無い機会です。
  • 人数が凄い
    バークシャー・ハサウェイが本社を置くネブラスカ州オマハは人口50万人にも満たない田舎町ですが、そこに4万人もの株主が、バフェット・チャーリーの話を聞こうと押し寄せます。
  • 物産展が凄い
    バークシャー・ハサウェイの投資先企業が、東京ビッグサイトの様な巨大な展示スペースに陣取り、あらゆる物を販売しています。鉄道・小売・アイス・スナック等々、考えつくもの何でも売ってます。バークシャーの途方もないスケールを感じることが出来ます。

印象に残ったコメント

記憶を元に意訳するので不正確ですが、大意はあってると思います。

  • 「自分の人生は、前半より後半で判断してほしい」
  • 「最も良い投資は、間違いなく自己投資。スキルをあなたから奪うことは出来ない。10000時間を使えば何でもマスターできると言うが、自分がボクシングのヘビー級に時間を使うべきだったとは思わない。自分に向いているものを見つけて、一番になれば人生で困ることはない」「苦手なことをまずはっきりさせて、それだけはやらないと決めなさい」
  • 「企業は、自分たちにふさわしい株主を得るもの」
  • ビットコインは、愚か(Stupid)で、悪いもの(Evil)である。完全禁止した中国が正しい」「アメリカ中の農地を手にすれば食べ物が、アパートを手にすれば住む場所が手に入るが、世界中のビットコインを手にしても、私は何も得ることが無い」

上記のような話を、孫にでも話す様なトーンで大長老の二人が聴衆に語りかける、そんな株主総会でした。本当に出てよかった。