小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

アメリカ就活タイムライン

振り返り用にまとめておきます。学びがあるかは謎ですが、暇な人は読んでみると就活の雰囲気伝わると思います。

(2022年)

1月:

Twitterで流れてたヘッジファンドの求人にあまり深く考えず応募。トントン拍子で選考が進み、インターンスタート。

1-2月:

議事録作成マシン+通訳マシンと化すが、時々財務モデル作成して簡易的にPitch。モデルの作り方からファンダメンタル分析の方法まで丁寧に教えてもらい、テンションが上がる。決算説明も真面目に聞くと会社の見方が変わって面白い。ISBの授業をすっぽかし始める。

3月前半:

働いていたファンドのボスから、週次Chatの最後に「実際どうすかこの仕事?」と聞かれたことで、確かに海外で投資周りの仕事するのも楽しそうだなと考え始める(なら雇ってくれと思うが、そもそもインターンのみの話だったのでインターン先は可能性無し)。HK/JP/SINあたりで日本株に投資しているファンドを探し始める。

3月後半~4月前半:

インド北部周遊+NY旅行。

4/20:

Chicago Boothの石田さんとカブス観戦。アメリカでもファンド就活するか迷っていたところ、人生そっちの方が楽しいだろと背中を押され覚悟を決める。広島カープから移籍してきた鈴木誠也選手が当時絶好調、チャンスで打順が回って来るとスタンディングオベーションを浴びていた。Take me out to the ball gameを歌っている時に、「俺もアメリカで頑張ろ。。」と何故かエモーショナルになる。

4月後半:

Reduced course loadを申請し、春学期は2単位だけの取得に絞って就活に集中することに。OPT(卒業後の滞在資格)を申請。

5月前半:

面接で使うStock Pitchをひたすら準備。授業には出ないのに毎日ほぼ終日自習室にいる為、友人に会う度に不審がられる。卒業を前にSocialイベントがピークを迎え同級生があちこち旅行しまくるのを見て、若干鬱になる。

アメリカ中の日本株ファンドのHPにメール or LinkedInで社員に突撃。返信が全然来ず最初は萎えるが、すぐに慣れた。今うちは雇ってないんだよ~と言いつつも色々アドバイスしてくれるアメリカ人+日本人の方が何人もいて、人の優しさに触れてエモーショナルになる。数社面接。

5月後半:

授業にあまりにも行かなさ過ぎて、教授から何があったんだ?とのメールが届く。近日中に仕事を見つけないと国外追放になる旨説明すると同情してくれ、以後も全く出席しなかったが結局単位は普通にくれた。感謝。

Screeningを突破した1社についてStock Pitchを実施。2週間程度自習室にこもって準備+前職・Kelloggのネットワークをフル活用して情報収集し、70-80時間ぐらい投じてPitch作成。皆応援してくれてありがたい。PitchはFounder以下10人程度Zoomに入っていて面食らうも、無事突破。歓喜

6月前半:

Final roundとして設定された面接×4、投資に関するテクニカルな質問を上手く捌けずに鬱。Founderとの1 on 1も盛り上がりにかけ、若干絶望。2日後、Unfortunatelyから始まるメールが来て、2日寝込む。何か情報を頭に入れないとネガティブな思考が入ってきそうになるも、生産的なことをする気分にもなれないので、Youtubeと5chをただただ眺めるだけの機械と化す。同居していた妻が「身体的な病気と同等だと思ってるので」と家事を全部してくれ、ひたすらに感謝。

この頃から、何時に就寝しても朝4時には必ず目が覚める様になり、体調不良が慢性化する。

Gala nightなるシカゴの美術館で飲みまくる卒業生向け陽キャイベントは参加する気になれず、仮病で欠席。卒業式は流石に参加。

6月後半:

アメリカでファンド以外で就活 vs アジアでファンド周りで仕事を探すで悩むも、一度アメリカを離れると二度とアメリカ来れないだろうなと思い、アメリカ残留を決意。一から就活やり直しなので、手当たり次第同級生に連絡して情報収集。Kelloggの同級生全員が入るSlackにHelp me!と投稿すると、結構色んな人が助けてくれた。感謝。

Corporate strategy狙い+FP&A、AnalyticsのRoleで、Job board+LinkedInで応募しまくる。Referral無いと勝負にならなさそうなTech企業と、志望度比較的高いところはLinkedIn経由でChatを設定しまくる。毎日Chatばかりして時間的にはこの辺が一番忙しかった。

Cashを燃やしながらNetworkingばかりやってると精神がすり減って来るので、昔の同僚、上司、大学や高校の同級生とZoomを入れ、人生相談に乗ってもらう。良い意味で世の中の人は他人の人生にそこまで興味がないという事に気づき、好きにやろうと決意。

Michigan Rossの日本人同期が同じ様な状況にあると聞きつけ、連絡。共同戦線を張ることにして、毎週Zoomを設定。以後、毎週互いの傷をなめ合う。

7月前半:

平日は毎日NetworkingかInterviewの準備、合間合間で妻と散歩や買い物や料理。休日はChicago観光に出かけるというルーティーンが確立。実は今が人生で一番充実してるのでは?という気分になってくる。仕事は無いけど。

ぼつぼつ面接が入り始める。Screeningと二次面接を突破した某航空会社がこのご時世にも関わらず対面で面接をやるとのことで、同社の飛行機に乗って本社に乗り込む。3人会って雰囲気も悪くなく、期待感を持ちつつ終了。本社があまりに巨大で衝撃を受けつつ、この会社で働くのも楽しそうだな、と思いつつEvanstonに帰る。

7月後半:

Strategyで2社、Analyticsで1社面接が進展し、トントン拍子でそれぞれ最終まで進む。期待しすぎると落ちたときのダメージがデカくなる一方で、ある程度の期待感を持たないと準備に力が入らない為、絶妙な塩梅に自分の期待感をコントロールする術を身につける。

最終を終えていた航空会社から、「You're too good for our company」という「あなたのことは好きだけど別れましょう」みたいな不採用通知を受け、ダメージを受ける。すかさずその他3社の最終面接が続々と続く。

ビザの問題で9月半ばまでに雇用者を見つけないとアメリカ国外追放になる為、派遣社員的な形や、日本人が個人商店的にアメリカでやってるところにインターンで入るか、等の思考実験を開始。通りがかったEvanstonのピザ屋にWe're hiring!の張り紙があり、若干心が動く。

日課の散歩をしていると、1社から「Congratulations!」との電話がかかって来る。多分人生で一番脳汁が出た瞬間かもしれない。喜びのあまり、電話を受けた何の変哲も無い駐車場の写真を記念に撮影。アメリカ残留組の日本人に速攻電話し、喜びを分かち合う。その後、残り2社もオファー受領。