今更ですが、WBC素晴らしかったですね。アメリカ時間夜の開催だったので、準決勝・決勝とリアルタイムで観ることが出来ました。中継だけに飽き足らずYoutubeに（違法）アップロードされる日本のスポーツ番組での優勝特集を観ていたところ、日本にいるアナウンサーが「日本でこれだけの盛り上がりなのですから、現地はきっと物凄いことになっているのでしょうね」とコメントしていました。ところが、会話を振られた現地側のアナウンサーは二呼吸ぐらいおいてから、「凄かったです」と返すわけです。そう、アメリカ側はそんなに盛り上がっていないのです。では何が盛り上がっていたかと言うと、それがMarch Madness、アメリカのカレッジバスケの祭典だった訳です。
以下は3/27から過去30日間のGoogle trendsの人気度になりますが、WBCがMarch Madnessの人気度を上回ったのは3月後半の僅か一瞬、ほぼ一貫して大差でMarch Madnessの方が注目を集めていた様です。
実際職場でも、全社的な企画ででトーナメントの勝者予想が行われたり、3/27時点でベスト4入りが確定したUniversity of Conneticut出身の上司の機嫌がやけに良かったりと、「March Madnessってなんすか」とはとても言える空気ではありません。私自身、NBAの日本人選手の動向はニュースで観たりするもののカレッジバスケなんて知らんがなというスタンスでしたが、全く話題についていけないのも悲しいので、基本的な情報を調べました。在米生活でアメリカ人との関わりの多い方の参考になればと思います。
March Madnessとは
そもそも何なの？
全米大学体育協会（NCAA）が主催する男子バスケットボール大会で、Division 1に所属する68校によるトーナメント戦。大盛りあがりする学生スポーツということで、日本における甲子園や箱根駅伝的なSomethingと捉えています。
出場校はどうやって決まるの？
68校の内、32校はリーグ戦の勝者から選出。NCAAはざっくりアメリカの地区ごとに32個のConferenceと呼ばれる大学のリーグが存在しており、それぞれの1位は出場確定。残り36校は選考委員会がざっくり「強い順」で決めている模様。強さを定義する複雑なロジックが存在する様で、この出場校予想とトーナメントの勝敗予想が盛り上がるらしい。
どのぐらい大きな大会なのか？
以下記事によると、2022年大会のDuke vs UNCは1,800万人以上が視聴したそう。WBCの日本対アメリカが450万人、MLBのワールドシリーズが1,200万人とのことで、やはりMarch Madnessの大きさが際立ちます。
NCAA men’s basketball final reaches 18.1m viewers for Turner - SportsPro
USA vs. Japan averages highest viewership ever for World Baseball Classic game - The Athletic
2022 World Series TV ratings and viewership
どこが強いの？
強さでランキング付けがなされ、トーナメント表での場所が決まるので、どこが強いとされているのかはひと目で分かります。2023年は、以下大学がトップ10の様です。
ちなみに、第1シード（トップ4校）に選ばれた回数だと、以下の様になっている様です。
NCAA tournament: All-time No. 1 seeds, teams, history | NCAA.com
なんでこんなに盛り上がっているの？
甲子園や駅伝がなんでこんなに盛り上がってるのか私は知らないですし、まあいろんな要素が絡むんでしょう。よく言われるのは、番狂わせ（Upset）が多いのがExcitingである、との話です。実際、今年Final 4に残った4校も、ランキング13番目のUniversity of Conneticutが最高順位で上位校が軒並み敗退と、かなりショッキングな結果になっている模様です。
以上、素人がググってざっくりまとめてみました。ChatGPTより良いまとめになっているといいな。
