以前、「東京都内のサウナの分析」と題した記事の中で台東区こそがサウナーにとってベストと書きましたが、今回はエリア別の傾向を見た上で、23区内のランキングを見ていこうという記事です。
前回同様サウナイキタイ様のデータを使い、コロプレス図(エリア別に色を変えて数値の大小を可視化する手法)を作ってみました(データは2021年5月3日に取得したものです)。
都内サウナは西高東低、南高北低
まず、各区の店舗数で見ていくと、台東・板橋・大田等、下町のイメージが強い区が上位に並んでいます。地域密着型の銭湯が全体の店舗数の多さに貢献している、との仮説が立ちます。
一方、サウナーからの評価を見ていくと違う景色が見えてきます。イキタイ(サウナイキタイ上で、当該サウナに行きたいと思っているユーザーの数)を人気度の代替指標として、地図上にマッピングした結果が以下です。
中央部にある台東・墨田の強さが目立ちますが、それを除くと23区南西部が粒揃いであることが分かります。店舗数別の順位と比較すると、渋谷・港・新宿・品川等、南西のターミナル駅を要する区が健闘する一方、足立区・北区等下町は大きく順位を下げており、人気施設は南西の都市部に多いことが読み取れます。
サウナ充実度ランキング
ここまででざっくり全体の傾向を大まかに掴んだところで、イキタイ数のランキングと併せて各区の代表的な施設を載せておきます。今後どのエリアのサウナを開拓するか考える上での参考になれば幸いです。
1位:台東区(20231イキタイ)
北欧、サウナセンター、萩の湯、プレジデント、Shizuku上野駅前等
2位:豊島区(13499イキタイ)
かるまる、タイムズ・スパ・レスタ、妙法湯、東京染井温泉SAKURA等
3位:墨田区(12806イキタイ)
ニューウィング、黄金湯、江戸遊、押上温泉大黒湯等
4位:渋谷区(11362イキタイ)
マルシンスパ、改良湯、ドシー恵比寿、大黒湯等
5位:港区(8378イキタイ)
アスティル、アダムアンドイブ、サウナリゾートオリエンタル、南青山清水湯等
6位:品川区(7654イキタイ)
金春湯、武蔵小山温泉清水湯、お風呂の王様大井町店、戸越銀座温泉等
7位:新宿区(6153イキタイ)
テルマー湯、ソロサウナtune、第三玉の湯等
8位:大田区(5822イキタイ)
ますの湯、桜館、天然温泉平和島等
9位:杉並区(5467イキタイ)
ゆ家わごころ吉の湯、荻窪天然温泉なごみの湯等
10位:世田谷区(4243イキタイ)
駒の湯、そしがや温泉21等
11位:中野区(3615イキタイ)
アクア東中野、松本湯等
12位:北区(3606イキタイ)
ロスコ、十條湯等
13位:千代田区(3597イキタイ)
RAKU SPA 1010 神田、神田セントラルホテル、水道橋サウナ&カプセルホテル アスカ等
14位:練馬区(3463イキタイ)
豊島園 庭の湯、久松湯等
15位:板橋区(3181イキタイ)
前野原温泉 さやの湯処、クアパレス藤等
16位:目黒区(3168イキタイ)
文化浴泉、光明泉等
17位:文京区(2621イキタイ)
Spa LaQua、春日の湯 ドーミーイン後楽園等
18位:江戸川区(2092イキタイ)
イーストランド、まねきの湯 等
19位:足立区(1943イキタイ)
大谷田温泉 明神の湯、大黒湯等
20位:江東区(1544イキタイ)
21位:葛飾区(1386イキタイ)
レインボー新小岩店、東京天然温泉 古代の湯等
22位:中央区(1125イキタイ)
湊湯、軟水銭湯・月島温泉等
23位:荒川区(488イキタイ)
梅の湯、尾久ゆ〜ランド熊野前等