小市民ブログ

KelloggってMBAを出てアメリカで移民サバイバル生活をしています。サウナが好きです

FOMOと秋学期の目標設定

MBA生が陥り易い症状として、FOMO(Fear Of Messing Out)なるものがあります。周囲と自分を比較して、自分はやるべきことをしていないのではないか?という不安感に襲われることを指しますが、私も例に漏れず、ここ数日FOMOで悶々としておりました。

私は賭博黙示録カイジが大好きなのですが、カイジがギャンブルで上手くいかない状態を指して「考えに重いところがない」という表現がされることがあります。麻雀でもポーカーでもいいのですが、自分の中での優先順位に照らした戦略がなく、場当たり的になっているという意味で使われているのですが、FOMOもこれと似たような話だと思っています。結局の所1日は24時間で1週間は168時間でしか無く、タスクに軽重をつけてスケジュールを作っていくしか無いのですが、自分にとって大事なことが分からず、周囲が何か大事そうなことをしている、という時に感じる焦燥感こそが、FOMOの正体なのだと思います。

ではなんでMBA生はFOMOになりやすいのか?と考えると、MBAには全く異なる土俵で戦ってきた人間が一挙に大集合し、分野によっては自分の遥か先を行く凄い人がいる訳です。その上そういった人は自分が出来そうにもないクラブの幹部や授業でキレキレの発言をしていたりします。そんな中でGet out of comfort zone!と学校/周囲からの叱咤が飛んできたりもするので、正に自分はやるべきことをしていないのではないか?とFOMO状態になりやすい構造があるのではないか、というのが私の考えです。

冷静になって考えると、言語/文化的ハンデもある中で特定分野をひた走っている人々と同じことが出来るはずが無い一方、私自身渡米前のハイモードで目標設定をぶち上げてたりもしたので、理想と現実のギャップにがっかりしていたりもしました。目標設定自体は良いのですが、いきなり全てが思い通り行くはずもないので、一先ず秋学期(12月まで)は少し目線を下げた目標設定を置いて時間を使っていこうと思います。

shoshimin.hatenablog.com

  1. Group work/Class participationを不自由なく行える様になる
    秋学期が始まって1ヶ月程度ですが、漸く徐々にGroup work/Class participationに慣れてきたというのが現状です。授業での発言は予習をきちんとして、教授の話の流れを読みながら然るべきタイミングで挙手する、という音ゲーのようなものという悟りを得たので、徐々に楽になって来てはいます。議論の応酬が始まると参加が難しくなる(音ゲーに対して、こちらはラップバトルのイメージ)ので、学期末までには上手く自分の意見を差し込んでいけるように出来ればと思います。
    このあたりは場数が物を言うと思うので、Stock Pitch等のコンペに出るなど、積極的に他の学生と協働する機会を取りに行けたらなと思います。
  2. 2年間の核となる友人のネットワークを作る
    渡航以降、ランダムで5-6人のCoffee Chatをひたすら行う、謎のアメリカ式の巨大ゲーム大会等、hard-core純ドメ留学生には楽ではないイベントが続きましたが、当面この手のイベントはなるべく回避したいと思います(Kellogg来といてそれで良いのか、感はありますが。。。)。この手の大型イベントは友達を作るものではなく名前を知るために行くんだ!とSocial mind旺盛な友人は言っていましたが、どう考えても時間との投資効果が悪いので、思い切って切るつもりです。
    それよりも、腹を割って話せる、卒業後も続く良き友人がどれだけ出来るか?のほうが大事な様に思うので、気があったタイ人、インド人、ブラジル人等の友人と先ずは良い関係を作り、少しずつ自分にとって居心地の良いネットワークを広げて行ければなと思います。
  3. 英語のコミュニケーションに慣れる
    劇的な変化は無いですが徐々に前に進んでいる感はあるので、引き続き勉強継続していければと思います。毎日1-2時間等纏まった時間英語でコミュニケーションをとる、週2で英語コーチとVocabulary Buildingをする等、コツコツ積み上げて行ければと思います。

上の目標設定+授業の内容理解+リクルーティングをきちんと進めていければ、まず秋学期は良しとして、無理筋なリーダーシップの機会に手を出すか迷って悶々とする、等はなくしていこうと思います。